---

SNOWFALL
(theme song of Claude Thornhill and his Orchestra)

（原歌詞は １の歌詞紹介 および ２の歌詞紹介 のページを参考に）

１．ルース・ソーンヒルによる歌詞　
降る雪
和やかに
優しく舞い落ちる

雪のかけらが
囁いている
家の窓の下で

(*) 木々を覆い
ぼんやりした光
ビロードの微風
戸口の上り段のまわりに

(**) 和やかに
優しく
静かに
降る雪

(* - ** 繰り返し）

２．"別の"レイ・チャールズの歌詞
降る雪、降る雪
きらめく降る雪
雪片が降り注ぐ
冬が呼んでいる

氷の光線、いたる所に
降り注いでいる
くるくる回り、ころげ落ちる
明るく、ほがらかに、
愛らしい降る雪

明るく、ほがらかに
愛らしく降る雪
愛らしく降る雪

※　編曲者としてギル・エヴァンスやジェリー・マリガン、演奏者として若き日のリー・コーニッツも在籍した1940年代前後に活躍したビッグ・バンド、クロード・ソーンヒル楽団のテーマ曲で、JazzStandardsCom のランクでは900位につけているスタンダード（演奏者リストは、cover version of Snowfall を参照）

もとは演奏曲のこの曲には二つの後付け歌詞があるがいずれも雪の情景を歌ったもの。

ひとつはクロード・ソーンヒル夫人のルース・ソーンヒルによる後付け歌詞で、こちらを歌っているのは、マンハッタン・トランスファー、コニー・エヴィンソン、トニー・ベネット、ヘレン・メリル、フォア・フレッシュメン、メレディス・ダンブロッシオ（多少単語を変えている）、シンガーズ・アンリミテッドなどがいる。

もうひとつは、1958年に "別の"レイ・チャールズが書いた歌詞で、これを歌っているのは、レイ・チャールズ・シンガーズ、ドリス・デイ、クリス・コナーなどがいる。
作詞家を "別の"レイ・チャールズ the "Other" Ray Charles と表記したのは、同名のソウル歌手のレイ・チャールズが年下ながら有名になったので、自身で "Other" と名前を修飾することを容認したかららしい。両者は音楽活動期間が重なった期間があり間違って他方への仕事依頼の手紙が来たこともあるという。
（なお、ソウル歌手のレイ・チャールズは Snow Is Falling というブルーズィーな歌を歌っているが "Snowfall" という別のタイトルがクレディットされていることもある）

---

作詞１： ルース・ソーンヒル Ruth Thornhill
作詞２： "別の" レイ・チャールズ the "Other" Ray Charles (1958)
作曲： クロード・ソーンヒル Claude Thornhill (1941)

YouTube
１．ルース・ソーンヒルの歌詞によるもの
■　マンハッタン・トランスファー
■　トニー・ベネット
■　ヘレン・メリル
■　シンガーズ・アンリミテッド

２．"別の"レイ・チャールズの歌詞によるもの
■　レイ・チャールズ・シンガーズ
■　ドリス・デイ
■　クリス・コナー

参考：
■　クロード・ソーンヒル楽団
■　ソウル歌手レイ・チャールズの Snowfall (Snow Is Falling)

---

2021/12/25 訳

---

　ページトップへ 　上位メニューへ