COW COW BOOGIE (Cuma-Ti-Yi-Yi-Ay)

Ella Fitzgerald:
 Out on the plains down near Santa Fe
 I met a cowboy ridin' the range one day
 And as he jogged along I heard him singin'
 A most peculiar cowboy song
 It was a ditty, he learned in the city
 Comma ti yi yi yeah
 Comma ti yippity yi yeah

Inkspots:
 Git along, git hip little doggie
 Git along, better be on your way
 Git along, git hip little doggie
 And he trucked 'em on down that old fairway
 Singin' his Cow Cow Boogie in the strangest way
 Comma ti yi yi yeah
 Comma ti yippity yi yeah

Ella:
 Singin' his cowboy songs
 He's just too much
 He's got a knocked out western accent with a harlem touch
 He was raised on local weed
 He's what you call a swing half breed
 Singin' his Cow Cow Booogie in the strangest way
 Comma ti yi yi yeah
 Comma ti yippity yi yeah

(instrumental)

Inkspots:
 Git along, git hip little doggie
 Git along, you better be on your way
 Git along, git hip little doggie
 And he trucked 'em on down that old fairway
 Singin' his Cow Cow Boogie in the strangest way
 Comma ti yi yi yeah
 Comma ti yippity yi yeah

Ella:
 Singin' his cowboy songs
 He's just too much
 He's got a knocked out western accent with a harlem touch
Inkspots:
 That cat was raised on local weed
 Jack, he's what you call a swing half breed
Ella:
 Singin' his Cow Cow Booogie in the strangest way
 Comma ti yi yi yeah
 Comma ti yippity yi yeah

Inkspots&Ella:
 Comma ti yi yi yeah
 Comma ti yippity yi yeah
 Comma ti yi yi yeah
 Comma ti yippity yi yeah
Ella:
 Git, git, git along little doggie,
 You better be on your way


エラ・フィッツジェラルド：
　サンタ・フェ近くの郊外の草原で
　私は牧場で騎乗するカウボーイにある日会った。
　彼のトコトコと乗り回すのにつれて彼が
　とても変なカウボーイ・ソングを歌っているのが聞こえた。
　それは短い歌で、彼は都会で学んだそうだ。
　カマ・タイ・アイ・アイ・イェー
　カマ・タイ・イッピティ・アイ・イェー
　
インクスポッツ：
　ついて来な、流行に乗り遅れるなよ、親とはぐれた迷い仔牛（ドギー）よ、
　ついて来な、自分の道を進むんだ、
　ついて来な、流行に乗り遅れるなよ、親とはぐれた迷い仔牛よ、
　そして彼は昔からの道を突き進んだ。
　彼流のカウ・カウ・ブギを変な風に歌うんだ
　カマ・タイ・ヤイ・ヤイ・イェー
　カマ・タイ・イッピティ・アイ・イェー

エラ・フィッツジェラルド：
　彼流のカウボーイ・ソングを歌いながら
　彼の歌はとてもひどいもの
　彼はハーレム風味を加えた西部アクセントに犯されているんだ
　彼は地元の草で育ったんだ
　彼は言ってみればスゥイングの申し子
　彼流のカウ・カウ・ブギを変な風に歌うんだ
　カマ・タイ・アイ・アイ・イェー
　カマ・タイ・イッピティ・アイ・イェー

（演奏）

インクスポッツ：
　ついて来な、流行に乗り遅れるなよ、親とはぐれた迷い仔牛よ、
　ついて来な、自分の道を進むんだ、
　ついて来な、流行に乗り遅れるなよ、親とはぐれた迷い仔牛よ、
　そして彼は昔からの道を突き進んだ。
　彼流のカウ・カウ・ブギを変な風に歌うんだ
　カマ・タイ・ヤイ・ヤイ・イェー
　カマ・タイ・イッピティ・アイ・イェー

エラ：
　彼流のカウボーイ・ソングを歌いながら
　彼の歌はとてもひどいもの
　彼はハーレム風味を加えた西部アクセントに犯されているんだ
インクスポッツ：
　そのジャズ・マンは地元の草で育ったんだ
　ジャック、彼は言ってみればスゥイングの申し子
エラ：
　彼流のカウ・カウ・ブギを変な風に歌うんだ
　カマ・タイ・アイ・アイ・イェー
　カマ・タイ・イッピティ・アイ・イェー

エラ＆インクスポッツ：
　カマ・タイ・ヤイ・ヤイ・イェー
　カマ・タイ・イッピティ・ヤイ・イェー
　カマ・タイ・ヤイ・ヤイ・イェー
　カマ・タイ・イッピティ・ヤイ・イェー
エラ：
　ついて来るんだ、ついて来るんだ親とはぐれた迷い仔牛よ
　自分の道を進むんだ


（原歌詞は 歌詞紹介のページ を参考に）

※　ふたりのエラが紹介
　カウボーイがブギを歌うというナンセンス・ソングで、元はアボット＆コステロものの映画 "Ride 'em Cowboy" (1942, 凸凹カウボーイの巻）で映画初登場のエラ・フィッツジェラルドが歌ったもの。ただし編集段階でこの歌はカットされ、ミス・エラが映画で歌うのは古い童謡をスウィング・ナンバーに変えてヒットした "A-Tisket, A-Tasket" のみとなった。ちなみにこの映画からはジャズ・スタンダードとなった "I'll Remember April" が生まれている。

　この歌の初レコーディングは 1942年にエラ・メイ・モースがフレディ・スラック楽団をバックに歌ったもので、設立まもない Capitol record 初のミリオン・セラーとなったという。戦時中のボビーソクサーを題材にしたミュージカル映画 "Reveille with Beverly" (1943) では彼女が歌っている姿が見られる。（この映画にはカウント・ベイシー、デューク・エリントン、フランク・シナトラ、ミルス・ブラザーズなどのパフォーマンスも見られるようだ）

　1944 年のエラ・フィッツジェラルド＆インクスポッツのレコードも評判となった。（ヒット・チャート３位、ハーレム・チャートは１位）この録音はボクシング映画 "Raging Bull" (1980, レイジングブル）にも使われた。

　他にフランキー・レイン、メル・トーメ、イーデン・アットウッド、ジャッズ (the Judds)、ジャネット・サイデル、細野晴臣などの録音がある。（SecondHandSongs によるパフォーマー・リスト参照）


作詞： ドン・レイ Don Raye
作曲： ジーン・ド・ポール、ベニー・カーター Gene de Paul, Benny Carter
出典： 映画 Ella Fitzgerald sang in "Ride 'Em Cowboy" (1942, cut) &
  Ella Mae Morse sang in "Reveille with Beverly" (1943)

YouTube
■　エラ・フィッツジェラルド＆インクスポッツ (1944)
■　エラ・メイ・モース (1943)
■　ドロシー・ダンドリッジ（1942, ショート・フィルム）
■　メル・トーメ (1986)
■　ジャネット・サイデル (2003)
■　細野晴臣 (2013)

2023/08/10 訳

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