MAY I COME IN?

悪魔の話をすると現れるというけど、　¶1
そう私はここに現れたわ。
入っていいかしら？

はぐれて寂しい子羊のような気分よ。　¶2
入っていいかしら？

ドアをバタンと閉めないで、
私の話を聞くまでは。

お願いここに居させて、私の思い
とても悪かったと言わせてくれるまで。

悪かったわ、私が逃げてしまい
他の新しい人に気持ちを乱されたことは。

うかつにも私は心を置き去りにしておいたの、　
今でも心はあなたの所に残してあるわ。
何が私に出来るというの？

今ウェルカム・マットの上に立っているの、　¶3
でも『ウェルカム』の文字もすり減って薄くなったのね。

愚か者の話をするなら、私のことよ、
どうか入っていいかしら？

※　この歌はブロッサム・ディアリーがアルバム May I Come In? (Capitol) で最初に紹介したものらしい。 彼女はこのアルバムで同じくフィッシャー＆シーガルによる Something Happens to Me, When Sunny Gets Blue, Love Is Necessary Evil も歌っているが、When Sunny Gets Blue 以外は全てこのアルバムのために作られた歌のようだ。
手持ちのレコードでは、キャロル・ウェルズマン、カレン・フランシス、ケヴィン・マホガニー、リナ・ナイバーグ、マーリーン・ヴァープランクなどの録音があったが、 YouTube などでは他にナンシー・ウィルソン、ローズマリー・クルーニーなども歌っていることが分かる。


¶1：　冒頭のフレーズ speakin' of the devil は日本語の「噂をすれば影」に対比させられる有名なイディオムだが、歌い手が自虐的に『悪魔』を使っているのでそのまま訳してみた。

¶2：　歌詞はインターネット検索で探したものを基にしているが、 "Feelin' like a lost and lonely lamp" となっているこの行の歌詞は lamb と言っているように聞こえるので lamb のつもりで訳した。

¶3：　ウェルカム・マットは Welcome という言葉がデザインされた玄関マットのこと。『きっと歓迎してはいないでしょうけど・・・』という歌い手の気持ちを表しているようだ。

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作詞・作曲 : ジャック・シーガル Jack Segal、 マーヴィン・フィッシャー Marvin Fisher (1963)

CD, LP
● ブロッサム・ディアリー、ケヴィン・マホガニー 他

YouTube
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2018/01/25 訳

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