GYPSY IN MY SOUL
[ヴァース]
私にあるのは変えようのない気持ち
他の人たちにこう言わせるような
私には責任感が欠けているって
汗水流して働くなんてお断り
善きお隣さんのように一生懸命なんて
でもそれが私という人間なのだから
[リフレイン]
もし私が自由奔放で、
それに放浪するのが好きだとしても、
それはただジプシーの魂がそうさせるだけのこと。
何かが呼んでいる、
どこか変なところから、
それはただジプシーの魂がそうさせるだけのこと。
心の欲求をありのままに出すのが私、
そういう生き方で満足しているの。
他には考えられない、
もっと好ましい生き方なんて、
それはただジプシーの魂がそうさせるだけのこと。
気病みなんてない！
しがらみもない！
心には羽根が生えている！
もし私が自由奔放で、
それに放浪するのが好きだとしても、
それはただジプシーの魂がそうさせるだけのこと。
他には考えられない、
もっと好ましい生き方なんて、
それはただジプシーの魂がそうさせるだけのこと、
それはただジプシーの魂がそうさせるだけのこと。
※ この能天気なアップテンポのスタンダードは、1937年のペンシルヴァニア大学の「マスク・アンド・ウィッグ・クラブ」 (Mask and Wig Club) による、50回目の年次レヴュー「フィフティ・フィフティ」 で紹介された歌。
「マスク・アンド・ウィッグ・クラブ」とは男子学生のみのキャストで構成されるミュージカル、コメディを専門にする劇団で、19世紀末にペンシルヴァニア大学で創設され毎年オリジナルのショーを発表するという。
（名前から想像するに『コスプレ部』、『女装劇クラブ』といったところか。映画『グッド・シェパード』でギルバート＆サリヴァンの「戦艦ピナフォア」を女装した学生が歌う場面があったが、このような学生演劇の伝統がアメリカにはあるのだろうか。）
作詞・作曲の二人はこの時、プロのソングライターではあったもののペンシルヴァニア大学ＯＢ。「ルート６６」などで有名なボビー・トゥループもこのクラブ・メンバー出身であり、彼の曲 Daddy も 「マスク・アンド・ウィッグ・クラブ」で発表されたものだという。
作詞； モウ・ジャッフェ、クレイ・ボーランド Moe Jaffe, Clay Boland
作曲： クレイ・ボーランド Clay Boland
出典： 学生レヴュー Fifty-Fifty (1937) で紹介された
歌・演奏：
- アニタ・オディ An Evening with Anita O'Day (Verve)
- アニー・ロス Annie Ross : Annie by Candle Light
- ボビー・トゥループ Bobby Troup : Distinctive Style of Bobby Troup (Bethlehem)
- コニー・エヴィンソン Connie Evingson : Gypsy In My Soul (Minnehaha music)
- ディック・ヘイムズ Dick Haymes : Star Eyes (Jazz Classic records)
- ジェリ・サザーン Jeri Southern : Southern Styele (Decca)
- ジューン・クリスティ June Christy : June's Got Rhythm (Capitol)
- ミルドレッド・ベイリー Mildred Baily : All of Me (Monmouth Evergreen)
- パティ・ペイジ Patti Page : On Camera (Mercury)
- シャーリー・バッシー Shirley Bassey : My Funny Valentine (Mercury)
- オスカー・ピーターソン Oscar Peterson : At the Stratford Shakespearean Festival (Verve)
2010/04/10 訳
2013/02/20 レイアウト変更等
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