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(YOU'RE THE FLOWER OF MY HEART)
SWEET ADELINE
1. In the evening when I sit alone a-dreaming
Of days gone by, love, to me so dear,
There's a picture that in fancy oft appearing
Brings back the time, love, when you were near.
It is then I wonder where you are, my darling,
And if your heart to me is still the same.
For the sighing wind and nightingale a-singing
Are breathing only your own sweet name.
夕暮れ時に私が一人座りもの思いにふけるのは
過ぎ去りし日々の愛、私にはとても愛おしいもの、
夢のなかでしばしば現れる姿は
愛する君が近くにいた頃を思い起させる。
それから愛しの君はどこにいるのか、そして
君の心がいまでも変わらずにいるのかと不思議に思ってしまう。
ため息する風も夜鳴き鳥の歌声は、
ただ君の愛おしい名前を囁くだけ。
[Chorus]
Sweet Adeline,
My Adeline,
At night, dear heart,
For you I pine.
In all my dreams,
Your fair face beams.
You're the flower of my heart,
Sweet Adeline.
可愛いアデライン、
私のアデライン、
夜になると、愛しの君、
君を私は渇望する。
夢の中ではいつも、
君の美しい顔が微笑みかける。
君は我が心の花、
可愛いアデライン。
2. I can see your smiling face as when we wandered
Down by the brookside, just you and I;
And it seems to real at times, 'til I awaken
To find all vanished, a dream gone by.
If we meet sometime in after years, my darling,
I trust that I will find your love still mine,
Tho' my heart is sad and clouds above are hov'ring,
The sun again, love, for me would shine.
[to Chorus]
私には私たち二人がそぞろ歩いた時の君の微笑みが見える
小川のほとりを、君と私の二人だけで。
その時はまるで現実のようだった、目覚めて
すべてが消え、夢が去るまでは。
もし何年か先に私たちが出会えれば、ダーリン、
君の愛が今でも私のものだと分かると信じている、
今の私が不幸で空には雨雲が漂っていたとしても、
太陽は再び、恋人よ、僕のために輝いてくれるはず。
（コーラス）
（原歌詞は 歌詞紹介のページ を参考に）
※ 1929 年のハマスタイン二世＆ジェローム・カーンの同名のアメリカ製オペレッタや同名曲（1998, Elliott Smith) もあるが、1903年のこのバーバーショップのスタンダードは『老人が若き日の妻や恋人を思い出す』といった内容の初期ティン・パン・アリーによくあるパターンの歌 （★参照）。
ティン・パン・アリー百科事典によると『感傷的なバラードで後にバーバーショップ・カルテットのスタンダードとなった、恥ずかしげもなく｢我が心の花」と少女に伝えるセレナーデ。バーバーショップ・カルテットの熱狂的ファンであるヘンリー・アームストロングが1890年に作曲し、エコー効果を効かせたメロディーは４人組のコーラスに合うと思ったという。彼はリチャード・ジェラルドに歌詞を書くよう依頼し出来た歌は "You're the Flower of My Heart, Sweet Rosalie" でいくつかの出版社に断られた。少女の名前を Adeline に代えた後1903年に出版されることになった。しかし売上はかんばしくなく Quaker City Four がハマースタインのヴィクトリア劇場で歌いヒットするまで一年かかった。更に Peerless Quartet が歌い人気曲となり瞬く間に誰もが歌うようになった。タイトル・フレーズの "my Adeline" をエコーするやり方はこのハーモナイズという金鉱を作ることになった。この歌は女性カルテットにも歌われるだけでなく、このような女性グループは今日では「スウィート・アデラインズ」とも呼ばれるようになっている。（以下略）』
SecondHandSongs によるパフォーマー・リスト参照。
★： ティン・パン・アリー初期（19世紀後半から20世紀初期）に作られた『老人が若き日の妻や恋人を思い出す』というパターンの歌には "When You Were Sweet Sixteen" "In the Shade of the Old Apple Tree" "On the Bank of the Wabash, Far Away" "Down by the Old Mill Stream" "Will You Love Me in December" "You Tell Me Your Dream" "When You and I Were Young, Maggie" "Love's Old Sweet Song" "After the Ball" "A Bird in a Gilded Cage" "Sweet Adelin" "Sweet Genevieve" など少なからずある。ティアジャーカー（お涙頂戴）歌が多く、今もバーバーショップ・コーラスのスタンダードとして親しまれているのも共通点だろう。
作詞： リチャード・ジェラード Richard H. Gerard (1903)
作曲： ヘンリー・アームストロング Henry W. Armstrong (1896, "Down Home in New England" という演奏曲として発表）
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■ ミルス・ブラザーズ
■ ビング・クロスビー
■ ジュリアン・ニール（一人バーバーショップ）
■ ハイドン・カルテット(1904)
2023/04/05 訳
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