GRAVY WALTZ

可愛いママが台所にいるこの素敵な日、
グツグツ煮えるグレイヴィー（肉汁）ソースが半マイル先にまで匂っている。
アサガオさんに僕はお早うと声をかける、(Lady Morning Glory)
楽しそうにさえずる小鳥が僕の彼女の誠実さ伝えてくれる

　　やあ、彼女は僕が来るのを見たら
　　フライパンを取りに一生懸命走ったよ。
　　煮過ぎにならないよう味見をして、
　　蜜蜂みたいにムーンと鼻をならしていたんだ

シダレヤナギ君(Mister Weeping Willow)、
僕は短所や失敗なんて気にならなくなったのさ
だって、僕の彼女は
いつでも出来たての
グレイヴィー・ワルツをする準備が出来ているんだから。


※：レイ・ブラウンの演奏曲に、スティーヴ・アレンが詞をつけた歌。1963グラミー賞受賞曲 (The Best Jazz Composition) 。

スティーヴ・アレン談
　『みんなおかしな曲名だと言うけれど、｢グレイヴィー」と「ワルツ」という奇妙な取り合わせの二つの言葉は互いに打ち消すような言葉じゃないし。それに、もともとあった曲名だから挑戦だと思って歌詞を付けたけどそれなりに成功したんじゃないかと思うよ』

Steve Allenは、1921年ＮＹＣ生まれシカゴ育ちのマルチタレント。ラジオ、ＴＶでのＭＣ、コメディアン、ピアニストとして1950年代に活躍。また俳優としても映画「ベニー・グッドマン物語」でベニー・グッドマン役を務めたことある。

ソングライターとしては、作詞・作曲共に手がけたThis Could Be the Start of Something,　Playing the Field, 　Impossible　などの曲がある。

また Gravy Waltz 同様に、既存の曲に歌詞を付けることも多く、映画音楽のテーマ曲「ピクニック(Picnic)」「媚薬(Bell, Book and Candle)」（いずれも曲はジョージ・ダニング）、やディキシーナンバー　South Rampart Street Parade　などが知られている。


作詞：スティーヴ・アレン Steve Allen
作曲：レイ・ブラウン Ray Brown (1963)

CD, LP
● ビル・ヘンダーソン Bill Henderson with The Oscar Peterson Trio (Verve , 1963, ベースはレイ・ブラウン）
● ジョー・ウィリアムズ Joe Williams at New Port 1963 (RCA)
● ルーシー・リード　Lucy Reed : Basic Reeding (Audiophile)
● 安田南：サウス

2006/10/27 訳
2012/05/10 レイアウト変更等

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