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BOB WHITE (Whatcha Gonna Swing Tonight?)
[Verse]
ミスター・ボブ、
世の中変わっているって知っている？
君は遅れているんだよ
君のいつものメロディーでは：
どの鳥も
彼らの歌を再編曲したのさ。
利口になれよ；
今日君がすべきなのはスウィングさ！
[Refrain 1]
ヨタカ君と話したんだ；
彼が言うには君のトリル（さえずり）は古臭いってさ。
ボブ・ホワイト君！
今夜はスウィングしようじゃないか。
モノマネドリ君と話したんだ；
彼は聞いた中じゃ最低だってさ、
ボブ・ホワイト君！
今夜はスウィングしようじゃないか。
フクロウ君だって、
言ったのは君にはむかつくってさ、
子守歌を歌う音程には、
がっかりさせないでよ—
君がスウィング出来るんなら、
あの高い音で聞かせてくれよ！
言いたいことはいっぱいあるのさ、ボブ君
みんな君は時代遅れのオオハクチョウだって言うのさ。（¶）
フェイク（即興）しなよ、Ｂさん、
分かるだろ、僕についておいで、
ボブ・ホワイト君、
今夜はご機嫌にやろうぜ！
[Refrain 2]
ここにヨタカ君からの電報があるよ、
彼が言うには君にはメローなトリルがあるって、
ボブ・ホワイト君、
今夜はノリノリ（groove) になろうぜ！
これも、モノマネドリ君からのもの、
彼が言うには君は最高だって！
ボブ・ホワイト君、
君は神の光を見たに違いないね！
フクロウ君でさえも
タオルを投げて降参さ
彼が君のスタッカートを聞いてしまったから！
それにフラミンゴ君も
叫ぶのさ「驚いたよ、
すごいヴィブラート」
一致した意見は
君には本当に確かな才能が！
歌い続けなよ、ミスターＢ、
楽しくスウィングしようよ、
ボブ・ホワイト君、
今夜はご機嫌にやろうぜ！
※ ナンセンスなスウィング曲。 歌の主人公 Bob White は人名のように扱っているが、bobwhite は北米のウズラの一種で、歌詞には whip-poor-whill(ホイッパーウィルヨタカ）、mockingbird 、owl、cobなどの鳥とジャズ用語が使われている。
各セクションに現れる Bob White というフレーズは実際のボブホワイトの鳴き方を模したように聞こえる。（YouTube ボブホワイトの写真と鳴き声 参照）
作曲のバーニー・ハニゲンは Round Midnight の作詞者でもある。ジョニー・マーサーとはビリー・ホリディが歌った "When a Woman Loves a Man" を書いている。
¶ off the cob は「時代遅れの」という意味だが、cob はオオカモメまたは雄ハクチョウなどの意味がある。
発表当時ビング・クロスビー＆コニー・ボスウェルのレコードはナンバー・ワン・ヒットとなったが、他にミルドレッド・ベイリー、ジョニー・マーサー、ベニー・グッドマン楽団（歌はマーサ・ティルトン、ビー・ウェインなどが録音した。
後に、カーメン・マクレーの鳥をテーマにしたアルバム Birds of a Feather (1958) やバニュー・ギブソンのジョニー・マーサー歌唱集 Banu Gibson Sings Johnny Mercer (2003)でも取り上げられている。
ジョニー・マーサーは初録音から 25年後ボビー・ダリンとのデュエット・アルバム Two of a Kind (1961, Atoc) で新たな歌詞で歌っているが、更に鳥の種類を増やし、ジャズ用語、俗語、言葉遊びを使った戯歌を楽し気に歌っている。以下にこのデュエット用更新版の訳を載せる。（分からない言葉は適当に訳してある）
ボビー・ダリン＆ジョニー・マーサーのデュエット版
ボブ・ホワイトを聞いてごらん、
彼は正しく歌えたためしがないんだ
君は最新のサウンドを理解して
周りで流行っている言い方をしなきゃ
僕はインコ (parakeet) と話す機会があって
彼が言うには、『おっさん、そんなビートの時代が来たのさ』
（そんなビートの時代が来た？）
ボブ・ホワイト、今夜はスウィングしようじゃないか？
何人かからアホウドリのことを聞いたんだ
（それで）
ささやきロビン（コマドリ）がネタ元なのさ
（彼は禁酒中だって事実を知っているのさ）
ボブ・ホワイト、ただのニーオゥファイトさ
（ジョン、そのニーオゥファイトってどんな意味？）
（新参者さ）
キジだって不快だと感じているのさ
君のフラットした音程を聞くと
それゆえツバメ君は体の芯から冷え切る次第さ
あの音程を聞いた日には
フサ飾りのガチョウの意見は
君は空の家で歌うべきだと
（誰にも影響ないさ、それなら）
起きなよ、つがいから離れて
しゃきっとして、上手くやれよ
ボブ・ホワイト、今夜はスウィングしようよ
（間奏）
マキバドリへ招待状を出したら
彼の返事は不作法なものさ
（まあ、手紙は一通り読まれたんだろうね）
ボブ・ホワイト、今夜は君を盛大なパーティーに招待するよ
僕のタキシードはまだプレスされていないよ
ナイティンゲイルに電報を打ったのさ、
彼にはボブは演奏しないと伝えたんだ
ボブ・ホワイトは悪意で彼をやり込めようとはしないって
（その言葉をみんなに広めよう）
ネコマネドリを呼んだんだ
あの太った爺さん鳥が言うには
奴は嵐を黙らせ演奏で
カナリアをノリノリにさせる、恐ろしいものだって
ウォームアップの後は
ねえ、彼はガチョウにガスを掛けるつもり（面白がらせる）
彼はスース博士《米国絵本作家》より抜け《ルース》てるんだ
（まって、ジョン、その意味は、
彼の音楽はいいってこと？）
ねえ、教えてあげるよ、彼は月に行こうとしてるのさ
（そうなんだ）
ボブ・ホワイト
彼は今夜パーティーで楽しむつもりさ
（口笛）
おや、彼がいるよ、
奴の口笛は素敵だね
そうさ、鳥みたいだね、ね？
（間奏）
アホウドリからの電報が来たよ
（急ぎの用かな）
こう書いてある、『ロビン（コマドリ）が今でもボスだと）
（ありがとう、皆さん）
ボブ・ホワイト、彼は今夜ノリノリの演奏をするのさ
（ハッ、ハッ、ハッ）
シロヅルの言葉を直に引用するよ、
彼が言うには、『ねえ、気が狂ったみたいだね』
（彼は簡潔に述べてるね）
ボブ・ホワイトがグル―ヴィーな闘いを正にしたのさ
第３ラウンドで彼を本当に殺ったと思ったよ
やあ、ショウジョウコウカンチョウのおっさん
誰が頭鳥なんだ、
あんたはみんなの中でスウィングしていたって
（彼は努力しているのさ）
コクマルガラスでさえ
裏口から飛んで逃げたって
跳ねて翼をバタバタさせて
君はそんなスウィングする演奏をけしかけたね
四つ足たちみんながディグしたくなるような
（ほら、ほら、まさか）
ほら、ムースとエルクが来たよ《いずれも慈善団体名》
それにローレンス・ウエルクも《楽団指揮者名、エルクとの洒落》
ボブ・ホワイト
ボブ・ホワイト
ボブ・ホワイト
君は今夜は歌いあげるんだ
（ああ、鳥たちのためにさ）
（緑字：ボビー・ダリン、茶字：ジョニー・マーサー、黒字：二人）
作曲： バーニー・ハニゲン Bernie Hanighen (1937)
CD, LP
● カーメン・マクレー、バニュー・ギブソン、ボビー・ダリン＆ジョニー・マーサー
YouTube
■ ベニー・グッドマン楽団（歌：マーサ・ティルトン）
■ ジョニー・マーサー (1937)）
■ ボビー・ダリン＆ジョニー・マーサー
■ ビング・クロスビー＆コニー・ボスウェル
2018/06/05 訳
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