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SUMMER IS A-COIMIN' IN

Lush Life - Nat King Cole with the Pete Rugolo Orchestra (Capitol)

カッコウは思いを込めて歌って、
コマドリは巣をつくり始めている。
６月の空気の
　何がそんなに素晴らしいかって？
夏が来ているからさ。

釣りに出かけはじめる老人、
　缶に虫エサを詰め込んでいる。
彼が出かける姿ときたら
　気軽でゆっくり。
夏が来ているからさ。

この騒がしさは一体なに？
音は出てなくてとても変だけど。
午前中の学校なのかな？
笑い声なのかな？

奇妙に心が掻き立てられるんだ、
　何かが始まろうとしている。
世界はとっておきの外出着で
　着飾っているよ。
夏が来ているからさ。

（繰り返し）

（語り）ああ、釣りに出かけたくなるね！


（原歌詞は 歌詞紹介のページ を参考に）

※　アンデルセン童話を題材にしたミュージカル Once Upon a Mattress (1959) で成功する以前、無名だった舞台脚本・作詞家のマーシャル・バーラーが作曲家アレック・ワイルダーとコンビを組んだのは1950年代初頭から50年代半ばまでであった。彼らは１本のオペラと１４、５ほどのヒットしなかったポピュラー・ソングを書いたが、これはその中で比較的知られている夏の到来を歓ぶ歌で、ナット・キング・コールにより1952年にキャピトル・レコードに録音された。他にクレオ・レインもアルバム Cleo's Choice (1974?) でこの歌を録音している。

タイトルにある comin' の前に付く接頭辞 "a-" が意味するところは、英語Ｑ＆Ａサイトで調べた所、『途中でという意味で、劇的に強調する時によく言われる』とするurban dictionary ページや、『古英語の接頭辞で「～の最中」を意味したが、進行形と同じ働き。可笑しな表現をする時や意図的に古い言い方やなまった言い方をするときに使われる。気にしなくていいよ。』『アメリカのカントリー音楽でよく使われている』とする WordReferene での回答が見られた。


同名曲として 1942年にジョン・ラトゥーシュ＆ヴァーノン・デュークが失敗したショーのために書いた馬鹿馬鹿しい歌があり、ここでもカッコウが現れている。
（ボビー・ショートのライヴ録音、シャーロット・レイの50年代録音 参照。 summer は「スゥーマ」と歌っており古語が多用されているようだ。）

カッコウが偶然両曲に現れたのは、中世英国ウェセックス方言で書かれたの６部多声の輪唱曲 Sumer Is Icumen in (別名は、"Summer Canon", "Cuckoo Song", "Summer Is a Comin' in" など) が念頭にあったのかもしれない。（ wikipedia記事 および YouTube 音源 参照）

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作詞： マーシャル・バーラー Marshall Barer
作曲： アレック・ワイルダー Alec Wilder (1952)

YouTube
■　ナット・キング・コール
■　クレオ・レイン

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2021/08/25 訳

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