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コール・ポーターのミュージカル "Kiss Me Kate" から２曲を紹介。
1. Brush Up Your Shakespeare
2. Wunderbar
BRUSH UP YOUR SHAKESPEARE
[Verse]
The girls today in society go for classical poetry,
So to win their hearts one must quote with ease
Aeschylus and Euripides.
One must know Homer and, b'lieve me, Bo,
Sophocles, also Sappho ho.
Unless you know Shelley and Keats and Pope,
Dainty debbies will call you a dope.
But the poet of them all
Who will start 'em simply ravin'
Is the poet people call
The Bard of Stratford on Avon
[Refrain 1]
Brush up your Shakespeare,
Start quoting him now,
Brush up your Shakespeare
And the women you will wow.
Just declaim a few lines from "Othella"
And they'll think you're a helluva fella
If your blond won't respond when you flatter 'er
Tell her what Tony told Cleopatterer,
If she fights when her clothes you are mussing
What are clothes? "Much Ado About Nussing."
Brush up your Shakespeare
And they'll all kowtow
[Refrain 2]
Brush up your Shakespeare,
Start quoting him now,
Brush up your Shakespeare
And the women you will wow.
With the wife of the British embessida
Try a crack out of "Troilus and Cressida."
If she says she won't buy it or tike it
Make her tike it, what's more "As You Like It."
If she says your behavior is heinous
Kick her right in the "Coriolanus."
Brush up your Shakespeare
And they'll all kowtow.
[Refrain 3]
Brush up your Shakespeare,
Start quoting him now,
Brush up your Shakespeare
And the women you will wow.
if you can't be a ham and do "Hamlet."
They will not give a damn or damnlet,
Just recite an occasional sonnet
And your lap'll have "Honey" upon it.
When your baby is pleading for pleasure
Let her sample your "Measure for Measure."
Brush up your Shakespeare
And they'll all kowtow.
[Refrain 4]
Brush up your Shakespeare,
Start quoting him now,
Brush up your Shakespeare
And the women you will wow.
Better mention "The Merchant of Venice."
When her sweet pound o' flesh you would menace.
If her virtue, at first, she defends--well,
Just remind her that "All's Well That Ends Well."
And if you still she won't give you a bonus
You know what Venus got from Adonis!
Brush up your Shakespeare
And they'll all kowtow.
[Refrain 5]
Brush up your Shakespeare,
Start quoting him now,
Brush up your Shakespeare
And the women you will wow.
If your goil is a Washington Heights dream
Treat the kid to "A Midsummer Night's dream."
If she then wants an all-by-herself night
Let her rest ev'ry 'leventh or "Twelfth Night."
If because of your Heat she gets huffy
Simply play on and "Lay on, Macduffy!"
Brush up your Shakespeare
And they'll all kowtow.
We trow, and they'll all kowtow.
[Grand Finale]
Brush up your Shakespeare,
Start quoting him now,
Brush up your Shakespeare
And the women you will wow.
So tonight just recite to your matey,
"Kiss me, Kate, kiss me, Kate, kiss me, Katey."
Brush up your Shakespeare
And they'll all kowtow.
［ヴァース］
この頃の社交界の女子たち
古典的詩歌の趣向あり、
彼女らの心を勝ち取るには軽く引用出来ることです
アイスキュロスにエウリピデス。
ホーマーを知る必要もあるし、それに信じなさい、ボーもだ、
ソポクレース、それにサッポーもだ。
シェリー、キーツそれにポープを知ってりゃ、
上品なデビュー前の娘は君にうっとりや。
でも全詩人中の詩人と言うは
彼女たちを純粋に夢中にさせる御仁
それは詩の世界の人々が呼ぶは
ストラッドフォード・オン・エイヴォンの詩人
（ボー Bo は白居易または李白のことか？）
［リフレイン１］
シェイクスピアをおさらいしよう、
すぐに彼を引用さ、
シェイクスピアをおさらいしよう
そしたら女たちは君を信用さ。
何行かを朗読するだけ、『オセロー』を
そしたらみんなが思う、すっげえヤロー。
君のブロンド娘をおだてても目もクレオないなら
トニーが喋ったことを言うだけ、クレオパトラに。
もし彼女と喧嘩して君が彼女の服を破損したら、
服が何だって？ 『骨折り損』さ。
シェイクスピアをおさらいしよう、
そしたらみんなペコペコさ。
［リフレイン２］
シェイクスピアをおさらいしよう、
すぐに彼を引用さ、
シェイクスピアをおさらいしよう
そしたら女たちは君を信用さ。
英国大使の妻と一緒に、試したら
『トロイラスとクレシダら』、
もし彼女が買えないとか受けないとか、わがまま言ったら
彼女を理解して、更には、『お気に召すまま』に。
もし彼女が君の態度はボケナスと言ったら、
彼女を蹴飛ばして追いやる先は『コリオレイナス』。
シェイクスピアをおさらいしよう、
そしたらみんなペコペコさ。
［リフレイン３］
シェイクスピアをおさらいしよう、
すぐに彼を引用さ、
シェイクスピアをおさらいしよう
そしたら女たちは君を信用さ。
もし君が大根でないし『ハムレット』なんか演じないなら、
誰にもヒデーとかダメレットとか言えないさ。
とっておきのソネットを朗読してごらん、
そしたら君の膝には『ハニー』が乗っかるよ。
君のベイビーが喜びと楽をねだったら、
彼女に見本を見せたらどうかな、君の『尺には尺を』を。
シェイクスピアをおさらいしよう、
そしたらみんなペコペコさ。
［リフレイン４］
シェイクスピアをおさらいしよう、
すぐに彼を引用さ、
シェイクスピアをおさらいしよう
そしたら女たちは君を信用さ。
言及してごらん『ヴェニスの商人』を
彼女の甘き１ポンドの肉を脅すんなら。
もし彼女の純潔が、はじめから、守りよしなら、
彼女に思い出させろよ、『終よければ全てよし』
それに彼女が君にボーナスをくれなけりゃ、
知ってるよねヴィーナスがアドーナスから取ったもの！
シェイクスピアをおさらいしよう、
そしたらみんなペコペコさ。
［リフレイン５］
シェイクスピアをおさらいしよう、
すぐに彼を引用さ、
シェイクスピアをおさらいしよう
そしたら女たちは君を信用さ。
君の女の子がワシントンハイツの夢の美人なら
その子の扱いは『夏の夜の夢』みたいに。
もし彼女の望みが独りぼっちの夜なら、
彼女の残りの１１か『十二夜』を好きにさせれば。
もし君の熱烈に彼女が怒っだふうなら
ただ劇を続けるのさ『さあこい、マクダフー』って。
シェイクスピアをおさらいしよう、
そしたらみんなペコペコさ。
［リフレイン６］
シェイクスピアをおさらいしよう、
すぐに彼を引用さ、
シェイクスピアをおさらいしよう
そしたら女たちは君を信用さ。
それで今夜は君のおかあちゃんに言うのさ
『キス・ミー・ケイト、キス・ミー・ケイト、キス・ミー・ケイトちゃん』て。
シェイクスピアをおさらいしよう、
そしたらみんなペコペコさ。
※ 元はシェイクスピア「じゃじゃ馬ならし」のミュージカル化「キス・ミー・ケイト」から生まれた曲で二人のギャングによる物語の筋とは直接関係ないコメディ・リリーフ的な歌。単調なメロディの繰り返しだが観客の反応は大きい。このような曲を『11時の曲』 eleven o'clock number と言うらしいがこれは、二幕劇の第二幕後半におけるショーストッパーとなる特別な曲、を意味する。
[Verse]
［ヴァース］
この歌は際どい表現もみられるがコール・ポーター得意のリストソングと言える。引用したシェイクスピア作品や登場人物と単純な韻を踏む言葉を使っており、時には強引に語尾を変えてもいる。多少無理はあるが、元歌に倣って訳の方も出来るだけ韻を踏んだような感じにしてみた。
「キス・ミー・ケイト」からは、淀川長治『日曜洋画劇場』のエンディングで流れていたエキゾチックなメロディーを持つ自虐的な愛の歌 So in Love 、ウィンナワルツのパロディ Wunderbar 、ホットなダンスナンバー Too Darn Hot 、浮気性な女のコミック Always True to You In My Fashion 、元は別ミュージカル用に作られカットされたが、映画版で採用され 1999年の再演でも再雇用された From This Moment On など名曲が少なくない。
WUNDERBAR
Gazing down on the Jungfrau
From our secret chalet for two,
Let us drink, Liebchen mein,
In the moonlight benign,
To the joy of our dream come true.
[Refrain]
Wunderbar, Wunderbar!!
What a perfect night for love.
Here am I, there you are,
Why, it’s truly wunderbar!
Wunderbar, Wunderbar!
We’re alone and hand in glove,
Not a cloud near or far,
Why, it’s more than wunderbar!
SHE: Say you care, dear,
HE: For you madly,
SHE: Say you long, dear,
HE: For your kiss,
SHE: Do you swear, dear?
HE: Darling, gladly,
SHE: Life’s divine, dear!
HE: And you’re mine, dear!
BOTH:
Wunderbar, Wunderbar!
There’s our fav’rite star above.
What a bright, shining star,
Like our love, it’s wunderbar!
ユングフラウ峰から見下ろすは
私たちだけの秘密のシャレー（山小屋）より、
杯をかわそう、リープシェン・マイン（愛しの人）よ、
優しき月の光に包まれ
我ら歓喜の夢が叶いしことに。
［リフレイン］
ヴンダバー（素晴らしい）、ヴンダバー！
何と愛するに完璧な夜。
ここに私、そしてあなたがここに。
まあ、まさにヴンダバー！
ヴンダバー、ヴンダバー！
二人しかいなくて手袋の手を握り、
雲は近くにも遠くにも見えず、
まあ、最高にヴンダバー！
♀：好きだと言って、あなた、
♂：狂おしいくらいさ、
♀：憧れだと言って、あなた
♂：君の口づけを、
♀：誓って、あなた
♂：ダーリン、喜んでさ、
♀：人生は素敵よ、あなた！
♂：そう君は僕のもの、おまえ、
ヴンダバー、ヴンダバー！
二人のお気に入りの星が見えるわ、
なんと明るいことか、輝く星よ、
私たちの愛のように、ヴンダバーよ！
CD, LP
YouTube
2012/04/10 訳
作詞・作曲： コール・ポーター Cole Porter
ブロードウェイミュージカル Kiss Me, Kate (1948)
● フォア・ラッズ The Four Lads : Four in the Aisle (Kiss Me, Kate, Babes in Arms, Annie Get Your Gun) (Columbia, 1959)
「シェイクスピアをおさらい」が聞かれるアルバム。
フォア・ラッズはトロント、カセドラル・クワイア・スクール出身のヴォーカルグループ。ゴールデン・ゲート・カルテットのオーディションを受けニューヨークに進出。ＴＶ番組のバックコーラスやジョニー・レイの Cry , The Little White Cloud That Cried (1951) のバックを歌った後、52年に最初のヒット The Mocking Bird を Okeh から、Columbia に移り 53, 54年にノヴェルティの Istanbul, Skokian をヒットさせた。その後 55年 Moments to Remember, 56年に出した No, Not Much はいずれも№2 ヒットとなった。
ダイナ・ショアとジョニー・プロフィットの「ヴンダバー」が聞かれるアルバム reprise musical repertory theatre presents "KISS ME KATE"
「南太平洋」「野郎どもと女たち」「フィニアンの虹」など、フランク・シナトラのアイデアによる「夢のミュージカルシリーズ」の一つ。歌っているのは、ハイ・ローズ、ジョー・スタッフォード、シナトラ、ディーン・マーティン、サミー・デイヴィス、ジョニー・プロフィット、フィリス・マクガイア、ルー・モンテ、ダイナ・ショア、キーリー・スミスなど。映画同様ポーターの歌詞にあった際どい言葉は変更されている。
■ Brush Up... : ニュー・ブロードウェイ・キャスト 2001年
■ Brush Up... : シビル・シェパード
■ Wunderbar : 1958ＴＶ放映 ： 歌はオリジナル・ブロードウェイ・キャストと同じアルフレッド・ドレイクとパトリシア・モリソン
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