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TOO DARN HOT

［ヴァース１］
酷く暑すぎるよ、
酷く暑すぎるんだよ。
今夜はベイビーと夕食を一緒にって思ったのに、
今夜はベイビーとワンワンごっこしたかったのに、
今夜はベイビーと夕食を一緒にって思ったのに、
今夜はベイビーとワンワンごっこしたかったのに、
でも今夜はそんなに気分が乗らないんだ、
だって、酷く暑すぎるんだから。

酷く暑すぎるよ、
酷く暑すぎるんだよ。
今夜はベイビーを泊めたかったね、
今夜はベイビーと熱い夜をと思っていたんだ、
今夜はベイビーを泊めたかったね、
今夜はベイビーと熱い夜をと思っていたんだ、
でも今夜はベイビーとは全くダメだったよ、
だって、酷く暑すぎるんだから。

酷く暑すぎるよ、
酷く暑すぎるんだよ。
今夜はベイビーと馬鹿騒ぎしたかったのに、
今夜はベイビーといろいろ不道徳をしたかったんだ、
今夜はベイビーと馬鹿騒ぎしたかったのに、
今夜はベイビーといろいろ不道徳をしたかったんだ、
でも、枕ちゃんよ、今夜はお前と寝ることになりそうさ、
だって、酷く暑すぎるんだから。


［リフレイン１］
キンゼイ報告によると、
平均的な男ってものは、
一番好きな楽しみをしたがるのは、
気温が低いときほど好むっていう話、
けど、寒暖計が上がって、
気温がジリジリ暑くなると、
アダム氏は、
彼のマダムとは、
駄目だって。
だって、とっても、とっても、
とっても酷く暑いから、
酷く暑すぎるから、
酷く暑すぎるからさ。


［ヴァース２］
酷く暑すぎるよ、
酷く暑すぎるんだよ。
今夜はベイビーに電話したかったよ、
それから今夜はベイビーに僕の全てを捧げるのさ、
今夜はベイビーに電話したかったよ、
それから今夜はベイビーに僕の全てを捧げるのさ、
でも今夜はベイビーとのゲームを開始できないのさ
だって、酷く暑すぎるんだから。

酷く暑すぎるよ、
酷く暑すぎるんだよ。
今夜はベイビーに会いたかったよ、
今夜はベイビーとベッドを共にしたかったんだ、
今夜はベイビーに会いたかったよ、
今夜はベイビーとベッドを共にしたかったんだ、
でも今夜はベイビーとの再挑戦は出来なかったのさ、
だって、酷く暑すぎるんだから。

酷く暑すぎるよ、
酷く暑すぎるんだよ。
今夜はベイビーといちゃいちゃしたかったな、
それから今夜はベイビーとにゃんにゃんしたかったな、
今夜はベイビーといちゃいちゃしたかったな、
それから今夜はベイビーとにゃんにゃんしたかったな、
でも、おいおい、今夜はベイビーと仲たがいさ、
だって、酷く暑すぎるんだから。

［リフレイン２］
キンゼイ報告によると、
平均的な男ってものは、
一番好きな楽しみをしたがるのは、
気温が低いときほど好むっていう話、
けど、寒暖計が上がって、
気温がジリジリ暑くなると、
水兵は
ピチピチギャルがいても、
海兵隊員だって
女王様がいても、
Ｇ．Ｉ．だって
かわい娘ちゃんがいても、
だめだって、
だって、とっても、とっても、
とっても酷く暑いから、
酷く暑すぎるから、
酷く暑すぎるからさ。

※　Musical Theatre Song Encyclopedia によると、この曲はポーターがガーシュイン風 à la Gershwin のホットジャズナンバーを試みた曲とある。ジャズスタンダードが多いポーターだが彼自身はあまりジャズを好まず、ジャズ的アプローチの曲も多くない。しかし、この曲はそれらの中の数少ない成功曲と言える。（スタンダードが多い例証として、 JazzStandard.com にランキングされたスタンダード 1,000曲の中にポーターの曲は 22曲入っていることからも分かるだろう。一方、映画「上流社会」でクロスビーとサッチモが歌った Now You Has Jazz は意図的に文法を間違えたリズミックな疑似ジャズ曲と言えるだろうが、スタンダードでもないし、他の人が取り上げるということはないようだ）

第二幕の冒頭に歌われるが、劇の設定はトライアウト中のボルティモア市フォード劇場。劇中劇の「じゃじゃ馬ならし」の幕間の休憩時間、劇場裏に集まった三人の黒人男性によって歌われた活気あふれるダンスナンバー。
一方映画では２曲目に歌われたが、若手女優ロイス・レイン役のアン・ミラーがジャズメンを従えて歌いタップダンスを披露した。

オブラートに包んだ仄めかしなど切り捨て、ストレートにセックスを歌う所はポーターの得意とする所。「キンゼイ報告」が発表されたのは1948年なので文字通りホットな歌だったのだろうが、映画版での歌詞は、Kinsey Report から Ladies' Report に変えられ卑猥な俗語は排除されていた。（例： play the pup with my baby tonight → refill the cup with my baby tonight)

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作詞・作曲：　コール・ポーター Cole Porter
ブロードウェイミュージカル　Kiss Me, Kate (1948)

CD, LP
●　エラ・フィッツジェラルド　Ella Fitzgerald : Cole Porter Songbook vol. 1 (Verve), Ella in Berlin (Verve)
●　ジャニス・シーゲル Janis Siegel : Tender Trap
●　メル・トーメ　Mel Torme : Swings Shubert Alley (Verve), Night at Concord Pavilion (Concord) , Sings About Love (Audhiophile)
●　リッツ　The Ritz : Born to Bop
●　サミー・デイヴィス Sammy Davis, Jr. : reprise musical repertory theatre presents "KISS ME KATE" (reprise)
●　フォア・ラッズ The Four Lads : Four in the Aisle (Kiss Me, Kate, Babes in Arms, Annie Get Your Gun) (Columbia)

YouTube
■　ニュー・ブロードウェイ・キャスト (2001)
■　エラ・フィッツジェラルド
■　映画クリップ 　：　歌と踊りはアン・ミラー。元は３Ｄ用に作る予定だったので前後への動きを強く意識した振付とカメラワークなっていたが結局は２Ｄで公開された。
■　オリジナル・キャスト録音

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2006/01/05 訳
2007/06/25 修正
2012/04/10 訳・解説追加

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