デイヴ・ブルーベック作曲の Strange Meadowlark の後付け２歌詞の紹介

STRANGE MEADOWLARK
(Meredith d'Ambrosio)

Don't you know, little bird
That meadowlark sings only happy song
Not you
You sing the wrong tune
How do you know the sound of empty room
Strange meadowlark

Here I lie all alone
Where a meadowlark sing awful melodies
Fly far
Do you want to forget
That proper way of meadowlark should sing
I will come along

I'm tired of singing lonely song
Fly above the tree
And if we wonder(?wander) long enough
There'll be no memory

No tears for him
No need to cry
No sorrow(?soul) to wonder why
I like to come along with you
But I need him to fly

I've got you little bird
But no wing to fly above as small as tree
Oh, well
I'll just sing on my tears
And wait a fly(?), must wait a thousand years
Strange meadowlark
Sing your mournful (?moanful) song
And if I must
Then I will sing along (?alone)

※　メレディス・ダンブロッシオの録音聞き取り


知らないの、小鳥さん
マキバドリって楽しい歌を歌うものよ。
あなたは違うのね、
あなたの歌は間違っているわ
どうやったら誰もいない部屋の音を出せるの？
おかしなマキバドリさん。

私が一人ぼっちで横たわっているここでは
マキバドリが残酷な歌を歌っている。
飛んで行ってよ！
あんたは忘れたいと思っているのかしら
マキバドリ本来の歌い方を？
私も行こうかしら！
一人で歌を歌うのにはうんざりしたから。
木の上まで飛んで行って、
それで私たちが十分長く迷ったのなら、
そしたら思い出は消えるわね。

彼のために涙を流すこともなく、
泣き叫ぶ必要もなく、
なぜなんて思いで悲しくなることもないわ。
あなたと一緒に行きたいわ
でも彼には行って欲しいの。
私には小鳥さんあなたがいるけど、
でも私にはあの小さな木に飛んで行ける羽根はないの。

ああ、そうね
私は涙を流しながら歌うだけね
でも飛び立つのは待って、ずっといて。
おかしなマキバドリさん
悲しげな歌を歌って下さらない、
それで是非と言うなら、
私も一緒に歌うわ。


Strange Meadowlark が入ったダンブロシオの CD : It's Your Dance のブックレット裏写真
この絵は画家でもあるメレディスが45個の卵の殻を使って描いた画。彼女は若い頃シンクに落とした卵の殻が様々な形や大きさに割れ、それに魅せられ Eggshell Mosaic という画法をあみだした。

※　聞き取りによる訳なのでこんな感じの内容程度に捉えられたい。マキバドリのさえずりがそれを聞いている失恋を経験したばかりの女性には、悲しみの歌に響いてしまうという所だろう。

この演奏曲の後付け歌詞は少なくとも２つあり、ひとつはブルーベック夫人のアイオラ。もう一つはメレディス・ダンブロシオによるもの。デイヴ・ブルーベックがアルバム Time Out でこの曲を発表したのは 1959 年。カーメン・マクレーとブルーベックが Tonight Only というアルバムでアイオラ版の歌詞を歌ったのは 1962 年頃。そしてこの歌が収録されたのアルバム It's Your Dance は 1990 年の発表となっている。

このアルバムのダンブロシオ自身のライナーノーツで彼女は次のように言っている、
『デイヴ・ブルーベックの Strange Meadowlark が最初に発表されたのは Time Out というＬＰ。私はとても美しいと感じ、それからこのタイトルが誘惑 (suggestive) しているように感じ、歌詞を付けたいと思ったの。それでシャリン・アブラモフの助けを借りて書いたわ。デイヴの奥さんのアイオラも同じように感じたんじゃないかしら、だって（後で知ったことだけど）、彼女は会社に彼女自身の歌詞を送りつけ私を参らせたの、カーメン・マクレーが録音したそのものを。いずれにしろ、この歌詞は私とシャリンのもの、アイオラの寛大なる承諾には感謝するわ』

メレディス版は他に Sherri Roberts がアルバム Dreamsville で歌っている。

作詞： メレディス・ダンブロシオ、シャリン・アブラホフ Meredith d'Ambrosio & Sharyn Abramhoff (1990)
作曲： デイヴ・ブルーベック Dave Brubeck (1959)

CD
● メレディス・ダンブロシオ Meredith d'Ambrosio : It's Your Dance


STRANGE MEADOWLARK
(lyrics by Iora Brubeck)

[Verse]
Autumn leaves are falling, a chill is in the air,
I hear the strangest calling of sadness and despair.
I see two shadows winging across a moonlit lake
Nearby a lark is singing as if her heart would break.

[Refrain]
What a strange meadowlark
  to be singing oh so sweetly in the park tonight
All along meadowlark,
  are you dreaming of the moon that burned so bright
And of love in flight?

Can't you sleep meadowlark?
  Is there nothing left but whistling in the dark?
So sad!
  Was it love meadowlark?
Were the songs you sang last summer carefree mad?
  Thank of all you had.

A quiet nest up in the clouds where the soft winds blow
Far from all the noisy crowds,
  where the earthboud go.
Your wings have brushed against a star,
  bounless were the skies
You may have flown too high too far,
  love is seldom wise.

Don't you see meadowlark?
Though you tray your song won't turn another lark in flight.
He has gone meadowlark.
You can sing your song until the dawn brings light.
Sing with all your might,
  sing away the dark, little meadowlark
Sing away the dark.

(transcribed from the linernotes of "Frederica von Stade Sings Brubeck" (TELARC)


［ヴァース］
秋の葉が落ち始め、
空気は冷たくなり、
私に聞こえるのは悲しみと失望のおかしな呼び声。
月影の湖を横切る二つの影の羽ばたきが見える。
その近くで小鳥が歌っている
　まるで彼女の心が折れたように。

［リフレイン］
なんて変わったマキバドリなの、
夜中の公園をとても甘い声で歌っている。
一人ぼっちのマキバドリさん、
あなたは燃えるように明るい月や
飛んでいる恋人を夢見ているの？

眠れないのかしらマキバドリさん？
暗闇の中では何もなくたださえずるだけなの？
とても悲しそう！
愛だったのマキバドリさん、
去年の夏に気ままで狂ったように歌った歌は？
あなたのものだった歌を考えてみて。

ゆったりと風が流れる浮かぶ雲に抱かれ、
地上で動きざわめく群れから遥か離れ、
あなたの羽根が星を擦る、
　広大なるは空の広がり。
遥か高く遥か遠くに飛んでもいいのよ、
　賢明な愛なんてめったにないのよ。

分からないのマキバドリさん？
懸命に歌っても、空にある他の鳥を呼び戻すのは無理よ。
彼は行ってしまったのよマキバドリさん。
あなたに出来るのは夜明けが明りを連れて来るまで歌うこと。
あなたのあらゆる力をもって歌うこと、
　歌で暗闇を追い払いなさい、小さなマキバドリさん。
歌で暗闇を追い払いなさい。

※　アイオラ版歌詞も失恋をテーマにしている。マキバドリのさえずりを聞き「あの飛んで行った鳥に逃げられたのね、歌って呼び戻そうとしても無駄よ」と慰める。

歌は多分 1962 年にカーメン・マクレーがブルーベックと共演した Tonight Only というアルバムで紹介したものが最初だろう。フレデリカ・フォン・シュターデが 1996 年にデイヴの息子のクリス・ブルーベックと共演したものや、 2010 年にヒラリー・コールなどが録音したものもあるがこれもバックでデイヴ・ブルーベックがピアノを弾いている。他に楽器的唱法のノ―マ・ウィンストンの 1998 年録音、1999年に 42 歳でプロミュージシャンになったルネ・マリーの録音 (2011) などもある。

作詞： アイオラ・ブルーベック Iora Brubeck (1962)
作曲： デイヴ・ブルーベック Dave Brubeck (1959)

CD
● カーメン・マクレー Carmen MacRae with Dave Brubek : Tonight Only
● ヒラリー・コール Hilary Kole with Dave Brubeck (Telark, 1996)
● フレデリカ・フォン・シュターデ Frederica von Stade with Chris Brubeck & Bill Crofut : Across Your Dream

YouTube
■　ルネ・マリー
■　ノ―マ・ウィンストン


2013/01/30 訳

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