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TONIGHT YOU BELONG TO ME
左： ジーン・オースティン、右：ペイシェンス＆プルーデンス（1956)
*** original version ***
[Verse 1]
Once more we meet,
You look so sweet,
Dear, can't you see how I feel?
I love you still,
I always will,
You have the same old appeal.
[Verse 2]
Out of my arms,
Still in my heart,
You're always near me it seems.
Don't let your pride,
Hide what's inside,
Don't close the door on your dreams.
[Chorus]
Though you belong to somebody else,
Tonight you belong to me.
Though we're apart, you're part of my heart,
Tonight you belong to me.
Down by the stream, how sweet it will seem,
Once more to dream in the moonlight.
Though with the dawn, I know you'll be gone,
Tonight you belong to me!
*** Patience and Prudence version ***
I know (I know) you belong to somebody new
But tonight you belong to me
Although (Although) we're apart, you're part of my heart
And tonight you belong to me
Way down by the stream
How sweet it will seem
Once more just to dream in the moonlight
My honey, I know (I know) with the dawn
That you will be gone
But tonight you belong to me
Way down, way down along the stream
How very, very sweet it will seem
Once more just to dream in the silvery moonlight
My honey, I know (I know) with the dawn
That you will be gone
But tonight you belong to me
Just to little old me
＊＊＊ オリジナル版 ＊＊＊
[ヴァース１]
また一度僕らが会うと、
君はとても可愛く見える、
ねえ、僕がどんな気持ちか分かるかい？
今でも愛しているんだ、
いつまでもその気持ちさ、
君には昔と変わらず惹き付けられるんだ。
[ヴァース２]
君を抱いていなくても、
今でも心の中に君はいる、
君はいつまでも近くにいると感じるんだ。
君の自尊心で
心の奥にある気持ちを隠さないで、
君の夢のドアを閉めないでおくれ。
[リフレイン]
君が今はだれかのものでも、
今夜の君は僕のものだよ。
たとえ二人は離れ離れでも、君は僕の心の一部なのさ、
今夜の君は僕のものだよ。
小川を下るのさ、なんて素敵なんだろう、
月影でもう一度夢を見るなんて。
夜明とともに、君はいなくなると知ってはいるけども、
今夜の君は僕のものだよ。
＊＊＊ ペイシェンス＆プルーデンス版 ＊＊＊
あなたが誰か新しい人のものと知っている、
でも今夜のあなたは私と一緒よ。
たとえ二人は離れ離れでも、あなたは私の心の一部なの、
そう今夜のあなたは私と一緒よ。
流れに身を任せ小川を下るの、
なんて、とても素敵なのかしら。
もう一度月影でただ夢を見させて。
愛しいあなた、夜明とともに
あなたは消えると知ってはいるの。
でも今夜のあなたは私と一緒よ。
流れに身を任せ小川を下るの、
なんて、とても素敵なのかしら。
もう一度輝く月影でただ夢を見させて。
愛しいあなた、夜明とともに
あなたは消えると知ってはいるの。
でも今夜のあなたは私と一緒なの、
ちょっと大人の私と二人だけで。
（原歌詞は シートミュージック紹介 、ペイシェンス＆プルーデンス歌詞紹介 を参考に）
※ 今は人妻となった昔の恋人と一夜限りの愛を交わそうという不倫を誘う歌で、1995年に映画『マディソン郡の橋』でリヴァイヴァル・ヒットした "For All We Know" に似たような歌詞。
100年近く前に作られたバラードで 1927年のジーン・オースティンのレコードがヒットした。他に Franklyn Baur、Sam Lanin 、アーヴィング・カウフマン（初録音であり彼は生涯に３殿録音をした）、アースキン・ホーキンズ、ペギー・リー、フランキー・レイン、クリフ・ブルーナー＆テキサス・ワンダラーズなどの録音がある。
ペイシェンス＆プルーデンス以降
1956年に当時14歳と11歳だった、少女デュエットのペイシェンス＆プルーデンスの録音はビルボード・チャート最高４位となるヒットで 100万枚以上のレコード売上を記録した。彼女たちの歌唱は大人の不倫ソングというよりティーン・エイジャーが恋に焦がれて、"夢の中では一緒に" と願う歌に感じられる。
このデュエットはオリジナルの曲や歌詞に手を加えている。例えば
1. ＡＡＢＡ形式、各Ａセクションの歌い出しを輪唱のようにずらす、
主旋律： I know you belong to somebody new ...
副旋律： I know you belong to somebody new ...
2. イタリック体の [belong, somebody, new]、[apart, part, heart]、
[dawn, you, gone] などの言葉を細かく震わせながら上下させる、
3. Ｂセクションの最後 "moonlight" 後に一呼吸を置く、
4. 最後に "just to little old me" とエンディングするなど。
それにより、この少女デュエットの歌は元のものとは異なる歌の印象を受ける。
そしてこの軽くスゥイングするポップなアレンジは以降に録音した歌手レノン・シスターズ、ミルス・ブラザーズ、カレン・チャンドラー＆ジミー・ウェイクリー、ナンシー・シナトラ（多重録音による一人デュエット）、ジェイン・モンハイトなどの手本になったようだ。
（SecondHandSongs によるパフォーマー・リスト参照）
作詞： ビリー・ローズ Billy Rose
作曲： リー・デイヴィッド Lee David (1926)
YouTube
■ ジーン・オースティン (1927)
■ アースキン・ホーキンズ (1940)
■ ペギー・リー (1951)
■ フランキー・レイン (1952)
■ ペイシェンス＆プルーデンス (1956)
■ カレン・チャンドラー＆ジミー・ウェイクリ― (1956)
■ レノン・シスターズ (c. 1957)
■ ミルス・ブラザーズ (1962)
■ ナンシー・シナトラ (1963) : 邦題："イチゴの片想い"。 日本で "レモンのキッス" がヒットしたので二匹目の泥鰌狙いでつけたタイトルだろう。
■ ジェイン・モンハイト (2010)
■ レィディバグス (c. 2015)
2023/08/10 訳
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