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EVERYTHING DEPENDS ON YOU
私には別の歌だって歌えるのに、
※ 何となく If I Had You を小ぶりにした歌に聞こえるのは "I Could" の多用と、山・海が出て来るせいなのか？
悲しい歌なんて歌わなかったはず。
すべてあなた次第なのよ。
叶うことなら、 ・・・ 私の夢の中では ¶１
寂しい夜に思い描いていた夢よ。
すべてあなた次第なのよ。
山は高いかもしれないし
海は広いかも
でも天にまでも到達できるわ
あなたと一緒なら。
叶うことなら、 ・・・ 私の物語の中では ¶２
光輝く至福の物語よ。
すべてあなた次第なのよ。
録音数は少なくけしてスタンダードとは思えないが、無視されても消える事なくひっそり存在感を示して来た愛らしき小唄に思える。曲名は Ev'rything Depends On You とされることもある。
● アール・ハインズ楽団 (1940 の最初の録音。歌入りだが女性歌手名不明）
● ミルドレッド・ベイリー＆デルタ・リズム・ボーイズ (1941 の Decca 録音）
◆ サックス奏者：ジーン・アモンズ (1949 頃の録音）
● チェット・ベイカー (1964 録音。アルバム Baby Breeze )
● ビリー・エクスタイン （録音年不明。 アルバム The Classic Years Vol.2 に収録)
● ジェフ・ベイカー Jeff Baker (2003 録音。アルバム Baker Sings Chet )
◆ ピアニスト：ハロルド・ダンコ (2005 録音。アルバム Hinesight ）
● ローラン・フィリペ？ Laurent Filipe (2006 録音。アルバム Ode to Chet 。フィリぺはポルトガルのトランペッターでここでは歌も披露している）
作者にクレジットされている３人のうちハインズはピアノの大御所で My Monday Date, Rosetta などのジャズクラシックスの作者でもある。
カーペンターはマイルス・デイヴィスの Walkin' を作曲したリチャード・カーペンターの兄弟らしいが、ハインズ楽団の作曲担当兼マネージャーをしていた人。シナトラが歌った A Lover Is Blue の作者にも彼の名前がクレジットされている。
ダンラップの詳細は不明だがこの３人のクレジット名でアール・ハインズ楽団の曲をいくつか (You can depend on me, Blue, Bubbling over, Just to be in Caroline など）発表しているのでハインズ楽団に近しい人物だったのかもしれない。
中でも、ルイ・アームストロング、フランキー・レイン、マンハッタン・トランスファー、ブレンダ・リー、ナット・キング・コールなども録音した You Can Depend On Me は最も知られているだろうが、ここに訳した歌のタイトルが You can ... の返歌となっているのが面白い。
訳補足：
¶ 歌詞は何人かの歌手の聞き取りによるもの。 ¶のついた行はそれぞれ、
１： I could, ･･･ In my dreaming
２： I could, ･･･ In my story
と歌っているようで、 "I could, " は 「叶うことなら」と訳してみた。
作詞・作曲： チャールズ・カーペンター、ルイス・ダンラップ、アール・ハインズ Cheales Carpenter, Louis M. Dunlap, Earl Hines (1940)
CD
YouTube
2012/10/30 訳
● ミルドレッド・ベイリー Mildred Bailey : The Rockin' Chair Lady 1931- 1950 (Decca)
■ チェット・ベイカー
■ ミルドレッド・ベイリー ： バック・コーラスはデルタ・リズム・ボーイズ
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