LITTLE THINGS MEAN A LOT

部屋の向うからキスを投げかけて下さい、
そんなでもない時でもきれいだと言って下さい、
椅子掛けている私を通り過ぎる時に髪に触れて下さい。
小さな事が大きな意味を持つのです。

通りを横切るときに腕を差し出してね、
六時きっかりに電話するのよ、
あなたが遠くにいる時は毎日一回の電話よ。
小さな事が大きな意味を持つのです。

ダイアモンドや真珠なんて買わないで、
シャンペンやテンの毛皮とかそんなものも。
ダイアモンドや真珠なんか気になったことはないの、
だって正直に言うと、あなた、それはただのお金を使ったことでしかないもの。

私が迷った時にあなたの手を差し伸べて下さい、
私が泣き崩れる肩を差し出して下さい、
例え一日が明るくとも暗くとも、
私がすがる心を差し出して下さい。

暖かみのある内緒の笑みをください、
私を忘れたことなどなかった証（あかし）に、
これからも永遠に、いつまでもずっと、
小さな事が大きな意味を持つのです。


※　カントリー風味もある 1950 年代の典型的なポップ・ソング。邦題は「灼熱の恋」で大雑把には、歌詞内容を伝えてはいるがタイトルの意味は汲んでいない。

キティ・カレンは1930年代から、ビッグ・バンド・シンガーとしてアーティー・ショー楽団、ジャック・ティーガーデン楽団などで歌った。ティーガーデン楽団にいたときに楽団員と結婚しようとするが男は首になり彼女も退団することになる。後にこの婚約は解消されるが、まだ十代でのことであった。
1940年代になり、ヘレン・オコネルの後がまとしてジミー・ドーシー楽団に入り、ボブ・エバリーと歌った「ベサメ・ムーチョ」がナンバーワンヒットとなる。エバリーが戦役で去った1943年にハリー・ジェイムズ楽団に入る。ハリー・ジェイムズ楽団で歌った「灯りが見えた (I'm Beginning To See The Light) 」「お久しぶりね (It's Been A Long, Long Time)」で再びナンバーワンとなる。
彼女は、人気歌手としてラジオ、ナイトクラブなどで活躍するが40年代後半に何かが起き声を失う。
彼女は結局カムバックするが、この歌は最初どのレコード製作者も興味を示さず彼女自身がレコーディングに資金提供することになった。しかし1954年のこの歌で再びナンバーワンに返り咲く。続く「月影のチャペル (In The Chapel In The Moonlight)」 も大ヒットとなるがナンバーワンとなることはなかった。そして1964年の My Coloring Book が最後のヒット曲となった。

この歌は他に、ジョニ・ジェイムズ、ザ・プラターズ、ジュリー・ロンドン、ミンディ・カーソンなども録音している。

作詞作曲のイーディス・リンデマンはリッチモンド・タイムズのレジャー欄編集者、カール・スタッツはヴァージニア州リッチモンドのディスク・ジョッキー。


作詞・作曲： イーディス・リンデマン、カール・スタッツ Edhith Lindeman, Carl Stutz (1954)



歌：


YouTube
■　キティ・カレン


2010/06/05 訳
2013/02/20 レイアウト変更等

Home　（ホームページ）　　 Menu　（上位メニュー）