Ah! Sweet mystery of life, at last I've found thee,
Ah! I know at last the secret of it all;
All the longing, seeking, striving, waiting, yearning,
The burning hopes, the joy and idle tears that fall!

For 'tis love, and love alone, the world is seeking;
And 'tis love, and love alone, that can repay!
'Tis the answer, 'tis the end and all of living,
For it is love alone that rules for aye!

For 'tis love, and love alone, the world is seeking;
For 'tis love, and love alone, that can repay!
'Tis the answer, 'tis the end and all of living,
For it is love alone that rules for aye!


ああ！　生命（いのち）の妙なる神秘、ついにそなたに出会いぬ、
ああ！　我れがついに知るは生命の秘密を統べるもの；
統べるは憧憬、探求、奮闘、切望、思慕、
燃ゆる希望、歓喜そして甲斐なき落涙！

それは愛ゆえ、そして愛だけを、この世は求めている；
そうそれこそ愛、そして愛だけが、報いとなれよう！
それこそ答え、それこそ終（つい）の目的そして人生の全て、
なぜならただ愛のみが永遠を支配する者ゆえ！

それは愛ゆえ、そして愛だけを、この世は求めている；
それは愛ゆえ、そして愛だけが、報いとなれよう！
それこそ答え、それこそ終（つい）の目的そして人生の全て、
なぜならただ愛のみが永遠を支配する者ゆえ！

※　1910年のオペレッタ Naughty Marietta （映画化邦題：浮かれ姫君）の曲。ヴィクター・ハーバートの死後歌詞がつけられヒットした Indian Summer のような例もあるが、ハーバートの歌曲としては最も知られた曲。

最後の単語 aye は二つの意味（それぞれ発音は異なる）があるが、この歌での意味は「永遠」であり「エイ」と歌っている (repay と韻をなす）。ジャネット・マクドナルド主演の映画化作品では多少異なった歌詞で歌っているが、最後の行は多分 For it is love that rules forevermore という歌詞で歌っている。

書籍『ブロードウェイミュージカルのすべて』（ヤマハ）によると、
「このヴィクター・ハーバートの最高傑作が出来たきっかけは、オペラ界の大興行主オスカー・ハマースタイン（二世の祖父）が赤字を抱えていたため、商業的なミュージカルへの進出を図ったことにある。・・・（中略）・・・舞台は 1780年のニューオーリンズ、気に入らない相手とフランスで結婚するのが嫌で逃げ出してきたマリエッタは海賊一味を追うディック船長と会う。はじめマリエッタは総督の息子にひかれたが実は彼が海賊の首領であったことがわかる。ディック船長とロマンティックなデュエットを歌うマリエッタは、彼女が子供のころおぼえた歌 「夢のメロディー The Dream Melody」 （「ああ！ 人生は甘いミステリー」のこと) をディック船長が最後まで歌えると知って、彼こそが自分にふさわしい相手と心に誓う・・・」 とあるが、同様のライトモチーフ的用法は 1941年のミュージカル Lady in the Dark 中の歌 My Ship でも使われている。（雑誌編集長で心の悩みを持つ女主人公のライザ・エリオットが子供の頃歌っていた My Ship を雑誌宣伝部員のチャーリーが最後まで歌えることを知って彼が自分のノイローゼを吹き飛ばしてくれると確信し恋人に選ぶ）

作詞：　ライダ・ジョンソン・ヤング Rida Johnson Young
作曲：　ヴィクター・ハーバート Victor Herbert
ブロードウェイ・ミュージカル Naughty Marietta (1910) より

LP
●　ベティ・セント・クレア Bette St. Claire at Basin Street East with the Stan Free Quartet (Seeco, 1960)

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■　ジャネット・マクドナルドとネルソン・エディのデュエット　：　1935 年の映画 Naughty Marietta で内容は舞台とは異なっている。この黄金コンビの皮切り作品で歌詞は上に載せたものと多少異なるようだが、オペラ風の歌い方のせいか歌詞は聞き取りづらい。
■　ベティ・セント・クレア 　：　珍しいジャズ・ヴァージョン。ドラマティックでなくさらりと歌っているが暖かみが感じられる。ギターはマンデル・ロー。