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A HOT TIME IN THE OLD TOWN
1. Come along, get ready, wear your bran', bran' new gown,
For dere's gwine to be be a meeting in that good, good old town,
Where you knowed ev'rybody, and dey all knowed you,
And you've got a rabbit's foot to keep away de hoodo;
When you hear that the preaching does begin,
Bend down low for to drive away your sin,
And when you gets religion, you want to shout and sing,
There'll be a hot time in the old town tonight, my baby.
さあ来なよ、いいかい、新銘柄の服で着飾って、
だって下町で集会が開かれるんだから、
君はみんなを知っているし、みんなも君をご存じさ、
不運を追い払うウサギの足を持ってるね；
説教がはじまるのを聞いたら、
罪を清めるためにために腰を低くしなよ、
それで説教が身に着いたんなら、大声で歌いたくなるはずさ、
今晩は下町で熱い時間が過ごせるんだよ、ねえ。
Chorus:
When you hear dem-a bells go ding, ling ling,
All join 'round and sweetly you must sing,
And when the verse am through, in the chorus all join in,
There'll be a hot time in the old town tonight.
鐘がキン、コン、コンと鳴ったのを聞いたら、
みんなまわりに集まって、心地よく歌わなけりゃ、
それで独唱が終わったら、みんなで合唱に参加さ、
今晩は下町で熱い時間が過ごせるんだよ。
2. There'll be girls for ev'rybody in that good, good old town,
For dere's Miss Consola Davis and dere's Miss Gondolia Brown;
And dere's Miss Johanna Beasly, she am dressed all in red,
I just hugged her and kissed her and to me then she said;
"Please, oh please, oh, do not let me fall,
You'll all mine and I love you best of all,
And you must be my man, or I'll have no man at all,
There'll be a hot time in the old town tonight, my baby."
[to Chorus]
あの下町に女の子に会いに誰もが来るんだ、
コンソーラ・デイヴィス嬢に、ゴンドリア・ブラウン嬢がいるから。
それにジョアナ・ビーズリィ嬢も、彼女は真っ赤なドレスを着ている、
ただ彼女を抱きしめキスすると彼女はこう言うのさ．．．
『お願い、ああお願いです、私を堕落させないで、
あなたは私のもの、私は誰よりもあなたを愛しているわ、
だからあなたは私の私の恋人にならなけりゃ、他に恋人は作らないわ、
今晩は下町で熱い時間が過ごしましょう、あなた』
（コーラスへ）
※ 19世紀末の伝道集会 (revival meeting) の様子を描いた歌で、At a Georgia Camp Meeting と似たような歌。現在はベッシー・スミスの録音 (1927) で知られている程度で、録音当時は彼女にとっても 30 年以上前の古い歌だったはずだがそれほど古臭さは感じられない。
書籍 The Tin Pan Alley Song Encyclopedia の説明を要約すると、
『作者については疑問視されているが、最も知られているラグタイム・クラシックのひとつ。この歌の伝説的な偽典にはこうある。バンド・リーダーのセオドア・メッツは楽団メンバーとともに南部を巡業していた。列車がルイジアナの下町を通るとき、黒人の一団が狂ったように火事を消そうとしていたのを見た。この時一人のミンストレル歌手が「今夜は下町で熱い時間を過ごすんだろうね」と言った。メッツはこのフレーズにラグタイム・マーチを書き、ヘイドンが付けた歌詞は、炎という意味でなく伝道集会に集まる黒人たちが喜びに熱狂する内容になった。ある音楽学者はメッツが作曲する数年前にセント・ルイスのナイト・クラブで似たメロディーを聞いたことがあり、巡業を重ねることで彼がこのメロディーを聞き流用したと考えられると言っている。ミンストレル・ショーでこの歌が紹介され、ヴォードヴィルで人気曲となり、 1896 年に楽譜が出版されると国中に知られることになり西米戦争 (1898) の人気曲となったが、テディ・ローズヴェルトは下品な感じを好まなかったという。最初の録音はラグタイム歌手ルー・スペンサーによるものだが、著名な録音としてはベッシー・スミス、ガイ・ロンバード、ジョー・アン・キャッスル、ビング・クロスビーなどがある。映画では Love Me Tonight (1932, 邦題：今晩は愛して頂戴な), San Francisco (1936, 邦題：桑港), ベッシー・スミスの録音が聞かれる Lucky Lady (1975, 邦題：ラッキー・レディ) などがある。この歌はしばしば There'll Be a Hot Time in the Old Town Tonight と記述されることもある。』
なお、フランク・シナトラが歌った、第二次大戦の戦意高揚歌 There'll Be A Hot Time In Town Of Berlin When The Yanks Go Marching In (w. John De Vries, m. Joe Bushkin, 1943) という長いタイトルの歌は、この歌を下敷きにしたものだろう。
作詞： ジョゼフ・ヘイデン Joseph Hayden
作曲： セオドア・メッツ Theodore Metz (1896)
YouTube
■ ベッシー・スミス＆フレッチャー・ヘンダーソン楽団 (1927)
■ ホンキー・トンク、ブギー・ウギー＆ラグタイム・ピアニスト：ジョー・アン・キャッスル
2013/05/01 訳
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