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NEVER WILL I MARRY

Nancy Wilson/Cannonball Adderley (1962, Capitol)

[ヴァース]
真実の愛を求める夢見心地のぼんやりさんよ、
『あらまあ、こんにちは』なんて僕に微笑んではいけない。
真実の愛を求める夢見心地のぼんやり屋よ、
彼女が他の道を目指すのを眺めるべきだ。

僕のキスは永遠なものと約束できないんだ、
ただ軽い音楽のような楽しみに過ぎないから。
真実の愛を求める夢見心地のぼんやりさんよ、
僕のために決して時間を無駄にしてはいけない。

[リフレイン]
決して、決して結婚なんてしない僕なんだ、
決して、決して式なんて挙げない僕なんだ。
一人で放浪する運命に生まれたんだ、
僕の世界は広く、ベッドは狭いんだ。
決して、決して決して結婚なんてしない僕なんだ、
僕は死ぬまで放浪する運命なんだ。

我慢する苦しみなんてない、
良心の呵責なんてない、心配なんてない、
嘆き悲しむ思い出なんてない、
振り向くなんてない、だって僕は

一人で放浪する運命に生まれたんだ、
僕の世界は広く、ベッドは狭いんだ。
決して、決して結婚なんてしない僕なんだ、
僕は死ぬまで放浪する運命なんだ。


（原歌詞は 歌詞紹介のページ を参考に）

※　キャノンボール・アダレイと共演したナンシー・ウィルソン、ヴィッキ・カー、ジュディ・ガーランド、バーブラ・ストライサンド、ヘレン・メリル、カナダの歌手カリン・プラトーなどが歌っているがおおむねスウィンギーに歌っている。

ナンシー・ウィルソンの歌を聞くと『結婚というルールにとらわれない、私は自由で放浪する定め』と自由奔放な女性の生き方を主張したような印象を受け、なんとなくジョニー・マーサー＆ハロルド・アーレン作のミュージカル・ナンバーで後にリナ・ホーンの持ち歌となった Any Place I Hang My Hat Is Home (1946) の歌詞に似ている感じだ。

しかしオリジナルは、フランク・レッサーのわずか 97幕で閉じたファンタジー・ミュージカル Greenwillow (1960) から生まれており、下に記した劇内容にあるように、主人公が恋人に呪われた運命の自分は結婚できないと別れを告げる民謡風の歌で、ナンシー・ウィルソンらの歌唱とは印象が異なる。

劇の内容： 『むかしむかしのアメリカの田園にバプティスト派の人々が住む平和なグリーンウィロウ村があった。村の若者ギデオン・ブリッグス（アンソニー・パーキンス演）は、夏に出会った恋人ドリーと結婚して村に留まりたいと願っていた。しかし、彼の家には先祖から伝えられる「孤独な放浪旅に出よ」との呪いが掛けられており、彼もいつか外に出ていくという不安があり結婚に踏み込めない。ドリーも彼を忘れようとするが頭から離れない。最後には愛がすべてに打ち勝ちふたりは結ばれる』

なおこのミュージカルはアンソニー・パーキンス唯一のブロードウェイ・ミュージカル作品であり、1960年3月8日に開演し5月28日に終幕となったが、翌月6月16日に公開されたのはヒッチコック監督の『サイコ』でパーキンスの代表作となった。公開前彼は映画の撮影と劇のリハーサルを掛け持ちしていた時期があり、有名なシャワーのシーンはパーキンスのスタンドイン（代役）がつとめたという。

（SecondHandSongs によるパフォーマー・リスト参照）

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作詞・作曲： フランク・レッサー Frank Loesser
出典： ミュージカル Greenwillow (1960)

YouTube
■　ナンシー・ウィルソン
■　バーブラ・ストライサンド
■　ヴィッキ・カー
■　ジュディ・ガーランド
■　ヘレン・メリル ： エンディングにヴァースを歌っている
■　アンソニー・パーキンス

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2023/11/05 訳

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