WHEN I LOOK IN YOUR EYES

君の瞳を見つめると
私にはこの世の英知が君の瞳に宿っているのが見える
私には千回もの別れの悲しさが見える
君の瞳を見つめると

そして当たり前のように驚きもなく
君の瞳に穏やかな月を見る
星空に優しくきらめく星
君の瞳を見つめると

君の瞳には
海の深みが見え
愛の深みが見える
僕が感じる愛は君が僕に感じるもの

秋が訪れれば夏は過ぎ去り
君の瞳に見るのは過ぎゆく年
そして僕らが別れる時は涙もなくさようならも言わず
僕はただ君の瞳を見つめるだけ
このかくも大きく、かくも悲しく、かくも真実を語る瞳
どんなに愛していることか、君の瞳をまことに


※ このエキゾチックなメロディーを持つ魅惑的な歌は、ミュージカル映画 『ドリトル先生不思議な旅』 でレックス・ハリスンが歌ったもので、いわゆる男女のラヴ・ソングとして紹介された訳ではない。 以前に観た記憶なのであいまいな部分はあるが、夫のもとに帰りたいと言ったサーカスのアシカ(あるいはオットセイ)を海に放つ前にドリトル先生が、アシカの瞳を見ながら別れを惜しんでのシーンに歌われていた気がする。(ハリソン特有の語るような口調での歌唱)
もちろん普通に歌われるときは、恋人との別れを歌ったラヴ・ソングとして解釈できるだろう。 例えば、最後から2行目は、those eyes so wide, so woe so real であり、アシカの濡れた大きな瞳そのものを示しているが、別れ別れになろうとする恋人の潤んだ刺すようなまなざしの隠喩と感じてもよいのではないか。



作詞・作曲: レスリー・ブリッカス Leslie Bricusse
映画 Doctor Dolittle (1967) より

歌:





2009/08/17 訳
2012/09/30 レイアウト変更等



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