I GET THE BLUES WHEN IT RAINS

[ヴァース]
雨だったわ、ねえ
　あなたと会ったのは
あなたが微笑むと、
　太陽が輝いたわ。

それから雨がまた降り、
　あなたを失ってしまったわ。
何故なのか分からない。

今は空に雨雲が立ち込めると、
私は空を見て、
失われた幸せだった日々を思い起こすの、


[リフレイン１]
雨が降ると気分がふさぐの、
雨が降るとふさいだ気分を払うことが出来ないわ。

窓を打つあらゆる小さな雨粒が、
いつも気付かせてくれるのは、
　涙を流しても無駄だということ。

今私は太陽を座って待っているの、
もう一度私を照らしてくれる太陽を。

あなたを見つけた時は雨が降っていたわ、
あなたを失ったときは雨が降っていたわ、
だから雨が降るととても心がふさいでしまう。


[リフレイン２]
雨が降ると気分がふさぐの、
雨が降ると頬紅が落ちてしまうの。

小さな雨粒が鼻をてからせてしまうし、
タクシーがシルクのコートに撥ねてしまうの。

雨の中ではとこにも行けないし、
カード遊びもイライラするだけ。

男はいないし、
その上傘もないと来れば、
ああ雨が降ればふさぐのは分かるでしょ。


※　失恋の歌でタイトルにブルーズが含まれているものの、軽快なタッチで暗さはあまり感じられない。

この歌の出典等は不明だがティンパンアレーの曲と思われる。初期の録音としてはアネット・ハンショウが 1929 年に録音したものが手に入れやすく、ヴァースから歌いリフレイン２まで歌っているが、殆どの歌手はリフレイン１の歌詞だけを歌っている。

あまり馴染みのないコミック風味のリフレイン２の訳はアネット・ハンショウ録音の聞き取りによる。録音が古いせいもあるが、彼女の発音は聞き取りにくい部分があり、完全に聞き取れなかったが歌の大意としては合っていると思う。
２行目の「頬紅が落ちる（lose my rouge)」 は前の行の get the blues を受けて、色の関係するフレーズを対にして洒落ているのだろう。


You Tube では、ジム・リーヴス、インク・スポッツ、ジェリー・リー・ルイス、ロイ・ハミルトン、ジゼル・マッケンジーなどの歌が視聴出来た。
所でジゼル・マッケンジーは異なるヴァースで歌っていたが、雨に関する歌を３曲引用している。その中には 1936年の Pennies From Heaven の引用があるので、後付のヴァースなのだろう。

[ヴァース] （ジゼル・マッケンジー版、聞き取り）
　太陽の光はいつでも私を微笑ませてくれる、
　私は微笑みたいので晴れた天気が必要なの。
　だから、雨模様になったら、
　私は文句を言うの、
　あなたは私が雨の中で歌っているのに聞こえないことを。(Singin' in the Rain)
　でも、ある人たちには空からの雨がお金に思えたり、　(Pennies from Heaven)
　ある人たちにはスミレの花と思えるかも、私は違うけど。(April Showers)
　私ではないの、だって．．．．

作詞： マーシー・クラウバー Marcy Klauber
作曲： ハリー・ストッダート Harry Stoddart (1928)


歌：


2010/06/26 訳
2013/03/01 レイアウト変更等

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