BY THE LIGHT OF THE SILVERY MOON

[verse 1]
Places park,
Scene dark,
Silv'ry moon is shining thro' the trees;
Cast Two,
Me, You,
Sound of kisses floating on the breeze.

Act one
Begun,
Dialogue, "Where would you like to spoon?"
My cue
With you,
Underneath the silv'ry moon.

場所　公園、
場面　暗がり、
輝く月明かりが木々を通して輝いている、
出演者　二人
僕、君、
口づけの音が風にのって聞こえてくる、
第一幕
開始、
セリフ、「どこでいちゃいちゃする？」
僕の合図
君への、
銀色の月明かりの下で。

[refrain]
By the light
Of the silvery moon
I want to spoon,
To my honey I'll croon
Love's tune

Honeymoon,
Keep a-shining in June.
Your silv'ry beams
Will bring love's dreams,
We'll be cuddling soon,
By the silvery moon.

[リフレイン]
輝く月明かりの
　照明の下で、
僕はいちゃいちゃして、
僕のハニーに甘い歌声で、
愛の歌を歌いたいんだ。

ハニームーンは、
六月中は輝き続け、
君の輝く顔は
愛の夢を叶えてくれ、
僕たちはやがて抱き合うのさ、
輝く月明かりの下で。

[verse 2]
Act two,
Scene new,
Roses blooming all around the place,
Cast three,
You, me,
Preacher with a solemn-looking face.

Choir sings,
Bell rings,
Preacher: "You are wed forevermore!"
Act two, all through,
Ev'ry night the same encore.

(repeat Refrain)

第二幕、
場面　新規、
薔薇があたり一面に咲き乱れている。
出演者　三人、
君、僕、
しかめつらをした牧師、
聖歌隊が歌っている、
鐘の音、
牧師「ここに永遠の契りを結ぶ」
第二幕、終了、
毎晩同様のアンコール。

（リフレインへ）

※：　moon と韻を踏んだ、 spoon, croon などの使用は、今では陳腐 (cliché) と感じられるが、現在も様々な形態の合唱曲として歌われ続けている （glee club, barbershop quartets, sing-along など)

spoon はやや古い俗語で、キスしたり抱いたり好色な行いをすること、を意味する。


この夢見心地のタップ曲 (soft-shoe music) は、1909年に子供スターのGeorge Priceによってヴォードヴィルで紹介され、さらに「ジーグフェルド・フォリーズ （Ziegfeld Follies of 1909)」のレヴューに挿入され人気曲となった。

レコーディングも、ガイ・ロンバード、バール・アイヴス、ファッツ・ワーラー、レス・ポール＆メリー・フォード、リトル・リチャード、ルイ・プリマ、ジュリー・アンドリュースなど、幅広いジャンルにわたり親しまれている。

映画に使われることも多く、The Story of Vernon and Irene Castle (1939, Fred Astaire がタップを踊る）, Idiot's Delight (1939 Clark Gable による歌と踊り), Birth of the Blues (1941, Bing Crosby の歌), The Jolson Story (1946, 少年時代のジョルスンを演じた Scotty Beckett の歌), Two Weeks With Love (1950, Jane Powell の歌), 映画 On Moonlight Bay (1951) の続編である By the Light of the Silvery Moon (1953, Doris Day & Gordon MacRae のデュエット) など１ダースを超える映画に使われている。

2014/09/01 補足追加
作曲のガス・エドワーズはヴォードヴィル歌手で、才能ある少年・少女の一団を率いてヴォードヴィル巡業をすることで有名だった。彼が見出した少年たちの中には、 ジョージ・ジェッセル (コメディアン、歌手、ソングライター）、 エディー・カンター、 グルーチョ・マルクス（マルクス・ブラザーズ）、ライラ・リー (Lila Lee, 映画女優）、レイ・ボルジャー、エレノア・パウェル、ウォルター・ウィンチェル（ゴシップ記者）、ヒルデガード、サリー・ランド（扇を使う踊り子）、アイナ・レイ・ハットンなどがいるが、この歌をヒットさせたジョージ・プライスもその一人。


作詞：　エドワード・マデン Edward Madden
作曲：　ガス・エドワーズ Gus Edwards (1909)

歌：
● ジュリー・アンドリューズ Julie Andrews : A Little Bit of Broadway
● ボニー・ギター Bonnie Guitar : Moonlight and Shadows (universal)

YouTube
■　ファッツ・ワーラー（歌とピアノ）
■　ドリス・デイ


2009/07/11 訳
2014/09/01 補足追加


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