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LITTLE OLD LADY

[ヴァース]
遡ること 1886年
クリーヴランド大統領が君にキスした時は、
君はきっと人気のデビュタント（社交界デビューの娘）だったんだね。


[リフレイン１]
小さな老淑女さん、通り過ぎると、
みんなの目を奪う。
君はとても魅惑的な物腰だね、
可愛く恥ずかし気な。

小さな帽子があるべき所に置かれているね、
そして君の顔にもあるべき微笑みが。
君は完ぺきな絵だよ、
ラヴェンダーとレースに囲まれた姿は。

ちょっとした用事がここに、
ちょっとした用事をあっちで、
君はウィンドウ・ショッピングをし続けているんだね、
街の周りをあちらこちらと。

小さな老淑女さん、お茶の時間だね、
あいさつのキス、二人とか三人に。
君はまさに小さな老淑女だね、
君は僕にはとても愛おしいひとだよ。


[リフレイン２]
小さな老淑女さん、とてもちっちゃいね、
巡回中の警官に頼み事、
彼は喜んで君の手助けをするだろう、
君が道を横切るときに。

小さな老淑女さん、ショールはどこにあるんだい？
もう秋の夜長だよ、
くしゃみが出るころさ、ああ何と、
風邪なんて引かないように願うのさ。

小さなジェット（黒玉石）のラバリエール（宝石をちりばめた首飾り）、
君が忘れられない小さなことの数々、
きっと君はその場を支配していた美女だったんだね、
メヌエットを踊っている時は。

小さな老淑女さん、なんとも礼儀よい人、
目を閉じて、大丈夫さ、
君は受け取るべきさ、
夜に見る心地よい夢の甘い花束を。


（原歌詞は 歌詞紹介のページ を参考に）

※　若き日にはクリーヴランド大統領（任期：1885年 - 1889年、1893年 - 1897年）をも魅了した快活さを、年老いても持ち続ける風変わりな祖母への賛美の歌。奇抜な歌詞はスタンリー・アダムスが書き、覚えやすく軽快なメロディーはホーギー・カーマイケルが自身の祖母をイメージして作曲した。

もとはブロードウェイ・レヴュー "The Show Is On" (1937) のために書かれたがプロデューサーはこの歌をカットした。しかし E.Y. ハーバーグ（『虹の彼方』等の作詞家）はこの歌をとても好きになり、その歌の場面（スケッチ）を書いたことでこの歌は復権することが出来、ミッツィ・メイフェアとチャールズ・ウォルターズによって紹介されることになった。

評判となった録音として Shep Fields and his Rippling Rhythm, レイ・ノーブル楽団（歌：アル・ボウリー）、エイブ・ライマン楽団（歌： Sonny Schuyler) などでヒット・パレードには１１週にわたってランクインしたという。

他にカーマイケル本人、ディック・ロバーツ、グレイシー・フィールズ、ルビィ・ブラフ、ミルス・ブラザーズ、エルシー・カーライル、ジャック・ジェニー、グレン・グレイとカサ・ロマ楽団、ジョン・コルトレーン、チェット・ベイカー、ジュリー・アンドルーズなどがいる。（SecondHandSongs によるパフォーマー・リスト参照）

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作詞： スタンリー・アダムス Stanley Adams
作曲： ホーギー・カーマイケル Hoagy Carmichael
出典： レヴュー "The Show Is On" (1937)

YouTube
■　ホーギー・カーマイケル
■　ジュリー・アンドルーズ
■　ミルス・ブラザーズ
■　ジョン・コルトレーン
■　チェット・ベイカー

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2023/06/15 訳

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