Row, Row, Row 日本語訳

ROW, ROW, ROW

1. Young Johnnie Jones, he had a cute little boat,
And all the girlies he would take for a float;
He had girlies on the shore,
Sweet little peaches by the score.

But Johnnie was a Weisenheimer, you know,
His steady girl was Flo,
And ev'ry Sunday afternoon,
She'd jump in his boat and they would spoon.

青年ジョニー・ジョーンズ、彼はこじゃれたボートを持っていた、
いろんな女の子たちと舟遊びしたかったから；
岸には彼の女の子たちがいたのさ、
ひと箱20個の桃みたいにかわい子ちゃんたちが。

でもジョニーはすかしたやつ、
彼のステディはフローと言う名で、
毎日曜の午後になると、
彼女は彼のボートに飛び乗ってイチャイチャしたもんさ。

Chorus:
And then he'd row, row, row,
'Way up the river he would row, row, row;
A hug he'd give her,
Then he'd kiss her now and then,
She would tell him when,
He'd fool around and fool around
And then they'd kiss again.

And then he'd row, row, row,
A little further he would row, oh, oh, oh, oh;
Then he'd drop both his oars,
Take a few more encores,
And then he'd row, row, row.

そして彼は、漕いで、漕いで、漕ぎまくり、
川を上ろうと、漕いで、漕いで、漕ぎまくり；
彼女を抱きしめて、
それから時々彼女にキスをして、
彼女がもう止めてというまで、
彼はこちょこちょしてから
それからまたキスをしたんだ。

そして彼は、漕いで、漕いで、漕ぎまくり、
ちょっと遠くまで、漕いで、オー、オー、オー、オー；
その後両手のオールを離して、
アンコールを求めて、
それからまた漕いで、漕いで、漕ぎまくったんだ。

2. Right in his boat he had a cute little seat,
And ev'ry kiss he stole from Flo was sweet;
And he knew just how to row,
He was a rowing Romeo.

He knew an island where the trees were grand,
He knew just where to land,
Then tales of love he'd tell to Flo
Until it was time to go.

彼のボートにはこじゃれたシートがあって、
キスするごとにとても可愛いフローの唇を奪ったもんさ；
彼はどうやって漕いだらいいか分かったのさ、
彼は漕いで手のロミオだったのさ。

彼は木がいっぱい生い茂る島を知っていて、
彼は上陸する場所を知っていて、
上陸したらフローに恋の話を語りかけたもの
時間いっぱいまで。

Chorus:
And then he'd row, row, row,
'Way up the river he would row, row, row;
A hug he'd give her,
Then he'd kiss her now and then,
She would tell him when,
He'd fool around and fool around
And then they'd kiss again.

And then he'd row, row, row,
A little further he would row, oh, oh, oh, oh;
With her head on his breast,
Then there's twenty bars rest,
And then he'd row, row, row.

そして彼は、漕いで、漕いで、漕ぎまくり、
川を上ろうと、漕いで、漕いで、漕ぎまくり；
彼女を抱きしめて、
それから時々彼女にキスをして、
彼女がもう止めてというまで、
彼はこちょこちょしてから
それからまたキスをしたんだ。

そして彼は、漕いで、漕いで、漕ぎまくり、
ちょっと遠くまで、漕いで、オー、オー、オー、オー；
彼の胸に彼女の頭をもたげて、
20小節ぶんの休みをとってから、
それからまた漕いで、漕いで、漕ぎまくったんだ。

※　今の日本なら自動車がその役割となるのだろうがボートは女性にもてるための道具なのだろう。そのボートを一生懸命漕ぎながら恋人といちゃいちゃ (spoon) する精力的な若者の姿をスケッチしたコミックソング。
By the Light of the Silvery Moon にも spoon という表現が出てきたが、『ジャズ詩大全20巻』によるとこの表現は「男女が横になって抱き合う姿が、スプーンを二つ並べたようなかたちなので、こういう表現ができたらしい」とある。

初期レコードは Ada Jones が大ヒットさせ、エディ・カンターなどのヴォードヴィルの大物が歌うようになった。後にビング・クロスビー、スパイク・ジョーンズなどがレコーディングしている。
映画では、ベティ・ハットンが Incendiary Blonde (1945), デビー・レイノルズとカールトン・カーペンターが Two Weeks With Love (1950), Keefe Braselle （エディ・カンターによるダブ）の The Eddie Cantor Story (1953), ボブ・ホープと子供たちによる The Seven Little Foys (1955) で歌われたが、「カッスル夫妻」 (The Story of Vernon and Irene Castele, 1939), 英国映画「素晴らしき戦争」 (Oh! What a Lovely War!, 1964) でも聞かれる。

作詞：ウィリアム・ジェローム William Jerome
作曲：ジェイムス・モナコ James V. Monaco
出典：レヴュー Ziegfeld Follies of 1912 (1912)　より

CD
● アン＝マーグレット Ann-Margret : Beauty and The Beard (RCA)
● ジュリー・ロンドン Julie London : Swing Me An Old Song (Liberty)

2011/01/29 訳
2012/11/20 エッセイ → 訳詩に移行

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