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I'LL ONLY MISS HER WHEN I THINK OF HER (aka. I'll Only Miss Him When I Think of Him)

[ヴァース１]
僕は偉大な『ミスター解決請負人』、
僕は何でも上手く解決したんだ。
僕が解決させたものにジョージーナの将来も
それで自身の問題も解決できると見込んで。

僕はなんでも意のままに上手くさばいたもの。
そうさ！ この手綱というやつを持って！
僕の痛みの代償として得たものって何だろう？
この手綱！

[ヴァース２]
ここにいるのは小さな『ミス解決請負人』
私は何でも上手く解決したもの。
みんなの将来を解決したのに
私の将来は解決できていない。

私はなんでも意のままに上手くさばいたもの。
そうよ！ この手綱というやつを持って！
私の痛みの代償として得たものって何なの？
この手綱！


[リフレイン]
僕が彼女のことを思う時、ただ彼女が恋しいという思いになり、
四六時中彼女を考えて過ごすはずさ。
おそらく彼女の言い回しを一日きいてられるね、
今ここでは称賛しがたいと思うことも、素敵に思えるんだろうね、
本当の所は、

見知らぬ誰かが笑っている時に、ただ彼女が恋しいという思いになるんだ、
だって彼女の笑い声が今でも残っているから。
僕の心には聞こえるんだ。
やがてそのうちに、
僕が推量するに、
熱望はちょっとずつ冷めていき
その時が訪れるはずさ、そう！
彼女を完全に忘れると賭けてもいいよ。
およそ百年後に！


（原歌詞は 歌詞紹介のページ を参考に）

※　281公演という中程度のヒットに終わったミュージカル・コメディ 『摩天楼』(Skyscraper, 1965) のために書かれたバラード。ただしミュージカル開幕前に既にフランク・シナトラ録音がリリースされていたという。

1965年当時は、トニー・ベネット、ナンシー・ウィルソン、ペギー・リー、バディ・グレコ、ブロッサム・ディアリーなど多くの歌手によってカヴァーされた人気曲だったが、その後下火となり忘れられていったものの、1982年にメレディス・ダンブロッシオが歌ってから息の長い曲として多くの人に歌われている（女性が歌う場合は "I'll Only Miss Him When I Think of Him" とクレディットされる）。（SecondHandSongs によるパフォーマー・リスト参照）

物語はエルマー・ライスの戯曲『夢見る娘』をミュージカル化したものだが、ダニー・ケイ主演の映画『虹を掴む男』と内容が似ている。概要は以下のとおり、

『ジョージーナ・アラタンは若い娘だがニューヨークで小さな骨董店を開いていた。隣近所が全部高層ビルになってしまったので彼女の土地と建物が残されてしまった。建設会社はなんとかそれを買収しようとしていたが、古い街並みの好きなジョージーナは決して売ろうとしなかった。
　彼女は一日中店に座っていては空想にふけっていたが、その空想の中では、店のアシスタント、ロジャー・サマヒルが南部の紳士やFBIの捜査官、闘牛士などになって現れて彼女に求愛するのだった。
　ロジャーはお金欲しさに建設会社と企んで、ジョージーナを愛しているふりをして店を売らせようとする。しかし、ジョージーナを本当に愛していた建築家のティモシーは、この計画を見抜いて彼女を助ける。
　今やジョージーナの夢にはティモシーが英雄となって登場し、ふたりは結婚することになる。そして、ティモシーの設計を採用することを条件に、ジョージーナは土地を建設会社へ売るのだった。（『ブロードウェイ・ミュージカル事典』（芝邦夫著）より）』

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作詞： サミー・カーン Sammy Cahn
作曲： ジミー・ヴァン・ヒューゼン Jimmy Van Heusen
出典： ミュージカル Skyscraper (1965)

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2022/11/05 訳

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