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SWEET HAPPY LIFE
(Samba de Orfeu)

私のあなたへの望みは、
　甘くて楽しい人生。
どうかあなたが過ごす人生の
　日々が一年中笑いに満ちていますように。
私の心の底からの思いは
　甘くて楽しい人生。
そして願うのは昼に続く
　夜の時間を踊って過ごすこと。

あなたの微笑みに星を、
　あなたの髪には月を。
そして誰かの素敵な愛が
　あなたの愛する心に伝わりますように。

私のあなたへの望みは、
　甘く楽しい人生。
どうかあなたの悲しみは消え去り、
　心から歌いはじめて欲しいの。
そう望みが本当になるものだったら、
あなたは毎日を過ごして欲しいの、
　楽しい人生を私と一緒に。


（原歌詞は 歌詞紹介のページ を参考に）

※　タイトル通り、愛に満ちた幸福な人生を願う活きの良いサンバ。元は、ギリシア神話のオルペウス（オルフェ）とエウリュディケー（ユリディス）の物語をリオのカーニヴァルに置き換えた仏・伊・ブラジル映画 Orfeu Negro（邦題：黒いオルフェ、英題: Black Orpheus、1959）から生まれた。

この映画からはふたつのジャズ・ スタンダードが生まれている。
ひとつは、オープニング・タイトル・ロールに流れていた "フェリジダージ" A Felicidade (幸福)、別名 Adieu Tristesse (さらば悲しみ） というバラードで『日々の仕事と貧しさという悲しみから離れカーニヴァルが幸せをもたらせてくれる。しかし幸せははかなくカーニヴァルが過ぎれば永い悲しみが続く』 という歌詞。

もうひとつは、カーニヴァルの前日に浮かれた心のオルフェが質入れしていたギターを取り戻したあとギターを爪弾きながら自作の歌を披露する場面で歌われる "カーニヴァルの朝" で『美しい朝、僕のギターがあなたの愛を求める...』といった内容。この歌は、"Manhã de Carnaval", "Morning of the Carnival", "Black Orpheus", "A Day in the Life of a Fool", "Carnival", "La chanson d'Orphée" などの曲名がついている。カーメン・マクレエは "Where Did It Go" という独自の歌詞で歌っている。

そして映画のラスト、オルフェのギターを拾った少年が数小節を弾き、その後友達の少年と少女と共にラララと歌い踊りながらエンディングとなる。これが Sweet Happy Life の元となった曲 "オルフェのサンバ" Samba de Orfeu。映画の中で歌詞はついていなかったが Antonio Maria がポルトガル語歌詞をつけている。

1960年代前半、ブラジルのサンバにジャズ風味を取り入れたボサ・ノヴァがクールな音楽として全米で大ブームとなったが The Girl From Ipanema や How Insensitive の英語歌詞を付けてボロ儲けしたノーマン・ギンベルが 1965年に作詞したのがこの歌で、当時ワンダ・サー Wanda de Sah （初録音）、ペギー・リーなどが歌った。
他にクリス・コナー、コニー・エヴィンソン（ノーマン・ギンベル集のアルバム）などが歌っている（SecondHandSongs によるパフォーマー・リスト参照）

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作詞： ノーマン・ギンベル Norman Gimbel (1965)
作曲： ルイズ・ボンファ Luiz Bonfa (1959)
出典： 映画 Orfeu Negro (1959)

YouTube
■　ペギー・リー
■　ワンダ・サー
■　コニー・エヴィンソン
■　トニー・ベネット Samba de Orfeu

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2023/10/25 訳

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