HEEBIE JEEBIES

*** Louis Armstrong *** (参照 )
Say, I've got the Heebies
I mean the Jeebies
Talking about
The dance, the Heebie Jeebies
Do, because they're boys
Guess, it pleases me to be joy

Say, don't you know it?
You don't know how; don't be blue
Someone will teach you
Come on and do that dance
They call the Heebie Jeebies dance
Yes, ma'am
Papa's got the Heebie Jeebies dance

(scatting)

Say, come on now and do that dance
They call the Heebie Jeebies dance
Sweet mama
Papa's got to do the Heebie Jeebies dance


Woo, got the Heebie Jeebies
Whatcha doin' with the Heebies?
I just have to have the Heebies


*** Boswell Sisters *** (参照 )
[Verse]
CONNIE BOSWELL:
Now, I been having 'em, been having 'em all day long
I've got the heebies, but I can't go wrong
'Cos when I got 'em, I just roll along
Listen everybody while I sing this song
I'm singin' 'bout that dance that makes you shake your shoes
That dance that gives you folks the heebie jeebie blues
It's called the heebie jeebie dance, wah-la-la-la-loo
It's called the heebie jeebie dance

[Refrain]
BOSWELL SISTERS:
Oh, I've got the heebies
Got the heebie jeebies
I'm talkin' about
Got the heebie jeebie blues
Sweet, call it, boy! (???)
Come on now, just a little bit o' joy
Said, babe, don't ya know it
Come on and show it
And we don't feel blue
Say, come on down and do that dance
Called the heebie, heebie jeebie dance
Called the heebie jeebie dance
Oh, skee, skat
(Skat Singing)
Baby, don't ya know it
Come on and show it
And we don't feel blue
Say, come on down and do that dance
Called the heebie jeebie dance, young man
Called the heebie jeebie dance

CONIE BOSWELL:
I've got the heebie jeebies
What'ya doin' with the jeebies
Said I got those heebies
BOSWELL SISTERS:
Wab-bob-bom-wah-wob-bob-bom-waaaaaaaaah!


*** Ethel Waters *** (transcribed)
[Verse]
Folks today that's the blue
Try to mad at just came blue
And feel like wanna dance
And want you with the band
But keep you familier doubt
I want to tell you all about

[Refrain]
Say, I've got the heebies
I mean the jeebies
Don't talk about

Don't heebie jeebie blue
That call it boys
Makes them with a little bit of joy

Say, don't you know it?
You should show it
Known it blue
I want to teach you some
Come on, and do that dance
Call the heebie jeebies
Yes, ma'am
Mama's got the heebie, do the heebie jeebie dance!

(interlude)

Oh, I got, (horn)
I'm talkin', (horn)
'Bout those heebies, (horn)
Now I've mix within a bit o' joy
Please don't, (horn)
Should be down, (horn)
Just come on down to that dance
Called heebie jeebies
Yes ma'am
Called that heebie, do the jeebies dance

Oh, I got heebie dance


*** Bobby Short *** (transcribed)
I've got the Heebies
I mean the Jeebies
Talking about
The Heebie Jeebies
I'm on most insane
Just over the mellow strain
If you don't know it
You wanna learn it
Don't feel so blue
Someone'll teach you
Come on now
Let's do that dance
Called the Heebie Jeebie dance
Oh, mama
It's the Heebie Jeebie dance

(scat)

Come on now
Let's do that dance
Called the Heebie Jeebie dance
Sweet mama
It's the Heebie Jeebie

Gotta the Heebie Jeebie
Well that's shake that dance (??)


*** ルイ・アームストロング ***
ねえ、ヒービーズ(ひやひや)ってなったんだ、
つまりジービーズ(ぞくぞく)ってこと。
話しているのは
ダンスのこと、ヒービー・ジービーズって名前の。
踊ろうよ、だって男たちがいるから、
分かるだろ、うれしくなってしまうんだ。

ねえ、知ってる?
どう踊るか; ブルーにならないで。
誰かが教えてくれるよ。
さあ踊ろうよ。
ヒービー・ジービーズって踊りさ。
そう、奥さん、
パパはヒービー・ジービーズを踊ってるんだ。

(スキャット)

ねえ、踊ってみなよ、
ヒービー・ジービーズってダンスなんだ。
かわいいお母ちゃん、
パパはヒービー・ジービーズを踊ってるんだ。


うー、ひやひやぞくぞくってなったんだ。
ヒービーズで踊ろうよ?
ヒービーズをしなけりゃ。


*** ボスウェル・シスターズ ***
[ヴァース]
コニー・ボスウェル:
 今、私は感じているの、一日じゅう感じ続けているの
 ヒヤヒヤを感じてしまった、でも悪いはずなんてない。
 だってそれを感じてしまったら、私はただ進むだけ。
 私がこの歌を歌うのをみんな聞いて!
 私が歌うのはみんなの足を揺さぶるようなダンスの歌。
 そのダンスは人をヒヤヒヤ・ゾクゾクなブルーにさせるもの。
 ヒービー・ジービー・ダンスと呼ばれるの、ワラララルー、
 ヒービー・ジービー・ダンスと呼ばれるの...


[リフレイン]
ボスウェル・シスターズ:
 ねえ、ヒービーズ(ひやひや)ってなったの、
 つまりジービーズ(ぞくぞく)ってこと。
 話しているのはのヒービー・ジービーズ・ブルースになったの
 ねえ、大声で、みんな!
 さあさあ、ちょっと楽しもうよ。
 つまり、あなた、分かるでしょ!
 さあ見せなさいよ、
 そうすりゃ暗い気分にならないわ。
 ねえ、来てそのダンスをしましょ!
 ヒービーという名の、ヒービー・ジービー・ダンスよ。
 ヒービー・ジービー・ダンスという名前よ!
 (スキャット)
 つまり、あなた、分かるでしょ!
 さあ見せなさいよ、
 そうすりゃ暗い気分にならないわ。
 ねえ、来てそのダンスをしましょ!
 ヒービーという名の、ヒービー・ジービー・ダンスよ。
 ヒービー・ジービー・ダンスという名前よ!

コニー・ボスウェル:
 ヒヤヒヤ・ゾクゾクになったの
 あんたがジービーズでやっているものは
 つまり私はヒービーズ(ヒヤヒヤ)になったの!

ボスウェル・シスターズ:
 スキャット


(原歌詞は 歌詞紹介のページ を参考に)


※ ジャズ・クレイズ 1920年代のダンス・ソング。
ヒービー・ジービーズとは、恐怖、心配、緊張などにより極端に神経質になった状態を表す「ひやひや」「ぞくぞく」「びくびく」と言った言葉で、ビリー・モーガン・デベックが描いた新聞連載漫画『バーニー・グーグル』で使われた造語という(wordroute参照)。この言葉の初出は1923年ということなので、曲が書かれた 1926年当時の新語・流行語と言っていいのだろう。この歌にインスパイアされたらしいのだが、フロイド・デュポンという人が創作した「ヒービーズ・ジービーズ・ダンス」というステップも生まれたらしいが短期間で忘れられることとなった。

知られているエピソードとして、ルイ・アームストロング&ヒズ・ホット・ファイヴによる1926年の録音中、楽譜を落としたサッチモが歌詞を埋め合わせるためワードレスで歌ったことで、サッチモがスキャットの創始者と呼ばれることになったことだ。(wikipedia 参照)

(閑話)かつてNHK FM の不定期に行われる定期的なタモリのジャズ番組で彼がこの曲を紹介した時に、
『むかし徳川夢声がラジオ番組で吉川英治の物語を放送していた時、
  「そのとき武蔵は...」
と言い一時の間を空けたことがあった。 ラジオを聞いた人が「あの間は絶妙ですね」と褒めたたえたのに対して、夢声が「いや、あの時は台本を落としてな」と言い訳したエピソードを引き合いにして「大げさに言うけど歴史が生まれるのはそんなもの」』
というようなことを言ったのを思い出した。

(閑話休題)  実際はサッチモがスキャット唱法の創始者ということには疑問があげられている。
例えばクリフ・エドワーズが自称エフィン・サウンドという楽器を模した歌い方で 1924年の『魅惑のリズム』(Fascinating Rhythm) を披露している。またヴォードヴィリアンのジーン・グリーンが From Here to Shanghai (1917) のハーフ・コーラスを疑似中国語で歌った例もある。ドン・レッドマンが1924年の My Papa Doesn't Two-Time No Time 録音でスキャットしているという例もある。更にジェリー・ロール・モートンは『ほとんどの人たちはルイ・アームストロングがスキャット歌唱の創始者と認識している。私はこの称号を外さなければならない。私とトニー・ジャクソンはノヴェルティ・ソングでにスキャットを1906-1907年にかけてしていたんだが、そのころ彼はまだ孤児院にいたはずだから』と話している。(書籍 Jazz Singing - Will Friedwald )

しかしサッチモがスキャット唱法の創始者でないとしても、ポール・ホワイトマン楽団で歌った白人コーラス・グループ、リズム・ボーイズ(ビング・クロスビー、ハリー・バリス、アル・リンカー)やエラ・フィッツジェラルドに影響を与えた女性ジャズ・コーラスのボスウェル・シスターズなどのスキャット・シンギングがサッチモからの影響なのは確かだろう。


この歌はただダンスを鼓舞するだけの歌であまり意味のない言葉を重ねている。サッチモ以外にエセル・ウォーターズ、ボスウェル・シスターズ、ボビー・ショートなどの録音もあるが、コーラス部の歌詞はそれぞれ微妙に異なる。楽譜を落としたときにスキャットでごまかした歌詞がどのようなものだったか気になる所だがスキャットに代えても大して影響がない程度の歌詞だったと思われる。




作詞・作曲: ボイド・アトキンス Boyd Atkins (1926)

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■ ルイ・アームストロング・ホット5(1926)
■ ボスウェル・シスターズ(1930年代)
■ エセル・ウォーターズ
■ ボビー・ショート
■ バニュー・ギブソン


2021/12/05 訳


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