愛したくなったら、僕らは愛し、
キスしたくなったら、僕らはキスするのさ。
ちょっとした愛撫とともに、
僕らが得ているものは、
人生のちょっとした楽しみさ。
仕事をしたくなったら、僕らは仕事をし、
遊びたくなったら、僕らは遊ぶのさ。
愉しい環境の中で、
僕らが得ているのは、
人生のちょっとした楽しみなのさ。
もしかして僕らは正しいことをしているのかも
もしかして悪いことなのかも、
毎日の過ごし方が
僕らの好き勝手なやり方なのは。
でも歌いたくなれば、僕らは歌うし、
踊りたくなったときは、僕らは踊るのさ。
賭けてもいいさ、
僕らが得ているのは、
人生のちょっとした楽しみなのさ。
※ 人生を謳歌するお気楽ナンバーで、多分ティンパンアレーのポップ曲として作られたものだろう。最も有名なのはビリー・ホリデイで、彼女は 1937年に録音しているが、同年に Wingy Manone & His Orch., Dick Robertson & His Orch. なども録音しているらしい。
バーバラ・リー&ダリル・シャーマン、キャロル・スローンも録音しているらしいがマデリーン・ペルーの 1996年録音はこの歌に再び脚光をあびせるきっかけとなった。
他に、ジョー・ウィリアムズがレスター・ヤングへのトリビュートで、フレディ・コールがトニー・ベネットへのトリビュートで録音している。ピアノソロ演奏としてはデイヴ・フリッシュバーグが Getting Some Fun Out of Life というアルバムで録音している。
歌詞ソースは www から見つけたが、多分ヴァースと思われる歌詞は次のとおり、
[ヴァース]
僕のベイビーは僕に
これをやってくれとかあれをやってくれとかしたがるんだ、
そして僕らが望むようにするのさ。
僕らはこんな風に
ここに行っちゃだめ、あっちに行っちゃだめというのが嫌なんだ、
だって僕らの気持ちはこんな風だから...
※ なんとなく懐かしい感じのする失恋歌。 1939年の英国曲 We'll Meet Again のメロディーが何となく似ている気がする。
Getting... と同じくポップチューンとして作られたものらしくガイ・ロンバード楽団の録音がヒットしたらしいが 1937 年だけで 10 以上の録音があったようだ。更に 1955 年にはパティ・ペイジが、 1957年にはスー・レイニーが、 1960年にはデビー・レイノルズが録音している。
歌詞ソースは www から見つけたが、多分ヴァースと思われる歌詞は次のとおり、
[ヴァース]
蕾はすぐに花になりそう
鳥は春の歌を歌うでしょう
今こそ愛が
僕のために開花する時...
CD
YouTube
It Looks Like Rain in Cherry Blossom Lane
CD
2012/02/25 訳
作詞: エドガー・レスリー Edgar Leslie
作曲: ジョー・バーク Joe Burke (Joseph A. Burke)
いずれも 1937 頃の曲
Getting Some Fun Out of Life
● ビリー・ホリデイ Quintessential Billie Holiday Vol. 5 (1937, 1938) (Columbia)
ビリー・ホリデイのセッションデータは、次の通りであり 1936 にニューヨークに進出したカウント・ベイシー楽団の主要メンバーがバックで演奏している。
Billie Holiday & Her Orchestra : Back Clayton (tp), Buster Bailey (cl), Lester Young (ts), Claude Thornhill (p), Freddie Green (g), Walter Page (b), Jo Jones (d); Sep. 13 1937; New York
● フレディ・コール Freddy Cole : Because of You - Sings Tony Bennett (High Note)
● ジョー・ウィリアムズ Joe Williams & Dave Pell's Prez Conference : Prez and Joe (GNP Crescendo, 1979)
ジョー・ウィリアムズとプレス・コンフェランスのレスター・ヤングへのトリビュート・アルバムは 1937年のビリー・ホリデイのセッションを元にしたものだろう。
● デイヴ・フリッシュバーグ(演奏) Dave Frishberg : Getting Some Fun Out of Life (Concord, 1977)
■ カーメン・マクレー :1986年のライヴ映像
■ マデリーン・ペルー
■ ビリー・ホリデイ
● スー・レイニー Sue Raney : When Your Lover Has Gone (Capitol, 1957)
ネルソン・リドル指揮によるストリングオーケストをバックに歌ったスー・レイニーのデビューアルバムで 1930年代のスローバラードが多い。
YouTube
■ Paul Barry(voc) Lennie Hayton Orchestra :1937年 レニー・ヘイトン楽団の録音