Washboard Blues シート・ミュージック
Mornin' comes with cloudy skies and rain,
My poor back am broke with pain.
My man's sleepin', I just scrubbin',
Chillin', weepin', I do rubbin',
Age a-creepin', clothes a-tubbin',
All day long.
Up to dat washin' soap
And down to dat water once more.
Head down low, head low.
Up to dat washin' soap
And down to dat water once more
Poor hands go, oh lawdy,
So weary of scrubbin', days dreary,
So weary of tubbin' them clothes!
Up to dat washin' soap
And down to dat water once more,
Washboard blues!
朝になると曇り空に雨が、
私の難儀な背中は痛みで折れそう。
夫は眠っている、私はただごしごし洗うだけ、
子供たちは泣きわめいている、私はただこすって洗うだけ、
老いは忍びよっても、衣類をたらいにつける、
一日中。
上げては石鹸をつけ
下げては、また水の中に。
老いた手は痛みを増す、ああ神様、
頭を下げては、頭を上げる。
上げては石鹸をつけ
下げては、また水の中に、
洗うことにはうんざり、みじめな日々、
洗濯ものをタライで洗うことにはうんざり、
上げては石鹸をつけ
下げては、また水の中に、
洗濯板のブルーズ。
Never get me gone from here,
Scrubbin' dirty clothes all year!
Dem clothes,
Dem muckety clothes,
Dem raggedy clothes,
Dem grimy clothes,
That's all I know,
Up and down, back and forth, all day long!
Oh lawdy, won't you hear my song, hear my song?
ここから出たことはない、
年中汚れた衣類をごしごし洗うだけ!
洗濯物を、
汚れた洗濯物、
ボロボロの洗濯物、
泥まみれの洗濯物、
上げては下し、戻しては押し、一日中続!
神様、私の歌が聞こえますか、聞いているのですか?
Washin' in a shanty on de shore,
The river swingin' on by de door.
Hear dat river, lowly callin',
I's a-shiver, night's a-fallin',
Hear dat river lowly moanin', moanin' low.
岸辺の掘立小屋で洗い続ける、
玄関口で川はうねり続ける、
川の声を聞こう、低く呼んでいる、
私は震え、夜の帳は下りる、
川の声を聞くと、忍び声で、低くうめいている。
I a-goin' to dat river,
Goin' down to dat river some day.
Hurry day, hurry day, hurry day, hurry!
I a-goin' to dat river,
Goin' down to dat river some day,
Throw myself, my poor self, self away!
Oh lawdy, must a-keep scrubbin',
Must a-keep tubbin',
Must a-keep drubbin',
Must a-keep tubbin'
Them ole dirty clothes!
But I'm goin' to dat river,
Goin' down to dat river some day,
Hurry day, hurry day, hurry day, hurry!
あの川に行きたい、
いつかあの川に行きたい、
一日よ早く過ぎて、日よ急げ、日よ急げ、早く来て欲しい!
いつかあの川に行きたい、
自分の体を投げ入れたい、疲れ切った体を、体を投げ入れたい、
ああ神様、ごしごし洗い続けなければならないのですか、
タライを使い続けなければならないのですか、
洗濯物をたたき続けなければならないのですか、
タライを使い続けなければならないのですか、
あの汚い洗濯物を、
でもあの川に身を投げ入れたい、
いつかあの川に身を投げたい、
一日よ早く過ぎて、日よ急げ、日よ急げ、早く来て欲しい!
原歌詞は GENIUS を参照
※ Rockin' Chair 同様、人生に疲れ早く召されたいと願う老婦人の悲しみを歌った、黒人霊歌のような雰囲気の歌で、ホーギー・カーマイケル最初の主要曲。はじめはインストルメンタル曲として、カーマイケルがピアノとして参加した Curtis Hitch's Happy Harmonists のレコードが発売されたが、ジャズ演奏家の注目を浴びることになり、 Miff Mole, Jim Cullum Jazz Band, Red Nichols & his Five Pennies などが録音しクラシック・ジャズのレパートリーとなった。
ネイティヴ・アメリカンの石工 フレッド・キャラハンがこれを聞き、黒人方言を用いた、洗濯にうんざりし人生に疲れた婦人の独白のような歌詞を付けたが、カーマイケルはこれを気に入り録音したという。
本家カーマイケル以外に、コニー・ボスウェル(演奏はカサ・ロマ楽団)、ミルドレッド・ベイリー、バーバラ・リー などの歌もの録音、トミー・ドーシー、アート・ホッジス、フィル・ハリス、レッド・ニコルズなどの演奏もの録音がある。
作詞: フレッド・キャラハン Fred B. Callahan
作曲: ホーギー・カーマイケル Hoagy Carmichael (1926)
(作品リスト )
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■ コニー・ボスウェル
■ ホーギー・カーマイケル
■ バーバラ・リー
■ ミルドレッド・ベイリー
■ ケイ・スター
2020/11/10 訳