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ジョン・ヘンドリックスのコミカルな歌２曲を訳してみた。
１． Swingin' Till the Girls Come Home
２． Gimme That Wine
Lambert, Hendricks, & Ross -The Hottest New Group in Jazz- (Columbia, 1960)
SWINGIN' TILL THE GIRLS COME HOME
Roll back the rug, break out the jug
作曲： オスカー・ペティフォード Oscar Pettiford (1951)
CD, LP
YouTube
I'm gonna have a ball the like of which you never have dug
My wife is on vacation; so's my mother-in-law
I bet you never say the crazy kind of a fling that I'll be flingin'
Man, I really will be swingin' 'till the girls come home
Roll down the shade, send home the maid
I'm gonna live a little now for all the dues that I've paid
My wife is on vacation; so's my mother-in-law
I bet you never ase the crazy kind of fling that I'll be flingin'
Man, I really will be swingin' 'till the girls come hom.
絨毯を丸めてどけろ、
酒瓶を用意してくれ、
これから誰も見たことのない
楽しい宴を開くんだ。
女房は休暇で出かけているし、
それに義母さんも。
こんな狂った快楽は見たことがないって位の
快楽に溺れるつもりさ。
ちくしょう、本当にするつもりさ、
女たちが帰るまで羽目を外すんだ。
ブラインドは降ろして、
女中は家に帰して、
ちょっとした息抜きをするのさ、
だってこれまで義務は払って来たんだから。
女房は休暇で出かけているし、
それに義母さんも。
こんな狂った快楽は見たことがないって位の
快楽に溺れるつもりさ。
ちくしょう、本当にするつもりさ、
女たちが帰るまで羽目を外すんだ。
※ 『鬼の居ぬ間に洗濯』歌。
ベース奏者のオスカー・ペティフォードが 1951 年に発表した演奏曲にジョン・ヘンドリックスがコミック歌詞を付けランバート、ヘンドリックス＆ロスが The Swingers! (Liberty, 1958) で歌った。ヘンドリックスによくある、オリジナル演奏のアドリブ・パートに歌詞を付けてヴォーカリーズ化はしていない。
1960年の The Hottest New Group in Jazz (Columbia) では、ランバートのアドリブ・スキャットに続いて
（ピーターと狼を引用）、ヘンドリックスは口真似でベース演奏を披露しており、パーシー・ヒース、ポール・チェンバース、レイ・ブラウン、ミンガスなどの名前を上げながら、多少誇張しながらも彼らのパフォーマンスを真似している。
YouTube で検索すると、ジャズ演奏ものでは、本家のペティフォード以外に、バド・パウエル、ウィントン・ケリー、オスカー・ピーターソン、ケニー・ドルー、秋吉敏子などがヒットした。
作詞： ジョン・ヘンドリックス Jon Hendricks (1958)
● ランバート、ヘンドリックス＆ロス、ランバート、ヘンドリックス＆バヴァン 他
■ YouTube 検索結果
:LH&R、 LH&B、O. ペティフォード、B. パウエル、W. ケリー、O. ピーターソン、ケニー・ドルー、秋吉敏子 等
GIMME THAT WINE
俺の女房は俺が外をうろつく回るのにうんざりしたんだ
作詞・作曲： ジョン・ヘンドリックス Jon Hendricks (1963)
CD, LP
YouTube
だから女房は俺を家に居つかせるためにしたのは、
まあ、俺の鼻を折ったり服を隠したりしたんだ
でも俺は放浪を続けたのさ。
そこでついに女房は俺の弱みにつけ込んだのさ、
俺の酒瓶を放り出すって脅したんだ
地下室から屋上にある酒瓶を、
みんな俺の叫び声が聞けたはずさ。
そのワインをよこせ！
手にあるその酒瓶を
そのワインをよこせ！
手にあるその酒瓶を
そのワインをよこせ！
手にあるその酒瓶を
だって俺のジュースがないと羽目を外せないんだよ。
ある日大通りを横切ろうとしたら
でっかい車が俺にぶつかって来た
俺は大の字になって交通渋滞さ。
付近にいた群衆が来て、
それで警官が俺のポケットを探ったんだ
俺を葬儀場に送る前にやることとして、
それで一人の警官が俺の酒瓶を取り上げたんだ、お巡りさんよ
俺は跳び起きて叫び始めたんだ。
そのワインをよこせ！
手にあるその酒瓶を
そのワインをよこせ！
手にあるその酒瓶を
そのワインをよこせ！
手にあるその酒瓶を
だって俺はマスカットワインなしでは回復しないから。
ある真っ暗でぞっとするような夜のことさ、
俺はよろめきながら帰宅の最中。
ある強盗が影から飛び出し、
こん棒を俺の側頭部につけて
奴は俺の腕時計、指輪、金を取ったんだ、
でも奴が俺の酒瓶を取ろうとしたら、
町内中に俺の声が聞こえたはずさ。
そのワインをよこせ！
手にあるその酒瓶を
そのワインをよこせ！
手にあるその酒瓶を
そのワインをよこせ！
手にあるその酒瓶を
俺の頭をボコボコにしてもいいから、ブドウだけは置いて行けよ。
ある日俺の家が燃えたのさ、
俺がぐっすり眠っていた時のこと、
俺は目が覚めた時は回りは火の海で、
パンパンとかバキッとかパチパチと燃える音。
消防士が現れて俺のＴＶセットを壊し
俺のアパートをズタズタにしたけど、
彼が俺の酒瓶めがけて斧を振り上げた時は
俺は心の底から絶叫したのさ。
そのワインをよこせ！
手にあるその酒瓶を
そのワインをよこせ！
手にあるその酒瓶を
そのワインをよこせ！
手にあるその酒瓶を
俺がローストされる前にトースト（乾杯）したいから。
ハリウッド中のグラマーを集めることが出来るとしたら、
ラナ・ターナー、リタ・ヘイワース、ブリジット・バルドー
それにルシル・ボール、可愛い子ちゃんたちみんなを。
女たちを壁に一列に立たせて、
脇には大きな酒壺を置いて、
それで俺はどっちを選ぶか聞いてみなよ。
疑いもなく俺が選ぶのは、
俺はすぐに声を上げて、
そのワインをよこせ！
手にあるその酒瓶を
そのワインをよこせ！
手にあるその酒瓶を
そのワインをよこせ！
手にあるその酒瓶を
まあ女たちは可愛いけど、俺はワインを愛するのさ。
さて金が好きな人もいれば
ダンスや食事が好きな人もいる
でも酒瓶をくれたら俺は幸せなのさ。
そのワインをよこせ！
手にあるその酒瓶を
※ 命より酒が大事という呑んべえを歌ったコミック。
1960年のアルバム Lambert, Hendricks & Ross (The Hottest New Group in Jazz) (Columbia) で歌われたジョン・ヘンドリックスのオリジナル。
● ランバート、ヘンドリックス＆ロス、ランバート、ヘンドリックス＆バヴァン
■ YouTube ジョン・ヘンドリックス : 1997年のTVパフォーマンス。１番を歌った後、一旦歌を止めて「忘れてた。これは一緒に歌う歌 (sing-along) だから僕が Gimme that wine と言ったらみんなで on the hand that bottle と歌ってくれよ、きれいに歌おうなんて思わないで大声で、音調なんて気にしてないから、集会で歌うようにミッチと歌おう、（君の名前はミッチじゃないよ）・・・親父の名前がミッチと言ったんだ、さあミッチの息子と一緒に歌おう」と言って歌を続け途中でウィントン・マルサリスの演奏が入る。
2017/12/05 訳
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