WHERE CAN I GO WITHOUT YOU

ロンドンの街に行ったのは
気持ちを整理したかったから、
その後パリに行ったのは、
楽しみを見つけるため。
分かったことといったら
思い出を消し去るなんて出来ないということさ。
君なしで何処へ行けというのさ？

シンガポールも試してみたけど、
やっぱり駄目だったよ。
ウィーンに行っても、
やっぱり君の面影が消えないと気付いてしまう。
スイスに行ってさえ、君の思い出がよみがえる始末さ。
君なしで何処へ行けというのさ？

旅したくて、恋したくて
海の向こうの虹を追ったのさ。
人の顔や、風変わりで古い土地にはうんざりしたよ、
君が一緒にいてくれないのなら。

また船に逆戻りのしまつさ、
フランスに別れをつげ、
ロンドンともお別れを、
どこにも、巡り合いなんてなかったもの。
見てきた景色と引き換えに
ただ一つの愛する顔を選ぶに決まっているから。
君なしで何処へ行けというのさ？


※　世界中の地名を織り込んだ感傷旅行。

ペギー・リー自身のペンによるデッカ時代のヒットで1954年にヒットチャートの28位に付けた。訳はナット・キング・コールのアルバム『恋こそはすべて』 (1957) の歌詞を参考にした。


作詞： ペギー・リー Peggy Lee
作曲： ヴィクター・ヤング Victor Young (1952)

歌：



2010/08/28 訳
2013/03/01 レイアウト変更等

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