RHODE ISLAND IS FAMOUS FOR YOU

[ヴァース]
どの州にも何らかの名産品があって
　地元ロータリークラブの自慢とするところ；
州それぞれに
　最も多く産出するものがいくつかあるもの。
ロード・アイランドにはほとんどないのね、でもそうだわ、
　誰もが買いたくなるものがあるじゃない。

[リフレイン１]
銅はアリゾナ州から、
桃はジョージア州から、
ロブスターはメイン州ね。
小麦畑は見事な畑をもつ
　ネブラスカ州、
カンサス州は
　穀物で大もうけ。
年代物のウィスキーは
　年代物のケンタッキー州から、
ところで、これらの田舎は幸運なのかしら？
ニュー・ジャージー州は私たちを引き合わせてくれたし、
そしてあなたに関して言えば、
あなたはロード・アイランド産、
小さいけど伝統ある
　ロード・アイランド州には
　あなたという名産品があるのよ！

[リフレイン２]
綿花はルーズアナ(Loosiana)、
地栗鼠のゴウファ(Gopher)はモンタナ、
イモはアイダホ。
土地を耕し
　牛の州にするのは
　ミズーラ州(Missoura)
　ここでビーフといえば
　ローストビーフを
　育てるため。
グランド・キャニオンと言えば
　コロラダ州(Colorada)、
金はネヴァダ州、
　離婚もよく産出するわ。
そしてあなたに関して言えば、
あなたはロード・アイランド産、
小さいけど伝統ある
　ロード・アイランド州には
　あなたという名産品があるのよ！

[リフレイン３]
鉛筆は、
　ペンシルヴァニア州(Pencilvania)、
ヴェストはヴェスト・ヴァージニア州(Vest Virginia)、
テントはテントシー州(Tentasee)、
ミンクは
　ミンクが育つ
　ワイオミンク州(Wyomink)、
キャンプ・チェアーは
　ニュー・ハンプチェア州(New Hampchair)、
そう私は思っているの。
小魚のミノウといえば(minnow)
　ミノウソタ州ね(Minnowsota)。
コートはダコート(Dacoata)、
だからといって何であなたは落ち込むの？
あなたがいるじゃないの、
あなたはロード・アイランド産よ、
みんなをロード・アイランドより上だとは思わせないわ；
あなたという名産品で有名よ。


※：言葉遊び、しゃれ満載の『自動車ショー歌』アメリカ版

リフレイン１
・ロード・アイランド州は、独立時の13州のひとつであり、全米５０週のなかで最も面積が小さい州。小さいがゆえにだろう、特筆するような名産品（鉱産物、農作物、工業製品等）は少ないようだ。


リフレイン２
・ルイジアナ (Louisiana) をルーズアナと言うのは、木綿とルーズ（繊維の目が粗い、着物がゆるいなどの意味）に掛けていると思う。
・ゴウファー Gopher はジリス（齧歯類）のことを示すようだが、他に樹木の種類、カメの種類、ヘビの種類なども gopher というようだ。歌詞では、 gopher from Montana となっているが、gopher という言葉は、モンタナでなくミネソタ州人のあだ名と辞書にはある。

・ミズーリ (Missouri) でなくミズーラ (Missoura) 、コロラド (Colorado) でなくコロラダ (Colorada) となまって発音するのは、他の州名との韻を踏むためと思う。
・ネヴァダ州のヴァージニア･シティはかってアメリカで最も金の産出量が多かった州であるが、1920年以降は掘り尽されたようだ。また20世紀初頭の大恐慌による人口流出を食い止めるため、州にわずかに滞在すれば離婚を認めたり、ギャンブルを合法化するなどの政策を行ってきた州。 （昔のアメリカ映画では、ネヴァダ州に行って離婚するという場面がよく見られる）

リフレイン３
・ペンシルヴェニアは Pennsylvania と綴る。本当に鉛筆が有名かは不明。以下の名産品も怪しいもの。
・West Virginia 州の Westと Vest（ヴェスト、肌着など）のしゃれ。
・以下州名の駄洒落が続く、本来の綴りは、テネシー (Tennessee)、ワイオミング (Wyoming)、ニュー・ハンプシャー (New Hampshire)、ミネソタ (Minnesota)、ダコタ (Dakota、北と南の２州に別れている）
・ラストから２行目は、"Don't let them ride Rhode Island;"というフレーズ。
　"let ... ride" は「・・・をほっておく」「なるがままにする」「成り行きにまかせる」などを意味する。これに ride と Rhode の地口を掛けたものかと思う。


　ＤＪであるジョナサン・シュワルツ（アーサーの息子）は、彼のラジオ番組でブロッサムのこの歌を度々かけるとともに、彼女のライヴ・セットに多くの曲をリクエストしたらしい。


作詞のハワード・デューツ (1896-1983)と作曲家のアーサー・シュワルツ (1900-1984)の二人は1927年に出会い、1929年の "Little Show" から10年近くの間に９本の舞台を手がけ多くのヒット曲を生んだが、 "Revenge with Music" の失敗でコンビを解消した。
その後それぞれ別々に仕事をしていたが、1948の "Inside U.S.A" で再びコンビを組みこの曲を作った。

1929～1937の間に彼らが作った曲には次のような名曲がある。
　- Alone Together
　- Dancing in the Dark
　- I Guess I'll Have to Change My Plan
　- I See Your Face Before Me
　- Something to Remember You By
　- That's Entertainment
　- You and the Night and the Music

作詞：ハワード・デューツ Howard Dietz
作曲：アーサー・シュワルツ Arthur Schwartz
出典： 舞台レヴュー "Inside U.S.A." (1948) より

CD, LP
● ブロッサム・ディアリー Blossom Dearie : Soubrette Sings Broadway Hit Songs (Verve, 1960)
● パイド・パイパーズ The Pied Pipers

YouTube
■　ナンシー・ラモット Nancy LaMott 　：　ヴァースからの歌唱
■　エリン・マキョーン Erin McKeown 　：　アルバム Sing You Sinners (2005) のアップか。絵入りで理解の手助けにはなるだろう。

2006/10/13 訳
2012/05/10 レイアウト変更等

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