君は唇を僕にくれたよね、
君の唇は天国のように素晴らしかったよ
空の星はみな自由気ままに
僕を照らしてくれる、
青空の月だってそうさ
これは全く僕のもの、それに天国も。
(All this is mine and heaven too)
君は僕を抱いてくれたよね、
君の腕は天使の羽根のようさ
僕の耳に優しく響くのは
ブルーバードの歌声
バラのつぼみは露に口づけされている。
これは全く僕のもの、それに天国も。
夏の日々は僕のもの、
雪をかぶった山々も
感傷的なそよ風も、
夢見るように流れるせせらぎも、
どんな田舎の通りや石畳の小道だって
僕だけのための夢の大通りなのさ。
君は僕に愛を捧げてくれたよね
君の愛はメロディーなのさ。
心の奥深くにまで
僕はこの歌を離さず伝えるよ。
君のくれた愛はとても神聖なもの。
これは全く僕のもの、それに天国も。
※ 甘く、少々荘厳な雰囲気をもったラブバラード。 The Tin Pan Alley Song Encyclopedia によるとこの歌は、ベティ・デイヴィス、シャルル・ボアイエ主演のメロドラマ映画 All This, and Heaven Too (1940, 邦題:凡てこの世も天国も)のプロモーション用に作られた曲で、発表当時の録音として、ジミー・ドーシー楽団(歌はボブ・エバリー、ヒットチャート9位)やトミー・ドーシー楽団(歌はシナトラ)、チャーリー・バーネット楽団(歌はラリー・テイラー)などの録音があり、後にデューク・エリントン、メル・トーメ、ルー・タバキン、バッキー&ジョン・ピザレリなども録音したという。
しかし、タイトル・フレーズは歌詞には含まれず、それとは微妙に異なる All this is mine and heaven too がエンディングに使われているが、歌の内容は映画のストーリーとは全く関係のないもののようだ。
ドーシー時代のフランク・シナトラのヒット曲を集めた2枚組CD
作詞: エディー・デランジ Eddie De Lange
作曲: ジミー・ヴァン・ヒューゼン Jimmy Van Heusen (1940)
CD, LP
● クリス・コナー Chris Connor : This Is Chris (Bethlehem)
● フランク・シナトラ Essential Frank Sinatra with the Tommy Dorsey Orch. (Bluebird)
● ジョー・デライズ Joe Derise : Blues Are Out of Town (Audiophile)
● ルシー・アン・ポーク Lucy Ann Polk : Bave Pell Octet Plays Burke and Van Heusen (Kapp)
● メル・トーメ Mel Torme : It's a Blue World (Bethlehem)
● メレディス・ダンブロッシオ Meredith d'Ambrosio : Out of Nowhere (Sunnyside)
●
YouTube
■ ジミー・ドーシー楽団(唄はボブ・エバリー)
■ グレッグ・フィッシュマンのテナー(ピアノはエディ・ヒギンズ、2007 rec.)
2013/11/25 訳