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I CAN'T BEGIN TO TELL YOU

[ヴァース]
僕は君が登場しない夢なんて見た事がないんだ。
僕の考えから君が離れたことは決してないのさ、そうさ一分たりとも
もし君がどれだけ君を深く敬愛しているか確かめたいなら、
ただこう応えるだけなのさ．．．

[リフレイン]
言い出せないんだ、
どれだけ君を愛しているかを。
もし僕らが別れていたら僕はもう終わりになっていたはずさ。

言い出せないんだ、
どんなに僕は幸せなんだろうって
他の人のように自分の気持ちを言葉に出来たのなら。

僕はそんな素敵な言葉をしゃべれるのは
僕らが離れているときなんだ、
でも君が近くにいると
僕が選んだ言葉が
飛び立つのを心が拒否してしまうんだ。

だから世界中で話されたことのある
素敵な言葉の数々を選んでごらん、
そして信じて見ようよ
それらは僕が君にすべて伝えた言葉だと。


（原歌詞は 歌詞紹介のページ を参考に）

※　この歌は、ヴォードヴィル芸人から始まり、レヴューなどの劇場アクト、パリのキャバレー、無声映画などのスターとなった、双子のダンス＆ソング姉妹、ドリー・シスターズの伝記映画であり、懐かしのヒットを集めたピリオド・ミュージカル映画 The Dolly Sisters (1945) のために作られた歌でアカデミー主題歌ノミネート曲。

映画ではフォックストロットの創始者ハリー・フォックス（ジョン・ペイン演）が歌を書いた時に歌い、その後ジェニ・ドリー（ベティ・グレイブル演）とのデュエットで歌い全米大ヒットした設定になっている。当時ビング・クロスビー（ピアノはカーメン・キャバレロ）、ハリー・ジェイムズ＆ベティ・グレイブル（二人は夫婦）、サミー・ケイ楽団の録音がヒットした。後にウィリー・ネルソンが '83に歌い評判となった。（SecondHandSongs によるパフォーマー・リスト参照）

ヴァーノン・デューク＆アイラ・ガーシュウィンのスタンダードに I Can't Get Started (With You) という歌があり、昔はこの歌に『言い出しかねて』という邦題が付けられたものだが、この邦題は誤りとの指摘があり、歌い手は積極的に言い寄っているのに『君とは恋のきっかけさえつかめない』という、本来はユーモラスで感傷的なリスト・ソング。
どちらかというと、この歌の方が『言い出しかねて』と邦題を付けるにふさわしいが、『君に上手い言葉が言えないのは、思い付いた素敵な言葉が心から離れるのを拒否しているからなんだ』など、レトリックに頼りすぎる感もある。

この歌は When Love Is Young in Springtime (w. Rida Johnson Young, m. Melville Ellis, 1906) を元にしたとの資料もあり、Frank C Stanley のYouTube 音源を聴く限り出だしは多少似ている感じはする。

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作詞： マック・ゴードン Mack Gordon
作曲： ジェイムズ・モナコ James M. Monaco
出典： 映画 The Dolly Sisters (1945)

YouTube
■　ビング・クロスビー
■　映画クリップ
■　ベティ・グレイブル＆ハリー・ジェイムズ
■　ペリー・コモ

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2022/11/05 訳

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