YOU ALWAYS LOVE THE SAME GIRL


チェスター・ストラットン(ガラハッド卿)、ジュリー・ウォーレン(アリサンド・ラ・カルトルワーズ)、ディック・フォラン(マーティン中尉) (1943 再演版)

[Verse]
MARTIN:
 I loved another girl once,
 In another world, in another land.
 I love another girl now.
 In this other world, in this other land,
 I don't think I'm a man to blame.
ARTHUR:
 Not if the girls were much the same.
MARTIN:
 Not much the same—but just the same,
 Explicitly—
 Implicitly—
 Illicitly the same.

マーティン:
 一度他の女の子を愛していた、
 他の世界で、他の土地で。
 今僕は他の女の子を愛している。
 別のこの世界で、別のこの土地で、
 僕は責められる男ではないと思うんだ。
アーサー王:
 その娘たちが全く同じでなければね。
マーティン:
 全く同じではないさ・・・けどまさに同じ、
 明確に・・・
 暗黙に・・・
 不法にも同じなんだ。

[Refrain]
 You always see the same girl
 In every girl you love,
 Though one dark, the other fair,
 It's not the eyes—it's not the hair.
 There's something very similar there
 In every girl you love.
ARTHUR:
 The moment that you meet her
 You know you've met before.
 If you love more that one or two
 She's still the same, What can you do?
 More power to you,
 For you are not untrue.
BOTH:
 You always love the same sweet girl
 Or you would not be you.

マーティン:
 君がいつも女の子を愛するときは、
 いつでも同じ女の子に会うもの。
 暗闇だとしても、他の美女がいても、
 それは瞳ではなく・・・それは髪ではない。
 何かとても似ているものがそこにはあるもの
 君が愛する女の子はだれでも。
アーサー王:
 君が彼女に逢ったとたんに
 逢ったことがあると君には分かるもの。
 もし君がその一人か二人をより愛しているなら
 彼女はそれでも同じで、君に何ができるのだろう?
 君にさらなる力があるように祈る、
 君は不実じゃないとしたら。
二人:
 君はいつでも同じ可愛い女の子を愛するんだ
 そうでなければ君は君でなくなるんだ。


(原歌詞は 歌詞紹介のページ を参考に)

※ 同じ女性というのは現実の恋人アリスと、夢の中で恋人となったアリサンド姫のことを指しているのだろう。

ミュージカルあらすじ:
 1920 年代のコネチカット州で、マーティンはフェイと結婚しようとしていた。昔の恋人アリスが彼を訪ねてきたとき、フェイは嫉妬のあまりシャンパンのボトルで彼を殴り倒した。マーティンが夢の中で見たのは、どうやら西暦 528 年のアーサー王の宮廷にいるようだ。アーサー王から「サー・ボス」と呼ばれたマーティンは、キャメロットを産業化するよう指示され、電話やラジオなどの産業を興す。彼は「ドゥモワゼル・アリサンド」(アリスにそっくり)と恋に落ちるが、王の邪悪な姉「モーガン・ル・フェイ」(フェイにそっくり)が彼女を誘拐する。マーティンが彼女を救出すると、彼は目を覚まし、ずっと愛していたのはアリスだったことに気づく。(1927年版の舞台では、古語と当時の俗語を巧みに織り込んだ Thou Swell や元は英国ミュージカルのために書かれた My Heart Stood Still が評判となった。

 1943年の再演は、ロジャースとハートによって改訂された。舞台はより時事的な戦時中の設定に変更され、ショーの美術にはジープに乗った騎士とその乙女が描かれていた。また、「モーガン・ル・フェイ 」役のヴィヴィアン・スィーガルに、よりスポットライトが与えられ 「歌う魔術師」というアンチ・ヒロインのためいくつか歌が追加された。彼女が歌った "To Keep My Love Alive" はショー・ストッパーとなる人気曲となった。

 なお、マーク・トウェイン原作の『アーサー王宮廷のヤンキー』はストーリーが多少異なる。例えばアーサー王時代にタイムスリップした時に妻となったアリサンドが出て来て『ハロー・セントラル』という子供をもうけるが、ミュージカル版の方は夢の中の出来事でオチがつけられている。タイムスリップする前の時代は19世紀後半であり、婚約者フェイや昔の恋人アリスは小説には出てこない。モーガン・ル・フェイやガラハッドは小説には出て来るものの端役にすぎない、など。



作詞: ロレンズ・ハート Lorenz Hart (PD)
作曲: リチャード・ロジャーズ Richard Rodgers
出典: ミュージカル "A Connecticut Yankee" (1943, rivival)

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2025/06/20 訳


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