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THE SWEETHEART OF SIGMA CHI
1. When the world goes wrong, as it's bound to do,
And you've broken Dan Cupid's bow,
And you long for the girl you used to love,
The Maid of the long ago,
Why, light your pipe, bid sorrow avaunt,
Blow the smoke from your altar of dreams,
And wreathe the face of your dream-girl there,
The love that is just what it seem.
この世が悪い方向に向かったら、まるでそうされたかの如くに、
そして君はキューピッド殿下の矢を折ってしまったのなら、
そして君がかつて愛した少女を求めているのなら、
はるかいにしえの乙女を、
どうかな、パイプに火をつけ、悲しみが去るよう願い、
君が夢の祭壇の煙を吐き出し、
そしてその夢の少女の顔を煙の花輪に描いては、
愛する人はまるでこう見えるはず。
楽譜表紙
[Chorus]
The girl of my dream is the sweetest girl
Of all the girls I know:
Each sweet co-ed, like a rainbow trail,
Fades in the afterglow.
The blue of her eyes and the gold of her hair
Are a blend of the western sky;
And the moonlight beams on the girl of my dreams,
She's the Sweetheart of Sigma Chi.
僕の夢の少女はもっとも麗しい少女
僕が知っているあらゆる少女のうちで：
どんな麗しい女学生でも、虹の跡の如くに、
夕映えの残照に消え入る。
瞳の青、髪の黄金は
西空の景色に混じりあい；
そして月は僕の夢の少女に光を投げかける、
彼女こそ我らシグマカイ友愛会の恋人。
2. Ev'ry magic breeze wafts a kiss to you,
※ 荘厳で讃美歌を思わせる曲で、おそらく最も有名なフラタニティ・ソングで長らく大学のキャンパス愛好歌でもあった。歌詞は理想の女性を崇める内容になっているが、友愛会の信条を女性に重ね合わせたものとも言える。
From the lips of your "Sweet Sixteen,"
And one by one, the maids you knew,
Bow to your Meerschaum Queen.
As years drift by on the tides of time,
And they all have forgotten but you,
Then the girl of your dreams the sweeter seems,
She's the girl who is always true.
(to Chorus)
あらゆる魔法のそよ風は君に口づけす、
そは君の『麗しき１６歳』の唇から漂いしもの、
そして一人一人と、君が知る乙女、
海泡石の女王にひれ伏す。
時の潮に漂い年は過ぎ、
誰もが忘れ去られただ君のみ、
そこにはより麗しくなった君が夢の少女、まさに
永久にまことな少女。
（コーラスへ）
シグマ・カイはフラタニティ組織の名称であり、フラタニティ fraternity とは『大学・高校の男子学生社交クラブ、友愛会のことで通例、秘密の儀式を有し、ギリシア文字２、３字をその名称としている』と辞書にはある。
この歌で言及された シグマ・カイ（Σχ） は最古・最大のフラタニティであり、組織の目的は友情・正義・学習と wikipedia に記述されている。
英文は古語を多用しており、多分詩的な歌詞なのだろう。一番のヴァースのイメージは、上のシートミュージックの絵が参考になるだろう。２番のヴァースにある海泡石はパイプの材料。また２番は、オールドスタンダードの When You Were Sweet Sixteen を連想させる内容にもなっている。
コーラス第二連の、碧眼金髪の女性は、西空に傾きかけた太陽をイメージさせるとともに、Σχ友愛会のオフィシャルカラーである青色と金色を指してもいる。
作者の二人がミシガンのアルビオン大学 Albion College だったときに書いた歌で、二人はその後プロのソングライターにはなっていない。
発表後またたくまにダンス楽団の定番曲となり、タイトルを冠した映画は 1933, 1946 の二度作られている。
プロ歌手として最初に録音したのはルディ・ヴァレーだが、トミー・ドーシー、テックス・ベネキー、ハンク・スノウ、ディーン・マーティン、ビング・クロスビー、ベン・ウエブスター、エイムス・ブラザーズ、レターメン、”ウクレレ・アイク”ことクリフ・エドワーズなども録音している。
作詞： バイロン・Ｄ・ストウクス Byron D. Stokes
YouTube
2011/05/21 訳
作曲： Ｆ・ダドリー・ヴァーナー F. Dudleigh Vernor (1912)
■ クリフ・エドワーズ ウクレレ・アイクの何ともリラックスした雰囲気がうれしい。
■ エイムス・ブラザーズ アルバム The Ames Brothers sing Famous Hits of Famous Quartet (1959)からと思われる。
■ レターメン : アルバム College Standards (1963)からと思われる
■ Allen Mc Quhae (1928) ヴァースから歌っている
2012/11/20 エッセイ → 訳詩 に移行
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