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Giant Steps ― 各種歌詞紹介
(作曲 : ジョン・コルトレーン John Coltrane (1959)
ジョン・コルトレーンの Giant Steps につけられた３歌詞について紹介する。1. メレディス・ダンブロッシオ版
2. ヴァネッサ・ルービン版
3. ニュー・ヨーク・ヴォイセズ版
・・・
＊＊ 作詞： Meredith d'Ambrosio / Ron Hurstan (1985) ＊＊
＊＊ 作詞： Betty Neals (1992) ＊＊
＊＊ 作詞： Kim Nazarian, Peter Eldridge (1991?) ＊＊
なお、New York Voices オリジナル録音の YouTube 再生は出来るが、
画面埋め込みは許可されていないので、
New York Voices (album） のリンク を参考に。
2018/06/05 作成
メレディス・ダンブロッシオ版
Meredith d'Ambrosio
メレディス・ダンブロッシオが Giant Steps を歌ったのは 1985 年のアルバム、 It's Your Dance においてであるが、彼女はコルトレーンと1963年に朝食をともにした思い出を元にこの歌を書いたとライナーノーツで書かれている。
年数は多少異なるが Jazz Wax というジャズ関係のブログには歌手メレディス・ダンブロッシオへの
インタヴューが載せられている。
そのパート３ではジョン・コルトレーンとの思い出が語られているので一部を訳すと。
JW: 1960年代のことに戻りましょう。あなたは1965年後半にジョン・コルトレーンと朝食をともにしていますね？
Md'A: そうです。彼がボストンのジャズ・ワークショップでマッコイ・タイナー、ジミー・ギャリソンと連夜演奏しているのを聞きに行ったの。私は彼のボストンでのマネージャであるロビン・ヘミングウェイと知り合いだったので、彼らに紹介してくれたの。演奏のあとのある晩、コルトレーンとロビンと私はカーンズというコーヒー・ショップで朝食をともにしたの、明け方の３時までいて私たちは話し合ったの。後で聞いたところによると、ジョンは決して笑ったり微笑んだりしない人だと聞いたの。でもこの時は、彼は笑い続けていたわ。私は彼を楽しませたことが出来てうれしかったわ。
JW: 彼はあなたの歌を聞いたのですか？
Md'A: はい、彼は私に何か歌ってくれるよう頼み、歌いました。歌い終わった後、彼はとても感動したようで、私に日本へのツアーに同行して歌うように頼みました。
JW: 真剣に？
Md'A: とても。でもシド（メレディスの子供）は４歳の子供でしたし、私は結婚生活から逃げて両親と一緒にいたので、行けないと説明しジョンは理解してくれました。
JW: 後悔はしていない？
Md'A: ええ、どうなっただろうかなんて考えもしていないわ。私は今でもとても恥ずかしがりやなの。当時はボストンから離れて冒険しようなんて考えもしなかったわ。
・・・
Take just one small step,
One small step
Can bring you out
Love's about
Time that thing
Have your bring
Don't be shy
Do it!
Love may bring you tears
Have your fears
But take a chance
Find romance
One small step
May fall loves
A giant step.
ほんの小さな歩みでもいいから進むことよ。
小さな一歩があなたに実りをもたらすわ。
今こそ愛する時よ
その一歩があなたにもたらすわ。
恥ずかしがらずに
進むの！
愛で涙するかもしれないし
恐いと思うかも。
でも愛を見つける
チャンスをつかむことよ。
小さな一歩が
愛となり
大きな一歩にもなるかも
メレディス・ダンブロッシオ
ヴァネッサ・ルービン版 Vanessa Rubin
所で「ジャイアント・ステップス」は子供の遊戯名 "Mother May I?" の意味もあり、概ね次のような遊び方のようだ。
Mother May I? (GIANT STEPS) の遊び方 (wikipedia より）
１．母親役が部屋の一方に立ち、他は子供役として他方に立つ
２．子供役の一人が「お母さん、ＸＸ歩進んでいい？」と聞く。
３．母親は、イエスと答えたらその歩数進む。
時に母親は「ノー、〇〇歩きでＸＸ歩進みなさい」と答えることもある。
例えば「大股で３歩」「よちよち歩きで１０歩」など。
子供はその命令に従う。
４．別の子供が、№ ２、３をくり返す。
５．最終的に、母親に最初に着いた子供が今度は母親となり、
前の母親は子供役になる。
次のラウンドで、同じようにゲームが続けられる。
バネッサ・ルービンもアルバム Soul Eyes (1992) で Giant Steps を別歌詞で歌っているが、この遊びを人生になぞらえているようだ。英歌詞はインターネットで見つけたもの。訳はこんな解釈もあるという程度に捉えて欲しい。
Life when we were kids
Was like playing giant steps
We were told
To advance
We obey
Took a chance
You're it
Think of life as chess
Capture one piece at a time
Forward east
Castle next
Not the pace, but the steps
Check mate!
私たちが子供時代の人生は
『ジャイアント・ステップス』遊びのよう
前に進むよう命令されれば
私たちは従う。
チャンスをつかむと
あんたが命令役の番。
人生ってチェスのように思える
一つの駒を取る時もあり、
東に進み、
次は城を
そんな順調じゃないけど、でも進むだけ。
チェックメイト！
ヴァネッサ・ルービン
ニュー・ヨーク・ヴォイセズ版 New York Voices
New York Voices は、1991年のアルバム Hearts of Fire でメンバーのキム・ナザリアンとピーター・エルドリッジが書いた歌詞で歌っている。歌詞はインターネットから見つけたものでジョン・コルトレーンの作品を讃えているようだ。
訳に苦しんだところは適当な日本語を当てている。
You just broke the news
Giant steps in giant shoes
Dignified as you strive
Ever more satisfied
You Know
It's an easy climb
Stepping ten miles at a time
Make the move as you prove
Giant steps lose the blues
君はまさに教えてくれたんだ、
巨人の靴を履いてジャイアント・ステップスを
君が骨を折るほどに威厳を持ち
これまで以上に満ちたりる
そうさ、
これは簡単な登山だよ
一歩で１０マイルも歩けるんなら
君が証明したように進むんだ
ジャイアント・ステップスは憂鬱を消し去るのさ
New York Voices & Metropole Orchestra (live）
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