INCURABLY ROMANTIC

僕は星にはとても過敏症で、
治癒不能なほどロマンチックになるんだ。
星が僕にため息で包んで語りかけたら、
途方もない嘘が真実に思えるのさ。

いつだってボタンインコ(Love Bird)がさえずる時は、
僕に防御策はないのさ、
僕の心は翼に乗って
分別を従えてどこかに行ってしまうんだ。

僕は月が輝くと出る症状は、
治癒不能なほどロマンチックになること。
だから夜の外出は禁止すべきなのさ、
君みたいな人と一緒な時は。

でも、ああ!君の腕は素敵だよ、
そして、こうなったらとっても素晴らしいと思うよ
もし君が僕の瞳と同じように夢見心地に輝いてしまい、
君も治癒不能なほどロマンチックになったらね。

※ こてこてのラヴ・バラードのようでいて過敏症 (susceptible) 、治癒不能 (incurably) などラヴ・ソングとは思えない固めの言葉を使い、大層に歌っているのが軽いユーモアに感じる。

同じサミー・カーン作詞の Only Trust Your Heart(1964) も「月」「星」などの言葉の小道具を使った 「ロマンチックな雰囲気に分別を失う」という発想の歌で、比べてみるのも面白い。

1960年のコメディ映画 Let's Make Love (恋をしましょう)でフランキー・ヴォーン (Frankie Vaughan)、ビング・クロスビー、マリリン・モンロー、イヴ・モンタンなどが歌った。



作詞: サミー・カーン Sammy Cahn
作曲: ジミー・ヴァン・ヒューゼン Jimmy Van Heusen
映画 Let's Make Love (1960)  より


歌:



2009/11/21 訳
2013/01/30 レイアウト変更等


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