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HIT THAT JIVE, JACK

草を隠すんだ、おい　（★１）
俺が戻るまでポケットに入れとくんだ、
ダウンタウンに行って売人に会うつもりだから
だからお前と握手をしてる時間なんてないんだ。

草を隠すんだ、おい　
俺が戻るまでポケットに入れとくんだ、
好機は必ずものにせよって言うだろ　（★２）
だからお前と握手をしてる時間なんてないんだ。

街角に立ちつくしていると
草にあふれているんだ
でもお前は俺の仲よしだよな、
だからいつでもお前と手を合わせて歓待するさ。 （★３）

草を隠すんだ、おい
俺が戻るまでポケットに入れとくんだ、
ダウンタウンに行って売人に会うつもりだから
だからお前と握手をしてる時間なんてないんだ。


（原歌詞は 歌詞紹介のページ を参考に）

※　キャピトル・レコードで人気ポピュラー歌手となる以前、ジャズ・ピアニスト、歌手であったナット・キング・コールが歌ったナンセンスで調子のよいリズム・ソングで、彼が歌った "Straighten Up and Fly Right" や "Flat Foot Floogie" 同様リズムと語呂の軽妙さに重きを置いた、ジャイヴ・トーク（与太話）歌なのでそれほど歌の内容に意味はないのだろう。

この歌を紹介したのは作者のジャズ・リード楽器奏者、歌手の スキーツ・トルバート Campbell "Skeets" Tolbertで、1940年 Skeets Tolbert and His Gentlemen of Swing の名義で録音された。
しかし 1942年のナット・キング・コール・トリオのレコードが大ヒットしたことにより、その後多くの人に録音される曲となった。特にダイアナ・クラル、ジョン・ピザレッリの録音が知られており（いずれもナット・キング・コール集アルバム）、それ以降多くの人に歌われるようになってきた。（SecondHandSongs によるパフォーマー・リスト参照）

★１：直訳すれば『そのジャイヴを打てよ』だが、"ジャイヴ"という言葉には
『１．大げさな話、でたらめ、２，スウィング音楽、３，《俗》マリファナ』
など複数の一見関連なさそうな意味があり、どれを指すのかはコンテクストによって解釈するしかない。
『スウィングしろよ』とか『デタラメ言うなよ』といった訳でも可能だろうがここでは『街角にいる友人２人がマリファナを友人に渡しながら「これから大事な要件があるからまたあとで」（多分売人と会う）と言っている状況』として訳してみたが本当の意味は不明。

訳の参考にしたのはあるサイト SongMeaning での投稿者のコメント：
『jive はマリファナ、hit は "hide" を意味している。街なかで "hide" と喋り警官にたまたま聞かれても誤魔化せるよう hide を hit に言い換えていると思われる。しかし本当の所はこの歌を書いた人に聞かなければならないが...』

★２：このラインは "Time and time waits for no man" となっているが、『何度も』を意味する "time and time" と 『歳月人を待たず』に近い意味のことわざ "time and tide wait for no man" を合体させた取り違えフレーズか？

★３： give someone five は『握手をする』、『片手ををたたき合う（歓びや祝福の表現）』などの意味がある。もしかして握手しながらマリファナを手渡しするということを言っているのかもしれない。

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作詞・作曲： ジョン・オーストン、キャンベル・"スキーツ"・トルバート John Alston, Campbell "Skeets" Tolbert (1941)

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■　ナット・キング・コール
■　ダイアナ・クラール
■　ジョン・ピザレリ
■　ヘイリー・ロレン
■　スキーツ・トルバート ： 呼び名の「スキーツ」は「モスキート」を短縮したものとwiki に説明されている。

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2023/04/20 訳

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