THE HALF OF IT, DEARIE, BLUES


Ella Fitzgerald Sings the George and Ira Gershwin (1959, Verve)

[Verse 1]
Dick:
  Each time you trill a song with Bill
  Or look at Will, I got a chill—
  I'm gloomy.
  I won't recall the name of all
  The men who fall—It's all appall-
  Ing to me.
  Of course, I really cannot blame them a bit.
  For you're a hit whenever you flit.
  I know it's so, but, dearie, oh!
  You'll never know the blues that go
  Right through me.


[Refrain 1]
  I've got the You-Don't-Know-the-Half-of-It-Dearie Blues.
  The trouble is you have so many from whom to choose.
  If you should marry
  Tom, Dick, or Harry,
  Life would be the bunk—
  I'd become a monk,
  I've got the You-Don't-Know-the-Half-of-It-Dearie Blues!


[Verse 2]
Shirley:
  You dare assert that you were hurt
  Each time I'd flirt with Bill or Bert—
  You brute, you!
  Well, I'm repaid: I felt betrayed
  When any maid whom you surveyed
  Woud suit you;
  Compared to you, I've been as good as could be:
  Yet here you are—lecturing me!
  You're just a guy who makes me cry;
  Yet though I try to "cut" you, I
  Salute you.


[Refrain 2]
  I've got the You-Don't-Know-the-Half-of-It-Dearie Blues.
  Oh, how I wish you'd drop an anchor and end your cruese.
  You're just a duffer
  Who makes me suffer;
  All the younger set
  Says your heart's to let.
  I've got the You-Don't-Know-the-Half-of-It-Dearie Blues!


[ヴァース1]
ディック:
  君がビルと歌をトリルするたびに、
  それともウィルを見るたびに、僕は震えてしまい —
  僕は憂鬱になっちゃうよ。
  僕は全員の名前を思い出したくないよ
  君と恋した男たちの名前を — まったくぞっとするね。
  もちろん僕は彼らをちっとも非難できないね、
  だって君が飛び立つ所どこでも誰かに出会うから、
  そう僕は知っているけど、でも、君、ねえ!
  君は永遠に分かるはずないよ、
  僕を襲った憂鬱症を。

[リフレイン1]
  僕は『ねえ、大事なことは半分もわかってないんだね』症になったのさ。
  (I've got the You-Don't-Know-the-Half-of-It-Dearie Blues.)
  問題の原因は君には選ぶ人が多いからさ。
  例えば君が結婚したら、
  誰彼かまわずに、
  人生は絶望的になり —
  僕は坊さんにでもなるしか、
  僕は『ねえ、大事なことは半分もわかってないんだね』症になったのさ!

[ヴァース2]
シャーリー:
  あなたは図々しく傷つけられたと言い張るのね、
  私がビルやバートとイチャイチャする度に —
  人でなし!
  まあ私は報いを受けたのね: 私は騙された気分よ
  あなたがしげしげと見る女の子が誰も
  あなたにピッタリの時は;
  あなたと比べてみると、私なんてとても善良よ:
  それなのにここにいるあなたは、説教しているのね;
  あなたは私を泣かせるだけの男、
  それでもあなたを『切』ろうとしたのに、私は
  あなたに喝采するわ。

[リフレイン2]
  私は『ねえ、大事なことは半分もわかってないんだね』症になったわ。
  どんなに私が望んだことといったら、あなたが錨を下して
   船旅を終わりにしてくれたらと。
  あなたはただのお馬鹿さん、
  私を苦しめるだけの。
  若者たちの常套句
  つまりあなたの心に感染して、
  私は『ねえ、大事なことは半分もわかってないんだね』症になったのよ!


(原歌詞は 歌詞ネット を参考に)


※ ガーシュイン兄弟による最初のショー Lady, Be Good で紹介された失恋歌で、模倣ブルーズ歌詞を使用した滑らかなラグタイム。紹介したのは ヴォードヴィリアンのディック役フレッド・アステアと恋人シャーリーを演じたキャサリーン・マーティンで地方巡業後ブレンダ・ボンドに交代したが、フレッドが姉のアステア以外の女性と初めて披露したソング&ダンス・ルーティーン・ナンバーとなった。




作詞: アイラ・ガーシュイン Ira Gershwin
作曲: ジョージ・ガーシュイン George Gershwin
出典: ミュージカル Lady, Be Good! (1924) にて、フレッド・アステアが紹介

YouTube
■ フレッド・アステア(ピアノはジョージ・ガーシュイン)
■ エラ・フィッツジェラルド
■ ミッツィ・ゲイナー
■ ジョイス・ブリーチ&リチャード・ロドニー・ベネット



2021/04/20 訳


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