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I LOVE THE WAY YOU'RE BREAKING MY HEART
I love the way you're breaking my heart
It's terribly, terribly, terribly, terribly thrilling
I love the way you're breaking my heart
Although you're gonna ruin it
It's heaven while you're doin' it
I love the way I feel when we kiss
You're terribly, terribly, terribly irresistible
Sigh to me, and lie to me, you really know how
It's gonna hurt tomorrow, but it feels so good now
So darling, just keep playing your part
'Cause I love the way you're breaking my heart!
(repeat)
So darling, just keep playing your part
Take your time and really finish the things that you start
'Cause I love the way you're breaking my heart!
あなたが私の心を傷つけようとしているやり方が好きよ、
とても、とても、とても、とてもドキドキするの。
あなたが私の心を傷つけようとしているやり方が好きよ、
あなたが心をメチャメチャにしようとしても
その時は天国にいるみたい。
私たちが口づけしている時の気分が好きよ、
あなたにはとても、とても、とても抵抗できないの。
私にため息をついてね、うそをついてね、
あなたは本当にやり方を知っているんでしょ。
明日になれば心はズタズタかも、でも今はとても気持ちいいの。
だからあなた、ずっとあなたの役割を演じていて頂戴、
だってあなたが私の心を傷つけようとしている姿が好きだから。
（間奏）
だからあなた、ずっとあなたの役割を演じていて頂戴、
時間をかけてね、それから
あなたが始めたことを上手にフィニッシュさせてね。
だってあなたが私の心を傷つけようとしているやり方が好きだから。
※ マゾっ気のあるちょっと可愛い小唄。ペギー・リーは甘えるように歌っているが彼女のハスキーな声にピッタリした感じだ。
They Can't Take That Away From Me, The Way We Were などにも the way という言葉が含まれているが、この言葉が出てくると適当な日本語を選ぶのに悩んでしまう。ここでは 『やり方』 と訳してみたが 『姿』 『行動』 『スタイル』 などの言葉を当てはめてもいい気がする。 しかし無理に "way" を訳さない方が日本語として自然なのだろう。
作曲のオールターの作品には、 My Kinda Love, You Turned the Tables on Me, Do You Know What It Means Miss New Orleans などがあるが、ノヴェルティソング Java Jive を作詞したドレイクとのコンビ作品としては、この曲以外には Nina Never Knew (1952) が知られている。
新しい歌？
この歌は60年程前の 1951年にペギー・リーが Capitol にレコーディングしたものが初録音と思われるが、ペギー・リーのディスコグラフィー を見ると、当時レコードとしてのリリースはされなかったようだ。
この録音がようやく日の目を見ることになったのは、録音から 50年近くたった 2000年に Rare Gems And Hidden Treasures というタイトルで、彼女の未発表や希少録音を集めた CD がリリースされてから。
こういったコンピものは大抵はつまらない曲が多いものだが、この曲に関しては文字通り隠されていた小さな宝石が発見された感じだ。
更に 2006年にはスーザン・サランドン、レイフ・ファインズ主演の、実話をもとにしたコメディ映画 Bernard and Doris がアメリカのケーブルＴＶで公開されこの歌が使われたことで一般に知られることとなった。
最近でもニッキ・パロット、コートニー・フォーチュンなどが録音しているが、下にリストアップしたように (調べた限りでは) CD のリリースがすべて 2000年以降となっているのはこのような経緯があるからだろう。
2011/12/20 補足追加
日本では「バーナード・アンド・ドリス」としてレンタル・リリースされているのでツタヤで借りてみたが、実在の大富豪ドリス・デュークの晩年の執事だったバーナード・ラファティは、エリザベス・テイラー、ペギー・リーにも仕えたことのある人物であったようで劇中ペギー・リーの珍しい歌が使われていた。
その内 The Best Is Yet to Come (195) は唯一スタンダードだが他に、ベニー・グッドマン楽団をバックにペギー・リーが歌った All I Need Is You (1942), Somebody Nobody Loves (1941) （この２曲は Elmer's Tune として LP, CD リリースされたことがある）、そして劇中にバーナードがドリスに頼まれて歌いエンド・クレジットでミス・リーの歌声が聞かれた I Love the Way You're Breaking My Heart の４曲だった。
作詞： ミルトン・ドレイク Milton Drake
作曲： ルイス・オールター Louis Alter (1951?)
CD
● ペギー・リー Peggy Lee: Rare Gems And Hidden Treasures (Capitol, 2000)
● ジェシカ・モラスキー Jessica Molaskey : A Good Day (PS Classics, 2003)
● デリカテッセン Delicatessen : Jazz + Bossa (Rip Curl Recordings, 2006)
● ニッキ・パロット Nicki Parrott : Fly Me to the Moon (Venus, 2009)
● コートニー・フォーチュン Courtney Fortune : Spleak Love (Origin reocrds, 2009)
● マージー・ネルソン Margie Nelson : Hungry Girl (2010)
YouTube
■ ニッキ・パロット ：ライヴ・アット・イリジウム
■ デリカテッセン ：ヴォーカルはアナ・クルーゲル（or クルーガー)
■ コートニー・フォーチュン
（ペギー・リーの YouTube リンクを載せたかったのだが、残念ながら日本では視聴できない設定になっていた）
2011/12/10 訳
2011/12/20 修正・補足追加
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