THE BARE NECESSITIES


ルイ・アームストロング:ディズニー曲集

本当に必要なものだけを探してごらん、
ただ本当に必要なものだけさ
心配事とかもめごとなんて忘れてね。
つまり本当に必要なものだけさ、
母なる自然のレシピだよ、
それが人生に必要なものを教えてくれるのさ。

どこを歩き回っても、どこをふらついても
僕はこの大きな住み家が最高に好きなんだ。
蜂は木のまわりをブンブン飛んで、
僕だけのためにハチミツを作ってくれるのさ。
それに岩や草の下を見てみたら
可愛い蟻を眺めて、
それからちょっとだけいただくのさ。
人生に本当に必要なものだけが君のものになるのさ、
君のものになるのさ。


本当に必要なものだけを探してごらん、
ただ本当に必要なものだけさ
心配事とかもめごとなんて忘れてね。
つまり本当に必要なものだけ、
熊が安心できるのは
ただ人生に本当に必要なものだけがあればいいからさ。

ポーポーの果実や
ウチワサボテンの実を採るとき、
トゲが刺さったら、
次は気を付けることさ、
ウチワサボテンを手で採っちゃだめだよ、
果実を採るときは
爪を使うことさ。
でも爪を使わなくていい時もあるんだ、
ペアになった大きなポーポーの実を採るときだよ。
僕の与えた手掛かりは分かった?
人生に本当に必要なものだけが君のものになるのさ、
君のものになるのさ。


(原歌詞は 歌詞ネット を参照した)


※ 1967年のディズニー・アニメ Jungle Book で、ベア(bear 熊)のバル―がモーグリ少年にベア(bare 最小限)に必要なものの大切さを教えるジャズィーな歌で、19世紀末に作られた A Hot Time in Old Town の一部にちょっと似た感じがする。

歌詞の前半はナチュラリスト、ミニマリスト的な哲学を歌ったものにも思えるが最後のスタンザになると、言葉遊びをした歌詞に変わっている。

歌ったのは1940年代にバンドリーダーとして活躍したフィル・ハリスで、コメディアン ジャック・ベニーの伴奏者や自身のラジオショーで夫人のアリス・フェイとともに人気をはくしたという。

1960年代当時のディズニー映画は、主にロバートとリチャードのシャーマン兄弟が映画主題歌を書いた。この映画でも同様だが「ベア」だけはテリー・ギルカイソンが一曲だけ提供した。ギルカイソンの歌として、ディーン・マーティンが歌った Memories Are Made of This や日本ではブラザーズ・フォアの歌で知られている Green Fields が知られている。
ナット・シャピロの Popular Music 1965-1969 によると、この歌の版権登録は 1964年にされたと記述されているので、もともと映画のために作られたものではないのかもしれない。

有名なレコードとしてルイ・アームストロングがディズニー主題歌を集めたアルバム Disney Songs The Satchmo Way で歌っているほか、トニー・ベネットの子供むけの歌のアルバム Play Ground などがある。





作詞・作曲: テリー・ギルカイソン Terry Gilkyson (1964) (作品リスト )
ディズニー・アニメ映画 The Jungle Book (1967) でアカデミー賞ノミネイト

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■ 映画クリップ
■ ルイ・アームストロング
■ トニー・ベネット
■ ジョニー・メイ(ピアノ・ソロ)


2020/12/05 訳


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