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ONCE IN A BLUE MOON
[Verse 1]
Men are called deceivers ever
And women flirt with passion,
One true love that lasts for ever
is sadly out of fashion.
Moonlit madness under a pale sky
Flames that turn to ashes and then die.
All to soon the lips that kiss
may learn to say Good-bye.
男っていつだって騙すものと言われ
そして女は激情で浮気するもの、
永遠に続く真実の愛なんて
残念なことに今日の風潮じゃないんだ。
薄暗い空の下の月光の狂気で
燃える炎は灰となり消え去るもの。
すぐに分かるのさ、口づけした唇は
さよならを言うためだと。
[Verse 2]
My slim girlie took my heart
by storm with her eyes so truthful,
In that heart so softly sweet and warm
dwells her image youthfull.
Maids who pass me smilingly so gay
Go without beguiling me their way.
There's but one for me and she shall be my own some day.
僕のほっそりしたお嬢さんが僕の心を奪った、
彼女の真実の目で僕をたちまちとりこに。
かくも優しく温かみのある心の中に
宿るは彼女の若々しい姿。
僕に向けられる娘たちの微笑みは何とも明るく
僕を欺くこともなく差し向けられる。
でも僕にはただ一人だけ、彼女はいつか僕のものに。
[Refrain]
Once in a Blue Moon,
you will meet the right one;
Once in a Blue Moon,
find your dear delight one;
Then with a thrill,
you know that love is true;
Once in a life time,
when the Moon is Blue.
青い月が出たときは、
君はまさにその人に出会えるはず。
青い月が出たときは、
愛しい歓喜の人を見つけなさい。
そこでときめきとともに、
その愛はまことのものと知るだろう。
一生に一度だけ、
月が青かった時だけ。
※ タイトルの once in a blue moon とは「めったにない」を意味するイディオムで歌の心は、「めったにないことだけれど嘘偽りのない真の恋にめぐりあうことだってあるのさ」といった所だろう。
（blue moon の語源説-1：空中のちりのため、まれに月が青く見えることから。語源説-2：blue moonは同じ月のうちに二度満月がある時の二度目の満月のことで、それはめったにないことから）
『アン・コールドウェル作詞、ジェローム・カーン作曲によるこの優美なララバイはほぼ忘却の彼方にあるが、カーン研修生たちには大いに称賛されている。この歌はおとぎ話ミュージカル Stepping Stones (1923) のために書かれ、王子たちや妖精たちを演じた Roy Hoyer, Evelyn Herbert, John Lambert, Lilyan White, Ruth White たちによって歌われた。この歌はうっとりするくらいシンプルで、甘い歌詞は最後のラインで皮肉なものに変わる。メロディーは１オクターブを超えることはない。偉大な歌の解釈者、メイベル・マーサーはこのララバイを数年にわたり歌い続け、この歌を復活させようと努力したものだが、今ではほとんど忘れられた宝石と言えよう』（The American Musical Theatre Song Eycyclopedia : Thomas S. Hischak より）
数少ないがジャズ系で手掛けている人には、メレディス・ダンブロッシオ (アルバム Lost in His Arms, 1989)、ナット・キング・コール（ピアノ演奏のみ）がいる。またキャバレー歌手のジョイス・ブリーチ が、アルバム Remembering Mabel Mercer Vol. 3 (2006) で歌っているほか、最近ではミュージカル女優、歌手のレベッカ・ルーカ―がカーン曲集 I Got Love (2013) で歌っている。
作詞のアン・コールドウェルは、1867年ボストン生まれの最も初期のソングライター、台本作者であり、ジェローム・カーン、ヴィンセント・ユーマンスなどとともにミュージカルを手掛けてきたが、彼女の作品で最も有名なのは、ドリス・デイ、ナット・キング・コール、バド・パウェル などが手掛けた I Know That You Know (m. Vincent Yumans, 1926) だろう。
作曲： ジェローム・カーン Jerome Kern (作品リスト /
dbopm リスト )
出典： ミュージカル Stepping Stones (1923) より
YouTube
■ レベッカ・ルーカ―
■ ナット・キング・コール（ピアノ演奏）
2019/08/25 訳
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