MAD ABOUT THE BOY

あの男の子にいらいらしっぱなし、
とてもおかしなことだけどあの子にいらいらしっぱなし。
彼の生意気で訴えるような表情が
あの子の心のちょっとした悲しみを感じさせるの。　
街を歩き私が会う人ごとに、彼の瞳が私だけを見ているの。　
私はこれは本当のことかと信じられなくなるの。
でも私がブルーになったとき、
　何か変な方法だけど、私はあの子のことを考えるとうれしくなるの。
私は感傷的になるタイプじゃないし、
　私の恋は崇高なものじゃないけど、
つけを払う時がきたのに、そんなに時間を無駄にするだけの余裕もないの。
いつかは消えてしまっても、ちょっとした魔法でも使えたらと願うの。
この夢は私を苦しめ、がんじがらめにするの。
でもどうしょうもないの、だってあの男の子にいらいらして夢中だから。


※：原曲はヴァースが４番、リフレインが５番まであるがモーガナ・キングがアルバム"Morgana King Sings the Blues"で歌ったリフレイン４だけを訳した。 舞台では娼婦役の女性がこのリフレイン４を歌ったようだ。
（Morgana King Sings the Blues : ブルースといっても、ジャンルとしてのブルースでなく、失恋で気分が滅入った（Blue）状態を歌ったもの。元は「シングス･へレン･モーガン」として発表されたもの。）


作詞・曲： ノエル･カワード Nol Coward
出典： 英国舞台（レヴュー） "Words and Music" (1932)

CD, LP
● バーバラ・リー Barbara Lea : The Songs of Noel Woward (Challenge)
● アーネスティン・アンダーソン Ernestine Anderson : ホット・カーゴ (メトロノーム）
● フランシス・フェイ Frances Faye : No Reservations (Capitol)
● ガートルード・ローレンス Gertrude Lawrence : Star
● ゴギ・グラント Gogi Grant : トーチ・タイム (RCA)
● ジェリ・サザーン Jeri Southern : Southern Hospitality (Decca)
● ジュリー・ロンドン Julie London : About the Blues / London by Night (Capitol)
● リナ・ホーン Lina Horne : Stormy Weather (RCA)
● マキスィン・サリヴァン Maxine Sullivan : Say It With a Kiss (Jasmine)
● モーガナ・キング Morgana King : Sings the Blues (Mercury)

2006/03/10 訳
2012/05/01 レイアウト変更等

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