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THE BAD AND THE BEAUTIFUL
Off Beat - June Christy (Capitol, 1961)
Love is wrong
It sings a hopeless song
It longs for bitter disappointment
And tears, and tears
It calls to all that used to be
And it yearns for someone who was tender
But untrue
Love is blind
It's helplessly inclined
To bind itself to discontentment
And fears, and fears
It wells on nights that might have been
Love needs nothing more to do
My darling
So I hold each little talking
We knew, we knew
Endlessly I unfold each word we've spoken
We two, we two
Love is mad
It's beautiful but bad
It gladly weeps
When disillusion appears, appears
And so I cling to yesterday
While I'm hopelessly in love
While I'm hopelessly in love with you
愛は過ち、
愛が歌うのは希望のない歌。
愛が強く望むのは苦い失望、
そして涙、そう涙。
愛が呼ぶのはすべての過ぎ去った人たち。
そして懐かしく思い起させるのは優しかった、
しかし不実だった人。
愛は盲目ね、
愛は救いようもないくらいに、
愛そのものと不満とを結びつけようとしがち、
それに恐れとも、そう恐れとも。
愛は夜に湧き出るもの、そうだったはず、
それからは関わろうとしない。
愛しいあなた、
だからいつも私はちょっとしたおしゃべりを続けるの、
お互いに分かっていた、分かっていたことなのに。
とめどなく二人で話した言葉を私は語る、
私たち二人の、二人の。
愛は狂ったもの、
美しいけど悪い奴。
笑いながらの涙は、
幻滅が露わになる時、露わになる時に。
だから私は昨日にすがる、
望みないほどに愛している間は、
あなたを望みないほどに愛している間は。
（原歌詞は 歌詞紹介のページ を参考に。ただし聞き取り不能としている言葉は wells として訳した）
※ 愛は「悪く美しい」と嘆く愛の苦みを歌にしたのだろう。
ハリウッド内幕ものの映画「悪人と美女」(1952) のテーマ曲としてデイヴィッド・ラクスィンが書いた映画テーマ曲で当時歌詞はつけられておらず "Love Is for the Very Young" というサブ・タイトルが付けられた演奏曲だった。
サトルなメロディーでビル・エヴァンス、ジョン・ルイス、ミルト・ジャクソン、チャーリー・ヘイデン、ビジー・アデア、サン・ラ楽団、バリー・ガルブレイス、変わったところでは サム・"ザ・マン"・テイラー、ボストン・ポップ・オーケストラと共演したスタン・ゲッツなどのバラード演奏があり JazzStandards.com では 872位にランクされている。
８年後ドリー・ラングドン（当時はアンドレ・プレヴィン夫人だったのでドリー・プレヴィンとクレディットされることもある）が後付け歌詞を書いた。歌詞は映画でのエピソードを意図したものかどうか分からないし、内容も繊細で訳は適当な所はある。おそらく元のタイトルを生かしたために、後付け歌詞によくある苦し紛れ感は否めない気がする。
歌としてはそれほど知られておらず、調べた限りでもジューン・クリスティー（おそらく歌ものの最初の録音）、マーク・マーフィー、マイケル・ファインスタインが歌っている程度だった。
作詞： ドリー・ラングドン Dory Langdon (1960)
作曲： デイヴィッド・ラクスィン David Raksin (1953)
出典： 映画 The Bad and the Beautiful (1952) のテーマ曲
YouTube
■ ジューン・クリスティ
■ マーク・マーフィー
■ マイケル・ファインスタイン
■ ミルト・ジャクソン（演奏）
2021/08/25 訳
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