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YOUNG AND FOOLISH

[ヴァース]
昔僕たちはおろかな子供たちだった、
子供が遊ぶように没頭していた。
明るい四月の草地を駆けっこし、
夜半まで丘の上で夢見たもの。

ところで僕たちは年を取ってきたのに、
遊びに没頭する時間さえない。
ところで僕たちは賢くなってきたのに、
とどまる賢さは持ち合わせていない...

[リフレイン]
若くておろか
それはいけないことなの。
若くておろか
僕らが望んではいなかったこと。
すぐに心配のない日々や、
明るい日は過ぎ去るもの。
すぐに青い鳥は
飛び立たってしまうもの。

僕らはおろかだった
ある日恋に落ちたよね。
今僕らは不思議に思っている
何を夢見ていたんだろうって。
太陽の下で微笑み、
雨の下で笑ったよね。
僕の願いは、僕らが、
もう一度若くておろかになれたらと。

※　歌詞内容はナット・キング・コールの Too Young の反対版とも言える。

ゴギ・グラント、ジョー・スタッフォード、ジョー・ウィリアムズ、ルーシー・リード、マーク・マーフィー、メレディス・ダンブロッシオ、トニー・ベネット（ピアノはビル・エヴァンス）、ウェズラ・ホィットフィールド など多くの人が歌っており、 JazzStandards.com のランク では、561位につけている。

映画、ミュージカル、コミック、ラジオ番組など様々あるアメリカのポップ・カルチャーの中で、最も初期にアーミッシュ・コミュニティの風習 (集団での納屋づくりや伝統的な結婚式など) を描いたと言われるミュージカル Plain and Fancy で唯一ヒットした歌。このヒットのおかげもあり、舞台は一年以上続き、度々再上演されている。この舞台には当時12歳だった、スコット・ウォーカーが出ていたと言われる。



撞着語法のようなタイトルの Plain and Fancy という舞台の物語の前半 『ニューヨークの雑誌記者ダン・キングは、遺産相続した土地を売るため、恋人のルースを連れて、ペンシルヴァニア、ランカスター郡のアーミッシュ居住区バード・イン・ハンドを訪れる。ダンが土地を売ろうとしていた相手は、パパ・ヨウダと呼ばれる村の長老だ。ヨウダの娘ケィティーは、ずっと年上の農夫エズラと結婚することになっており結婚祝いとして娘に土地が贈られることになっていた。エズラは天候と作物の出来具合にしか関心のない男で、ケィティーが特に好きだというわけではない。エズラの弟、ピーターは風来坊で無責任だという評判で、２年前に村をふらりと出て行ったまま行方不明となっていたが、突然村に戻って来る。ケィティーとピーターは愛し合っていたが、エズラとの結婚が間近にせまった今もケィティーの心は変わっていなかった・・・』

この歌は、ケィティーとピーターによる二人が『若くておろかだった』昔を思い出して歌い愛がよみがえるというデュエット曲。

物語の続き、『パパ・ヨウダの納屋が落雷により燃え、ピーターの悪行で呪われたせいだと村人から非難されピーターはケィティを連れて逃げようとする。村の退屈な生活に飽きたルースがこっそり酒を持ち込んで呑んでいる所を通りかかったエズラが、野菜ジュースだと教えられ初めて酒を呑む。彼は泥酔しカーニバルに乗り込み喧嘩沙汰に巻き込まれてしまう。エズラは危ない所でピーターに助けられる。エズラの評判は地に落ち、一方ピーターはパパ・ヨウダに認められケィティーを花嫁として迎えることもできダンの土地も買えることになる。村での経験からダンとルースはよりをもどしNYに帰る』

作曲のアルバート・ヘイグは、この作品がブロードウェイ・デビューで、その後 1959年のミュージカル Redhead でトニー賞最優秀作曲家賞を獲得したりもした。彼は俳優としても、ＴＶ、映画などにも出ていて Fame (1980), The Story of Us (1999, ストーリー・オブ・ラブ）にも脇役でも出演している。

作詞のアーノルド・ホーウィットは台本作家でもある。彼はいくつかのミュージカル "The Girls Against the Boys", "Are You With It?", and "Make Mine Manhattan" を書いているが、レヴュー "Make Mine Manhattan" 中の My Gentleman Friend は、ブロッサム・ディアリー、カーメン・マクレー、ナンシー・ウィルソンなども歌っている。60年代は、ＴＶのコメディー・シリーズのエピソードをいくつか書いた。 I Dream of Jeannie (可愛い魔女ジニー）、The Patty Duke Show (パティ・デューク・ショー)、 The Flying Nun (いたずら天使） などは日本でも放映された。パティ・デューク・ショーでは、Too Young And Foolish To Go Steady というエピソードも書いている（下の YouTube リンク参照）

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作詞： アーノルド・ホーウィット Arnold B. Horwitt (作品リスト / dbopm リスト )
作曲： アルバート・ヘイグ Albert Hague (作品リスト / dbopm リスト )
出典：ミュージカル Plain and Fancy (1955) より

YouTube
■　トニー・ベネット＆ビル・エヴァンス
■　ルーシー・リード ：ヴァースから歌っている
■　ジョー・スタッフォード
■　ジョニー・マティス
■　ビル・エヴァンス
■　その他 曲名検索結果
■　Too Young And Foolish To Go Steady (パティ・デューク・ショー) : 作詞のホーウィットが脚本を書いたTV番組。 タイトルは Too Young To Go Steady と Young and Foolish の２曲のタイトルを合成している（あるいは Too Young も含まれる）

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2019/11/15 訳

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