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THE WORLD IS YOUR BALLOON
[リフレイン１]
恋さ、恋なんだ、君が恋したら
地球は君の風船になるんだ。
雨は、紙吹雪の雨になるし
月は、提灯になるんだ。
ツチボタルは牧草地のフットライトになるんだ
だって彼らは知っているんだ
人生って素晴らしいショーだってことを
退屈なんてしないだろ？
サーカスそのものじゃないか？
[リフレイン２]
スイングする門は君のもの、
ピエロやティンカーベルたちを通してくれるんだ。
羽ばたく希望も君のもの、
心は回転木馬に乗っているのさ。
遊べる大地も君のもの、
夏の午後に遊ぶんだ。
女の子が男の子を愛した時は、
地球はおもちゃの風船になるんだ。
[ヴァース]
素敵でかわいい世界、流のあるれる谷間、
漂流するのは虹模様の空。
夢見る女の子と男の子のためのもの、
二人で共にするためのもの。
彼らは幸運じゃないか、決して切れることのない
若さと春につながる糸があるから．．．
（リフレイン２）
※ わずか４０幕で閉じることとなった、1951年の風刺ミュージカル、 Flahooley の曲で、人形作家のシルヴェスターが彼の作った人形が失敗に終わったことで落ち込んでいる時に、彼の恋人サンディ（後に大スターとなるバーバラ・クックのデビュー作）に励まされ、彼らと操り人形たちによって歌われる楽天的なナンバー。
背景にはマッカーシズムが
あまり馴染みのないナンバーで歌っている人は少ないが、若き日のピンキー・ウィンターズ（アルバム Pinky, 1954)、ジャッキー＆ロイ（Lovesick, 1967)、俳優のアンソニー・パーキンスがジャズ・バンドをバックに歌ったもの（On a Rainy Afternoon, 1956)、ミュージカル大御所エセル・マーマン、ジェリ・ウィンターズ（1956) などの録音がある。
wikipedia の記事を元にあらすじと背景を紹介すると。
『この寓話的な物語はアメリカの架空の土地 Capsulanti にある、世界一の遊具会社、 B.G. ビゲロー社の本社を舞台にしている。操り人形デザイナーのシルヴェスターは笑う人形フラフーレイを創作し、会社の一大事業であるクリスマスでの発売を重役会で発表しようとしていた。会議はアラビア地区代理人によって中断された。彼の国で石油が枯渇したのは、彼らが頼みとしていた魔法のランプが壊れたからで、アラビア人は誰かがランプを修理して欲しいと希望しており、そうすれば魔神アボウ・ベン・アトムがランプから現れ彼が必要な時までに石油を豊富に産出してくれるものだと思っていた。ビゲローは武装したナジラ王女（６オクターブ半、あるいは４オクターブ半の声域を持つというペルー出身のエキゾティック歌手 イーマ・スーマック Yma Sumac が扮した)に同意しシルヴェスターに修理を命じた。競争相手の会社がより安価な人形を出すことでシルヴェスターの成功への希望は打ち砕かれることになった。ランプをフラフーレイの手で擦り現れた魔神に命じたのは裕福になり、モデルとなったサンディと結婚し、二人のフラフーレイ人形があらゆる子供たちに行き渡ることだった。
不運なことに、魔神は資本主義というものが分かっておらず何千もの人形が倉庫にあふれ子供たちは無料で人形を持ち帰ることが出来るようになった。やがて、資格のある魔女狩りが彼を追求し彼の間違った寛容さを終わりにさせようとした。暴徒のリーダーであるエルサ・バリンジャーは、民衆を扇動し全ての人形を破壊させようとした。この破壊的な行為は魔神を死に至らしめることになるが、サンディが一体の人形を助け出し修理し、魔神を復活させることになった。ランプはしかしながらエルサの手に渡ることになる。魔神アボウはランプに戻らないと言い実在のサンタ・クロースになることを決め、シルヴェスターとサンディの結婚を祝福した。そして誰もがフラフーレイが意味する所を信じるように力説した。
ハーバーグは、政治的メッセージとファンタジーを上手く混合させた「フィニアンの虹」を４年前に発表した。しかし、1950年代のハリウッドのブラックリスト化の風潮に対する苦渋を彼に書かせることになり、この企画の中に浸透させるようにした。考案段階から彼はある程度の妥協をすることになった。元のストーリーでは人形は、笑うのではなく、逆さにすると『汚いアカ』と叫ぶようにしていた。それでも入り組んだ物語には、多くの薄いヴェールに包まれたジョゼフ・マッカーシーとその追従者への言及が含まれており、進行しつつある狂信的な反共産主義感情が、多くの魔女狩りへと掻き立てることになったことへの、彼のザラザラしたパロディや魔神と操り人形の歌で柔らぐことはなかった。共同制作・監督ハーバーグにとって、ハーバーグ作の急進的な政治的見解の台本を編集する必要を感じることにはならなかった』
この舞台は結果的に失敗作となった。
トライアウト中は熱狂を持って迎えられ、カリカチュア画家のアル・ハーシュフェルドもトライアウトにしばしば現れ、舞台の絵を描き成功を確信したものの、マッカーシズムの狂気を恐れた評論家たちが無難な道を選び、作品を無視した結果なのか、あるいは素晴らしいスコアだったものの大胆で入り組んだ台本はミュージカルには合わなかったのかもしれず、ハーバーグが当時の社会問題に色々な要素を詰め込み、観客も評論家もついて行けなかったことが失敗の要因かもしれないと、Mark Robinson Writes には書かれている。
作詞： エドガー・イップ・ハーバーグ E. Y. Harburg
(作品リスト /
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作曲： サミー・フェイン Sammy Fain
(作品リスト /
dbopm リスト )
出典： ブロードウェイ・ミュージカル Flahooley より
YouTube
■ ピンキー・ウィンターズ（２曲目、3:16から始まる）
■ トニー・パーキンス
■ オリジナル・ブロードウェイ・キャスト
2020/01/30 訳
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