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HOW DO YOU SAY AUF WIEDERSEHEN?

Blossom Dearie - From The Meticulous To The Sublime (Daffodil, 1975)

君ならどう言うんだい、もう君が会うつもりのない時の
『アウフ・ヴィーダーゼーエン（さようなら、独語）』を？
雨のベルリンのヴィルヘルム通り、
列車に間に合うように僕らが走った日、
ゆっくり流れるセーヌ川なんかを？
パリを思い出すかい？
何よりもピレネー山脈は？
そんな記憶を誰が忘れられるというの？
あの狂った旅・・・僕らにいつもの事だったね、
バスを逃し、飛行機も同じく！
どう言うのだろう、これらに『アウフ・ヴィーダーゼーエン』を？

熱かった日々、小さなことの数々、
当時人気だったワルツ、
終わってしまった、すべて一緒に消えたみたいに、
でもいつ音楽は去ってしまったの？
『オー・ルヴォワール（さようなら、仏語）』と言おう、
　　でも（別離の）『グッドバイ』じゃないんだ。
僕は（『グッドバイ』を）言い続けてきたんだ、泣きたくなるまで。
多分フランス人は僕らにどうしたらいいか教えられたんだろうね・・・
知りたいんだ、
ああ、リープヘン（恋人）よ、
僕はどう言ったらいいんだい、『アウフ・ヴィーダーゼーエン』を
君に対して？


（原歌詞は 歌詞紹介のページ を参考に）

※　ふたりで過ごした場所や出来事などを思い出しながら、恋人への別れの言葉をどう告げようか悩む失恋歌。

この歌詞には３ヵ国語で別れの挨拶が含まれている、ドイツ語 "Auf Wiedersehn"、フランス語 "au revoir" 両方ともに Google翻訳では "goodbye" と訳される。しかし独語に含まれる "Wiedersehn" も、仏語に含まれる "revoir" いずれの言葉も『再び』 という意味を含んでいるようだ。一方英語の "goodbye" 言葉の成り立ちから、もう会うことはない別離の意味が元で、前述の別れの挨拶とはニュアンスが異なるようだ。そしてこの違いが歌詞の微妙さを成しているのかもしれない。

この歌の初録音はトニー・ベネット (1967)。ブロッサム・ディアリーは友人のトニー・ベネットが歌った珍しい歌をよく取り上げているが 1975年の自費出版レーベル　Daffodil の２枚目アルバムでこの歌を収録している。作詞はミス・ディアリーの友人でもあったジョニー・マーサー。作曲のトニー・シベッタ（アンソニー・シベッタ）は Spring in Manhattan を書いた人で、これもトニー・ベネット、ブロッサム・ディアリーが録音している。

他にメル・トーメィ、マーリーン・ヴァープランクなどが歌っているが珍しい歌といっていいだろう（SecondHandSongs によるパフォーマー・リスト参照）

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作詞： ジョニー・マーサー Johnny Mercer
作曲： トニー・シベッタ Tony Scibetta (1967)

YouTube
■　トニー・ベネット
■　ブロッサム・ディアリー
■　メル・トーメィ＆ジョージ・シアリング
■　マーリーン・ヴァープランク

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2023/09/15 訳

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