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ON THE OTHER SIDE OF THE TRACKS

[ヴァース]
でも私の心が言うの、『星にとどけ』と
私には心の声を拒否できない
たとえ非情な運命で
立ち止まることがあるとしても
最も遠くの空の星だとしても。

だから私の目は歩み続ける運命を向いている、
そう私の頭はこれ以上休むことはない。
先には何もないのだから
道の向こう側より上のものは...

[リフレイン]
道の向こう側に行くのは
長く険しい山登り
しかし登った先の空気、市場の看板のには　（★)
レモンかライムから選べると

そしてあなたを向上させ続ける筋肉だけが
負担となる筋肉
ああ、私は羨ましい
道の向こう側で育っていく人が


（リプリーズ）
あの道路の向こう側、
そこは私が生きたいと思う場所。
大いなる境界の向こう側、
名声、幸運と私の間にある境界！
自分の影と決別しよう、
私を邪魔するものを斧で断ち切ろう、
そして明日の朝には私を見るでしょう、
あの道路の向こう側にいるのが。

あの線の向こう側、
そこの生活は自由気まま、
ふかふかの長椅子に腰かけ団扇を扇ごう、
その間にも執事がお茶を差し出す！
でも今は塀に向き合っている、
リラックスする余裕もない
その間にも群衆全体が行きはじめる
道路の向こう側に。

だから私は去りそして線路の向こう側を越えようとする、
私はスタート用ピストルを撃つつもり、卒業後に！
去りそして越えようとしている、手紙を送ってね、
向こう側の偉大で大きな世界宛に、
道の向こう側の偉大で大きな世界宛に！

大きく開かれた偉大で大きな世界へ、
道の向こうの大きく開かれた偉大で大きな世界へ！


（原歌詞は トニー・ベネット歌詞紹介のページ 、リプリーズは 歌詞紹介のページ を参考に）

※　単に The Other Side of the Tracks とクレディットされることもある。道路、鉄道線路、レコードＡ、Ｂ面などを意味する track は、ここでは生きていくときに直面する何らかの『障壁』を隠喩しているのかもしれない。

当時新進のニール・サイモン脚本のミュージカル・ファース『リトル・ミー』の第一幕の最初の方でで歌われるが、貧民街に住む少女が道一本を隔てた裕福な街に生活することを夢見て歌う。リプリーズでは新たな世界に向かおうとする主人公の決意を歌っており、ミュージカルによくある『アイ・アム・ソング』と言えるだろう（下にプロットを載せる）。

舞台では若き日のヒロイン、ベル役のヴァージニア・マーティンが歌った。レコード・マーケットではトニー・ベネット、ジャック・ジョーンズ、フランキー・ランドール、マリリン・バローズ、サラ・ヴォーン、ナンシー・ウィルソン、ヒュー・シャノン その他が歌っている。一般にはリプリーズの方を歌う人が多いようだが、トニー・ベネットは最初の歌詞とリプリーズを混ぜて歌っている。（SecondHandSongs によるパフォーマー・リスト参照）


★：　リプリーズの方の英語歌詞は『サイ・コールマン』曲集を参考にした。最初の方の英歌詞はネットに載った歌詞を元にしているが、一部意味不明なところがあり訳しきれていない。

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作詞： キャロリン・リー Carolyn Leigh
作曲： サイ・コールマン Cy Coleman
出典： ミュージカル Little Me (1962)

YouTube
■　ブロードウェイ・オリジナル・キャスト
■　ブロードウェイ・オリジナル・キャスト（リプリーズ）
■　トニー・ベネット
■　ジャック・ジョーンズ
■　ナンシー・ウィルソン
■　サラ・ヴォーン

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Little Me のプロット

第一幕
ベル・ポワトリン（旧姓シュルンプフェルト）は、パトリック・デニス♥（The Truth）の協力を得て自伝を執筆している...
ベネズエラ移民の娘である彼女はイリノイ州の町の貧民地区ドリフターズ・ロウ（放浪者横丁）に住んでおり、町の裕福な側であるザ・ブラフ（はったり地区）に住むことを夢見ていた (The Other Side of the Tracks)。 後で彼女は道の道路の右側 (権力者側）の住民ノウブル・エグルストンに会う。彼らは触れあう度「アイ・ラブ・ユーのテーマ」曲が流れ瞬く間に惹かれ合う。 彼は彼女を『芳紀16歳記念』パーティーに招待し彼女は了承する。 パーティーでのノウブルの友人たちは誰もが鼻持ちならない紳士の面を見せる (The Rich Kid Rag)。 ノウブルの母親はベルが放浪者横丁に住んでいることを知り、ベルに出ていくよう言い渡す。 ベルとノウブルは愛し合っていることを確認する（I Love You）。ベルは富、教養、社会的地位を得て彼と同等になれば一緒になれるはずと思い別れることに同意する。 彼女は友人のジョージが『傷つくだけだ』という忠告を無視して新たな世界へと旅立つ (The Other Side of the Tracks -reprise)。
♥ 自伝の執筆を手伝うパトリック・デニスは、この舞台の原作小説の作者名。

彼女の最初の征服先は、貧しい人々の補助を拒否する「町で最も卑劣、最も意地悪、最もケチな男」こと老人で裕福な銀行家ピンチリー。 ベルに目をつけられた彼は、もう嫌われたくないと決意する。 ベルは彼を助けることに同意し、その寛大さで息子や放浪者横丁の住民の愛を勝ち取る (Deep Down Inside)。 彼は彼女に銃を見せ、誕生日に自殺するつもりだったが、今は彼女のおかげで自殺はしないと告げた。 彼はベルに結婚を申し込む。結婚により富、教養、社会的地位が得られると考え、ベルは結婚を承諾する。 彼女が彼を抱きしめたとき、誤って銃が暴発し彼は死亡した。 殺人容疑で逮捕され裁判にかけられた彼女は、劇場プロデューサーのベニー＆バーニー・バックスバウムに会い、スターになるよう説得される（Be a Performer）。 ノウブル（ハーバード大学とイェール大学在学中）の助けにより彼女は無罪となる。彼女は人気のヴォードヴィル芸人になりヒット曲もできたが才能は皆無だった（Dimples）。

ベニーとバーニーは新しいスターが見つかると彼女を解雇し、彼女にクラブのカメラガールになることを強要する。彼女はノウブルの母親がノウブルに裕福な友人のラモーナとの結婚を強制していることを知る。 ショックを受けた彼女は逃げ出す。 次に、壮大なヴァル・デュ・ヴァルが登場し、「ヴァル・デュ・ヴァルエッツ」で性欲暗示の歌（Boom-Boom）を歌う。 もう生きていくことはできないと判断した彼女は、屋上から飛び降りようとする。 ヴァル・デュ・ヴァルはこれに気づき、彼女を阻止し彼女をクラブのオーナーの手に委ねた。 所有者はジョージであることが明らかになり、ジョージに誘惑 された彼女は妊娠する（I've Got Your Number）。

第一次世界大戦中のパーティーで、彼女は近視の兵士フレッド・ポワトリンと出会い結婚するが、ポワトリンは妊娠中の彼女を太りすぎだと勘違いする（Real Live Girl）。 フレッドは結婚後すぐにフランスへ送られるが、タイプライターに指を挟まれ指の重傷がもとで戦死する。 ベルは子供を産むがノウブルがフランスで問題を抱えていることを知る。 彼女は赤ん坊を母親にあずけ、すぐにフランスへ向かうがノウブルは見つけられなかった。志ある少女たちの助けを借りて軍隊を激励するために留まる (Real Live Girl -reprise)。 そこで彼女は恋人に捨てられ、記憶喪失になっているヴァル・デュ・ヴァルを見つける。 ベルは大砲の「ドーン」という音を使って記憶を呼び戻す (Boom-Boom -reprise)。 彼の記憶が戻り、二人は結婚することを決意する。 しかし、飛行士として活躍したノウブルも到着し、ベルは代わりに彼と結婚することにした。 ヴァルが戻ってきたとき、彼女はそのことを彼に知らせるが、彼は彼女が昔のガールフレンドのように彼を「弄んだ」と思い込み、再び記憶を失う。 ヴァルが自分の命を救ってくれたことを思い出した彼女はヴァルと結婚し、もう彼を愛していないとノウブルに告げる (フィナーレ第一幕 Boom-Boom)。



第二幕
５年後、ベルとヴァルは蒸気船ギガンティック号で航海の旅に出る。 彼女は再びノウブルに出会い、「アイ・ラブ・ユーのテーマ」の助けを借りて、お互いを愛していることに気づく。 ボートが氷山に衝突し、ノウブルが乗客を救い出している間、乗客たちは愛を再確認する (I Love (Sinking) You -reprise)。 ベルがノウブルを愛していることを知ったヴァル・デュ・ヴァルは、ベルに「弄ばれた」と思い込み記憶を失ってしまう。 彼は泳ぎ方も忘れてしまい死亡し、沈没の唯一の犠牲者となった。 これにより、ベルは夫と荷物の損失でボート会社を訴えることができ、求めていた富を手に入れることに成功する。

バーニーとベニーは彼女の莫大な財産で次の映画に資金を提供するよう彼女に頼み、彼女は義援金と主役の両方を受け入れる（Poor Little Hollywood Star）。 プロデューサーを探していたところ、彼女は監督のオットー・シュニズラーと出会う (Be a Performer -reprise)。 映画の撮影中、オットーは俳優にステージナイフの使い方を教えるが、実際には自分自身を刺してしまう。 ベルは彼女自身で映画を完成させたが大失敗だった。 とはいえ彼女はこの映画での役で大いなる報酬を得る。それは彼女が教養を身に着けたことだ。

大恐慌の最中、ラモーナの家族は全財産を失い、ミス・エグルストンはラモーナとノウブルの離婚を強要した。結果彼は自由にベルの所に行くことが出来るうようになった。 一方、ベルはまだ社会的地位を求めており、ヨーロッパに行くことを決意する (Little Me)。

ベルのモンテカルロへの旅の後、彼女は小さな貧しい国の指導者であるチャーニー王子と出会う。 彼は国庫全額を賭けて負けたときに心臓発作を起こす。 彼は皮下注射針が必要となるがベルは彼の万年筆を与えたことで彼は死の床に臥せる。 彼と多くの弔問客は大騒ぎするが (Goodbye (The Prince's Farewell))、ベルは国を救うために莫大な財産の一部を彼に与える。 彼は安心して健康を回復し、感謝の気持ちを込めて彼女を「ゾフティグ伯爵夫人」と命名したことで、彼女は社会的地位を獲得することとなった。 その後、彼女は彼が苦しまないように毒入りのワインを与えたことを明らかにした。 王子は突然亡くなるがベルは富も教養も社会的地位も得てノウブルの元に戻ることができるようになる。

現在、ノースダコタ州とサウスダコタ州の両州知事となっているノウブルは、ベルとの結婚に同意し、生涯禁欲者であるにも関わらずお祝いとしてシャンパンで乾杯しようと提案する。 このことが原因で彼はアルコール依存症になり弾劾される。 恥じた彼はベルから去る。 打ちのめされた彼女はベイビーの所に戻り、ジョージと結婚し、現在はザ・ブラフ地区に住んでいる (Here's to Us ♦)。 ベルがパーティーを主催していると、ジョージは家の外で酔っぱらった浮浪者のノウブルに遭う。ジョージはノウブルにベルの所に戻るよう勧めるが、ノウブルは自分を取り戻す方法を見つようと逃げ出す。
♦ Here's to Us はジュディ・ガーランドの愛唱歌であり、彼女の葬儀で演奏されたという。

ベルが自伝の物語を書き終えた後、ベイビーは自分とノウブル・ジュニア（ノウブルがラモナとの間にもうけた）が結婚することを発表する。 パトリック・デニスは調査の終了を告げた時、ミス・エグルストンが銃を持って乱入し、自分の生活と息子を台無しにしたベルを殺そうとした。 彼女とベルは銃を持ってもみ合っているうち酔いが覚めたばかりのノウブルが部屋に足を踏み入れた瞬間に銃声が鳴った。 最初はノウブルが撃たれたかのように見えたが、ジョージが撃たれたことが明らかになり、ジョージは死亡する。 彼らの「アイ・ラブ・ユーのテーマ」が流れる中、ベルはノウブルに富も教養も社会的地位もなくなっても結婚することを決意し、二人はその後一生幸せに暮らした (フィナーレ第二幕)。

注: 台本では、同じ俳優がノウブル、ピンチリー、ヴァル、フレッド、シュニズラー、チャーニー王子、ノウブル・ジュニアを演じる（初演ではシド・シーザーが１人７役を演じた）。

(wikipedia 記事を元にした)

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2023/10/05 訳

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