HIT THE ROAD TO DREAMLAND

(short version)

バイ、バイ、ベイビー、
夢の世界へ行く時間になったよ。
君は僕のベイビー、
眠り（ノド）の地を発掘してあげるよ。　（★）

しっかり抱いているんだよ、ベイビー、
僕らは夢の国を飛び回るのさ
一晩中さ、ベイビー
可愛い天使たちの後をついて行くのさ

あのノックアウトされた月をご覧よ、
君は空のあの顔に一発かましたのさ。
君みたいな人は見たことがなかったから、
天使の君さ！

バイ、バイ、ベイビー、
夢の世界へ行く時間になったよ。
泣かないで、ベイビー、
とても素敵な時間だったよ。
でも雄鶏だって最後には群れるもの、
そろそろ出かける時間さ。


※： 夜も更け眠りにつく時間なのに興奮してなかなか眠れない恋人同士を歌ったもので「眠そうな二人」 (Two Sleepy People) にも似＞た雰囲気がある。

★　Land of Nod は旧約聖書にある「ノドの地」（エデンの東）と nod という英単語をしゃれた「夢と眠りの世界」という二つの意味がある。

上の訳は、普通にソロで歌われる歌詞を訳したが、オリジナルはデュエットで歌われたもので、下に映画版の訳も載せた。

映画では夜行列車の食堂車のシーンで、メリー・マーティン (MM)、ディック・パウェル (DP)がデュエットでワンコーラス歌い、その後ゴールデン・ゲイト・カルテット (GGQ) がゴスペル風な歌い方で、食堂車を出ようとしない二人をたしなめるように歌っている。
(YouTube: 映画のクリップ ）

(film version )

[ヴァース]
Dick Powell : キラキラキラキラと
　星が飛んでいる。
Mary Martin : キラキラキラキラ
　あなたが見える。
　良い子は眠りにつく時間ね。
　コケコッコー、コケコッコ-と
　新たな日を迎えるのね。
DP : もう出かけなきゃ！
MM : (あくびをして) ごめんなさい。
DP : (あくびをして) 僕も出たよ。
　ウェイター、もう二杯頼むよ。

[リフレイン]
MM : バイ、バイ、ベイビー、
　夢の世界へ行く時間になったわよ。
　あなたは私のベイビー、
　眠りの地を発掘してあげるわ。
DP : しっかり抱いているんだよ、ベイビー、
　僕らは夢の国を飛び回るのさ
　一晩中さ、ベイビー
　可愛い天使たちの後をついて行くのさ

MM : あのノックアウトされた月をご覧なさいな、
　空のあの顔は一発かまされたのね。
DP : 君みたいな人は見たことがなかったから、
MM : 何とも天使ね！
　バイ、バイ、ベイビー、
　夢の世界へ行く時間になったわよ。
　泣かないで、ベイビー、
　とても素敵な時間だったわ。
DP : でも雄鶏だって最後には群れるもの、
MM & DP : そろそろ出かける時間だよ。

DP : バイ、バイ、ベイビー、
　夢の世界へ行く時間だよ。
　（語り）ウェイター、水を一杯くれないか？
MM : しっかり抱いているのよ、ベイビー ――
　二人で夢の国へと飛び回るのよ
　（語り）ウェイター、スプーンを持ってきてくれない？

(ウェイターの４人が客の２人（パウェルとマーティン）の前に立ち、ゴスペル風に歌いだす）
[パター]
Golden Gate Quartette :
　すみません、奥さま、
　すみません、旦那さま、
　こんなことは言いたくないのですが、
　この鉄道には厳格な規則があるのです、
　駅に着く前に食堂車を閉めなければなりません。
　ですから、われわれの厚かましい言動をお許し願い、
　直ぐにでも実行したいと願う次第です。

　そうです、よい子は、
　（夢の国行きに）乗って下さい、
　そろそろ出発しますよ。

　賢明なるソロモン王はかつて言われた、
　『羽毛の布団ほど心地よいものはない！』
　これは書かれてはいない言葉だと思います、
　だから聞いただけなので、私が言ったなんて言わないでください、
　だから、私は誤解しているかもしれないけど、
　でも彼が言ってなくてもそう確実に思ったはずです、
　だってこの死ぬほど忙しい世界では、
　人はゆったり休める場所が必要なのです。
　早寝早起きは
　人に健康と、富と賢明さを与えてくれるものです。

　そうです、よい子は、
　（夢の国行きに）乗って下さい、
　そろそろ出発しますよ。

　電気と機械に囲まれたこの世界、
　もしあなたが神経を病んでもわたしは驚きません。
　でも聞いて下さい、善き人たちよ、病は治せませんよ、
　カプセルや、タブレットや、ヴィタミンの錠剤なんかでは、
　そうです、あなたの頭を休める唯一の方法は
　それはキルトのベッドで良き眠りをすることです。
　だからよい子でいると決心して下さい
　早起きは三文の得ですよ。

　そうです、よい子は、
　（夢の国行きに）乗って下さい、
　そろそろ出発しますよ。

　ねえ輝くあの月をごらんなさいな。
　彼の肉体はぐたぐたに疲れてどこにいるのか分からない始末です。
　彼は目を閉じたいと願ってもいるんです、
　でも彼はあなた方のために止まって輝いているんです。
　だからいい子になって彼に優しくしてあげて下さい。
　そうすれば明日の晩も彼は提灯のような輝きをみせるでしょう。
　もう二時半ですよ、罪なことですよ、
　あなた方はもう十分楽しんだと思いますよ。
　我々はあなた方の友情ある呼びかけに感謝しています、
　でも法律でおやすみなさいと言わなきゃならないのです。

　そうです、よい子は、
　（夢の国行きに）乗って下さい、
　そろそろ出発しますよ。

 MM : 彼らは言っているわ、
　そろろそ夢の国へ行く時間だと。
DP : オーケー、ベイビー
MM & DP : 私たちにビルディングを掛け布団代わりにしようなんて考えないで。
MM : ランプを暗くする時間よね。
DP : 坂道（ランプ）にぶつかる頃だね。
MM : 二人のねぐらにもどりましょう。
MM & DP : そろそろ出発の時間だね。

GGQ : そう、そう、いい子は、
　（夢の国行きに）乗って下さい、
　そろそろ出発しますよ。
　乗って下さい、
　乗って下さい。


作詞：　ジョニー・マーサー Johnny Mercer
作曲：　ハロルド・アーレン Harold Arlen
ミュージカル映画 Star Spangled Rhythm (1942) にて Mary Martin , Dick Powell, The Golden Gate Quartette が紹介


歌：


2011/03/05 訳
2013/03/01 レイアウト変更等

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