I LIKE YOU, YOU'RE NICE


Blossom Dearie Sings, vol. 1 (Daffodil, 1973)

I like you, you're nice
Seems like I've known you for years
But we met just an hour ago
I'd never know we're such old friends
And I like you a lot
So, don't go

You're nice, you're very much me
How very nice we could be
But we wouldn't have all that we have
Let's never know and just be friends
'Cause I like you a lot
So, don't go

Take me home
And stay for a while with me
If you're good,
I'll make you
A marvelous,
Wonderous,
And quite notorious
Cup of Costa Rican coffee

'Cause I like you,
Yes, I like you,
You're nice


あなたが好きよ、あなたはいい人ね、
もう何年もあなたのことを知っていたみたい
でも私たちが会ったのはほんの一時間前だわ。
こんなに昔からの友達だったなんて知る由もないわね。
私はあなたがとっても好きよ
だから、逃げないで。

あなたはいい人よ、あなたは私そのもの、
私たちはとても仲良くなれるはず。
でも二人が全て共有できるわけないわね
(そこは)互いに知らないまま、いい友達でいましょう。
だってあなたがとても好きだから
だから、逃げないで。

家に連れてって
それでしばらく私と一緒にいてね。
そこでお行儀よくしていたら、
あなたに出してあげるわ。
すばらしく
豪華絢爛な、
とても悪名高い
コスタリカのコーヒーを一杯。

あなたが好きだから、
そうよ、好きなの、
あなたはいい人よ。


(原歌詞は 歌詞紹介のページ を参考に)

※ 小一時間前にあった格好いい男性を必死に誘う、語るような鼻歌感の短い歌。

心の赴くままに相手に語りかける内容はときどきトンチンカンに見えることもある。例えば第1連では、一時間前に知り合ったばかりなのに『こんなに昔からの友達』と言ったり、第2連では恋人になるのは素敵だけれど共感できない所は無視すると言ったり、第3連では家に誘っておいてもったいぶった口調で出すのはコーヒーと言った具合で、そこはワインだろ、と突っ込みたくなる。

しかし人というものは時に論理や思っていることと、違うことを言ったりすることもあり、そういった心の動きを表現した歌なのかもしれない。

作詞のいかにも偽名っぽいアーサー・キングは別名マリア・ブラックウルフまたはリンダ・アルバートといい、ミス・ディアリー自費出版アルバム Blossom Dearie Sings vol.1 (Daffodil)の曲に "Beby, You're My Kind", Flame to Fire, Inside a Silen Tear などの歌詞を提供している。

女性歌手に人気のある歌で、他にアイリーン・クラル、マグニ・ウィンツェル、アン・バートン、モーリン・マクガヴァーン、ジャネット・サイデルなどが歌っている(SecondHandSongs によるパフォーマー・リスト参照)



作詞: アーサー・キング Arthur King (aka. Linda Albert, aka. Mahriah Blackwolf)
作曲: ブロッサム・ディアリー Blossom Dearie (1973)

YouTube
■ ブロッサム・ディアリー : ライヴ映像。
■ モーリン・マクガヴァーン
■ ステイシー・ケント
■ アイリーン・クラル


2023/09/15 訳


 ページトップへ  上位メニューへ