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FRASIER (THE SENSUOUS LION)
Sarah Vaughan with the Jimmy Rowles Quintet (Mainstream, 1974) &
Carol Sloan - Carol Sings (1979)
[Verse 1]
Frasier was an aging lion
Living in a cage of iron
In a circus out of Tijuana.
Frasier was their big attraction,
And he gave them satisfaction,
Doing it with talent and with honor.
Growing for his daily dinner,
Frasier kept on getting thinner
On a measly can of Spam and tuna.
Times were lean but he was leaner
So one night in Pasadena
Through the bars he split for South Laguna.
[Refrain 1]
"Oh cruel is fate, but it's never too late," said Frasier.
"I'm ninety-one and I haven't a son," thought Frasier.
"The blue-eyed truth is I'm ready for euthanasia."
Although matted and tarry, a local safari
Rescued poor old Frasier.
[Verse 2]
First they combed his tangled tresses,
Housed him with the lionesses,
Thinking him a harmless old grandpapa;
Fed him niacin and fluoride,
B-one, -two, -six, -twelve and chloride.
Clams, cod liver oil, cobalt, and copper,
Younger studs brought in for breeding
Wound up beaten, bruised, and bleeding.
Ev'ry day the same thing kept occurring:
Stretched out on an old serape,
There lay Frasier tired but happy,
All his ladies on the nest and purring.
[Refrain 2]
"Oh cruel is fate, but it's never too late," said Frazier.
"Announce the feast — I'm king of the beasts," roared(yawned) Frasier,
"But king or not, I am certainly hot!" grinned Frasier.
Well, when you're hot and you're hitting the spot,
The action might amaze ya!
[Verse 3]
Children by his wives eleven
Added up to fifty-seven —
What nocturnal bliss he must have tasted!
For no matter what the night time,
Any night time seemed the right time.
Daytime found him fast asleep, just wasted.
When the circus owner found him,
Brought a lawsuit to impound him,
Claiming, "You cats have to go where we go."
Fraizer roared, "Hasta la vista!
Do You think all these chicks my sista?
I'm in business for myself, amigo!"
[Refrain 3]
"Oh, cruel is fate, but it's never too late," said Frasier.
"I think my stars I'm not behind bars," smiled Frasier.
"They pay to see what comes naturally in Asia&emdash;
No African cat ever had it like that,
And that goes for Malaysia!
He's up above, dear, Frasier,
He's raising cubs, oh, Frasier ...
Bless his heart, happy Frasier!
So hang in there, King Frasier!
Olé!
[ヴァース１]
フレイジャーは年老いたライオン
鉄の檻の中で生活していたのは
ティファナ郊外のサーカスでのこと。
フレイジャーはサーカスの大きな見世物で
みんなを満足させていたのさ、
才能と栄誉ある演技でもって。
彼を生かすべく与えられた毎日の夕食で
フレイジャーはやせていった、
惨めなポークチョップ缶とツナ缶だけだったから。
景気は悪くなり彼はやせていった
それでパサデナでのある日
檻を飛び出し彼はサウス・ラグーナへと逃げた。
[リフレイン１]
『ああ残酷なるは運命、しかし遅すぎることはない、』フレイジャーは言う。
『俺は９１歳なのに息子はいない、』と思ったのはフレイジャー。
『青い瞳の真実、俺は安楽死の準備ができている。』
毛はもつれタールまみれながら、地元のサファリ・パークが
哀れな老フレイジャーを救うことになった。
[ヴァース２]
最初に彼らはフレイジャーのたてがみを櫛ですき、
雌ライオンたちとともに住まわせた
彼が無害なお爺ちゃんだと考えていたから．．．
彼に与えたのはニコチン酸にフッ素剤、
ヴィタミンＢ１、Ｂ２、Ｂ６、Ｂ１６それに塩素剤、
ハマグリ、タラの肝臓脂、コバルトに銅、
若い雄ライオンが繁殖のために入れられたが
激怒され殴られ、痣をつくられ、血を流された。
毎日同じことが起きたもの．．．
古い毛布の上に伸びをした、
疲れてはいるが幸せなフレイジャーが横たわり、
群れの妻たちは喉をゴロゴロ鳴らしていた。
[リフレイン２]
『ああ残酷なるは運命、しかし遅すぎることはない、』フレイジャーは言う。
『饗宴を布告しよう ― 我は百獣の王である、』フレイジャーは吠えた、
『しかし王であろうとなかろうと、我は非常にホットだ！』
フレイジャーはニヤリとした、
まあ、ホットで最高潮に達していたら、
その行為は驚きなものに！
[ヴァース３]
彼の１１頭の妻と
子供を加え５７頭になった．．．
何という彼が味わったはずの夜の快楽か！
いかなる夜の時間であろうと、
夜でありさえすれば満足な時間帯。
昼間にみられる彼はしっかりと睡眠、ただ時を過ごすだけ。
サーカス経営者が彼を見つけたとき、
彼を収監するよう訴訟を起こした、
彼の主張は、『お前ら猫たちは俺たちの行く所について行くべきだ。』と
フレイジャーは吠えた、『アスタ・ラ・ビスタ（地獄で会おうぜ）！
お前はこの娘っ子たちが俺の妹だとでも思ってるのか？
俺は自分の仕事でいっぱいなんだ、アミーゴ！』
[リフレイン３]
『ああ残酷なるは運命、しかし遅すぎることはない、』フレイジャーは言う。
『俺の運命の星は鉄の棒の後ろにはないんだ、』フレイジャーは微笑んだ。
『アジアでは金を払って見に来るのがあたりまえ ．．．
アフリカの猫類はそんなことはしないんだ、
それにマレーシアも同様さ！
彼は天国に、愛しいフレイジャー、
彼は子ライオンを育てた、ああフレイジャー、
彼に恵みを、幸せなフレイジャー
だから頑張れ、フレイジャー王、
オーレ！
（原歌詞は 歌詞紹介のページ を参考に）
※ 実在した老ライオンの物語
フレイジャーがサファリ・ビジネスの「ライオン・カントリー・サファリ」に連れてこられたのは、1970年で当時19歳（人間年齢では75歳に相当）とされ、この老ライオンはメキシコのサーカスの見世物だった。彼の姿は、やせこけ、歯も抜け、足は扁平しており毛皮は虫食いのコートのようで、あごの筋肉の力が落ちたため常に舌が垂れ下がっていた。彼は一日19時間を寝て過ごす静かな余生を過ごすだけの存在だったが、サファリのスタッフによる食事療法、ビタミン補給により体重も増えていった。
そして彼の回りには雌ライオンの集団がガードするように取り囲み彼が餌を食べ終えるまで、彼女たちは餌を口に運ぼうとしなかった。なぜ他に若く健康な雄ライオンたちがいたのにも関わらず、雌ライオンは近寄る雄ライオンを攻撃しフレイジャーだけに興味を示したのか科学者たちを困惑させた。若い雄ライオンたちが子供時代から雌ライオンと一緒にすごした家族だったから彼らを避けたのかもしれないという説明がされたが、彼が1972年になくなるまでの18ヶ月の間に、プライドの5頭の雌ライオンから生まれた 35匹もの子ライオンの父親となったのは驚くべきことであった。
彼は生前からセンセーションをまきおこしファン・クラブが立ちあげられ毎月1,500通ものファン・レターが来たり、彼の顔を使ったＴシャツやバンパー・スティッカーの販売もされた。1972年7月に彼が肺炎でなくなるとスコットランドの氏族(Scotish Fraser clan) が伝統的儀式でバグパイプによる葬送曲を演奏し「ライオン・カントリー」に埋葬した。1973年には Frasier the Sensouse Lion というＢ級映画も作られた。
（参考： Life 記事 他）
ジャズ・ピアニストのジミー・ロウルズがボサノバ風の曲を作り、ジョニー・マーサー作詞 (タイトルは Frazier）の歌は、映画とは関係なく作られたものらしいが、サラ・ヴォーン、キャロル・スローンが録音している。
作詞： ジョニー・マーサー Johnny Mercer
作曲： ジミー・ロウルズ Jimmy Rowles (1972)
2021/09/15 訳
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